始発駅から乗った電車。
発車まであと２分だけど、たいして遠くの駅に向かうわけじゃないから、さして乗客の数も多いわけではなくて。
ワタクシが座った座席の斜め向かいには、大きな袋に入った物体が。
どなたかのお買い物らしいけど、持ち主らしき人はいないし…。
この駅で折り返し運転の電車だから、もしかすると誰かの忘れ物かも…?!
朝の電車で、ぼ～っと車内広告見ていたら、
『不審物を発見した場合は、絶対に手を触れずに係員へ』
という内容のものもあったし。
「忘れ物かもしれないし、ちょっと中身覗いてみようか…
でも、袋に手をかけた瞬間に、持ち主が戻ってきて泥棒だと思われるのもねぇ…」
とか、
「斜め向かいのこの距離で、もしコイツが爆弾だったらワタクシ即死だわね。
いや、なまじ助かったら、死ぬより大変かも」
とか、
「ホームにいる駅員さんに、
『不審物ですよ～』
って叫んだ方がいいのかしら」
とか
「せっかく座れたし…とか言ってないで、とっとと遠くに逃げろよ」
とか、オノレに対するツッコミ満載の１分半。
結局、ホームの自販機に飲み物を買いに行っていたらしい年配の男性が席に座って、このお買い物袋は網棚の上へ。
何事もなく定刻通り出発した電車に乗って、座席に座ってワタクシ快適な帰路につきましたわ。
駅員さん、呼んだりしなくて良かった。
そそっかしいし、非日常に出会うと、なんだかはしゃいじゃうし。
ワタクシが、騒乱罪とか威力業務妨害罪に問われかねないわね。
と思って、避難しないでいると、いつの日かホンモノの爆弾に遭遇して木端微塵にされちゃうのかしら。
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子どもの頃から、
「なんでそんな突拍子もない想像を…」
と、親や先生をはじめとするオトナたちを呆れさせてきたワタクシのこの逞しい想像力ではございますが。
三つ子の魂なんとやら…で、還暦間近でもこのていたらく。
まあ、一生楽しく、オノレの想像力に振り回されて生きていけばいいわね。
くれぐれも、振り回すのは自分自身だけにしておいて。