僕は中学生の時、テニス部に所属していた。そのテニス部は年に1度、地方の大会に(強制的に)出場することになっているのだが、僕はその大会が嫌で嫌で仕方がなかった!なぜなら僕はテニスが下手なので試合では絶対に負けしまう。僕はプライドが強くて、負けず嫌いだ(そのくせ努力はしない)。だから、大勢の人の前で試合に負けるなんて...自尊心が傷つけられ最悪最低の気分だ!
僕は、テニスの大会の1か月前から心臓の鼓動が激しくなり、変な脇汗をかいて、一日中鬱な気分になっていた。大会の前日には一人でベットの中にこもり、声を殺して泣いていたほどだ。
実際、テニスの試合が行われるのはたった1日で、その1日だけが「苦痛な日」のはずなのだが、僕は余計に1か月間もまだ起きてもいない未来の出来事にびくびくしていたのである。
だから僕にとってはその1か月間が「苦痛な日」になってしまたのだ。
昔いた大哲学者(名前忘れた)が「私の人生は苦痛にみちあふれたものだったが、その9割は思い込みであり実際には起きていない」という言葉を残している。
確かにその通りだと思った。テニスの試合の話でも、僕はまだ起きていない1か月後の未来についてびくびくしていた。「苦痛の日」の30分の29は実際には起きていない、「思い込みの苦痛」であった事が、思い返して分かった。
「NHKにようこそ!」という2006年に放送されていたアニメがある。
そのアニメで「人生の9割は苦痛でできている」みたいなセリフがあったが、確かにその通りかもしれない。しかし、その9割のうち9割は思い込みなのかもしれない。
「私の人生は苦痛にみちあふれたものだったが、その9割は思い込みであり実際には起きていない」