下久保ダム(神流湖)から三波石峡に行く道を間違えた…
と、ワタクシが悟ったのは、この公園を発見したからで。
ここは、
「鳥羽川河川公園」
三波石峡の巨石ゴロゴロ…
とは比べものにはならないんだろうけど。
ここも、なかなかにきれいな公園。
川沿いの遊歩道に、大きな石がゴロゴロしていて。
石の上を伝って対岸まで渡れそうな場所があちこちに。
せっかくなので、上流方向に少し歩いてみると…
鬱蒼たる木々近くに細い道が見えて、その先には木造の橋が。
しかも、その手前には、おあつらえ向きにわたってくれと言わんばかりの四角い石が、文字通り飛び石になってるし。
渡りたい…
渡った先の対岸は、草ボウボウだし、未知の虫が出て来やしないかと、戦々恐々だけど。
オバサンたるワタクシにも、安心して渡れそうだし。
念のため、首にかけたストラップの先端のカメラは、服の襟の中に無理やりしまって。
スマホも、普段は短くしてあるストラップを伸ばして、しっかり首からかけて。
が、しかし。
昔から、何かに夢中になると、当然気づいて然るべき情報を見落とすオッチョコチョイなワタクシ。
ギリギリで気づいたのよね…
飛び石の一つが欠けていることに。
半ば水没しつつも、飛び石の残骸と思しき二つの塊が足元に。
右側のは、てっぺんは平らだけど濡れてて滑りそう…
左側の茶色っぽい方は、大半乾いてるけど、下流に向かってかなり斜めになってる…
ワタクシの、右足首はほぼ元気だけど。
水に濡れた石で滑っても踏みとどまれる自信は無い。
元々超ポンコツな左足首で、あの傾いた石の上に全体重をかけて乗ったら、たぶんそのままコケるのは火を見るよりも明らかだし。
帽子を被らずに出ていたので、脳天を五月の陽射しに灼かれつつ、飛び石の上に立ち尽くす太ったオバサンの図。
結局、オノレを過信するのはやめにして、川を渡るのも諦めましたわ。
あの木造の橋まで、ともあれ歩いて行ってみることにして。
すぐ近くから見ると、良さげな橋だけど、かなり長い間誰も渡ってないみたい…
渡り口が見える場所まで行ってみて愕然。
すっかり苔むした看板には通行止めの文字が。
いやそれ以前に、橋まで降りる石段の下は草ボウボウで通れない…
あの時、無理に飛び石を渡ろうなんて決心しなくて、ホントに良かったわ。
この橋が通行止めだなんて…
無理にあの橋を渡ってたりしたら、絶対にワタクシはコケて川の水でビショビショ。
ダムカレー頂きに道の駅に寄るなんて、みっともなくてできなくなっていたに違いないわ。
歩いてきた遊歩道を、下流方向にせっせと歩いて。
振り返って見れば、ワタクシが大好きなたたずまいの川と山。
うん、
「ひどい目に遭ってしまった」
という思い出を残すことにならなくて良かった良かった。
子どもの頃から、自分以外の誰もが
「やめとけ」
と言うような真似をしては、痛い目にあってきたワタクシ。
蛮勇に突っ走る前に、じっくり考えられるようになっただけでも、オトナになったってもんだわ。
いや、もうとっくにオトナだから、オノレの分を悟ったというべきか。
駐車場の端っこに、きれいな花を咲かせているヤマボウシの木が。
ヤマボウシ、赤い実がなるんだよね…
もう10年くらい前に、清里でヤマボウシの実のジャムを食べたっけ。
あの時は、ライムちゃんもハナコ大先生もいて、あの子達がカッパさんの取り合いをして。
仲裁するのが面倒だったけど、毎日笑いに満ちていたなぁ。
というわけで、オバサンはもうダムカレー目指して一直線。
のはずが。
渡っていた橋の下の川が、ちらっと眼に入ってしまったら、その景色にクギ付け。
こっちが下流で。
こっちが上流。
山を流れ下る川って、本当にきれい。
いつも道を間違えては、予期せぬ景色を見せてもらえることに感謝だわ。
非効率の誹りは受けそうだけど、ワタクシの人生寄り道の醍醐味あってこその楽しさだと思っておりますのよ…おほほ。
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