Jurassic World - Official Trailer (HD)

ニューヨーク(CNNMoney) 米人気映画「ジュラシック・パーク」のシリーズ第4作「ジュラシック・ワールド」が6月12日、世界4200カ所余りの劇場で公開され、最初の週末での興行収入は推定5億1180万ドル(約630億円)と史上最高を記録した。
これは、2011年に「ハリー・ポッターと死の秘宝 Part2」が初週末に樹立した4億8320万ドルの最高記録を上回る成績となった。世界のIMAX劇場での収入は4410万ドルに達し、13年に「アイアンマン3」が売り上げた2880万ドルを大幅に上回って記録を更新した。
米国内での週末の興行収入も推定2億450億ドルと、12年に「アベンジャーズ」が記録した2億740万ドルに迫った。米国内の観客は男性52%、女性48%とほぼ半々。年齢層は25歳以上が61%を占めた。ヒットの規模は予想をはるかに超えている。

アナリストらの事前予測は約半分の数字にとどまっていた。
同作品は、1993年公開の第1作で計画された恐竜のテーマパークがついにオープンするという設定。懐かしさに訴える宣伝に加え、昨年のヒット映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」などで主役を演じた今や大物スターのクリス・プラットの起用が功を奏したとみられる。

日本での公開は8月7日と随分先だ。
日本だけが公開がいつも遅い。今回は2ヶ月だが酷いものは半年もタイムラグがある。
話題性を作るために宣伝の準備に時間をかけたり、他国での興行成績、国内で公開される日本映画とかち合わないようにとか、マーケティングに時間を費やした結果、世界よりも半年遅れての公開となっているわけだ。
その背景には近年映画館に足を運ぶ人たちが減っているというのがあるんだが、その理由を長年見誤っているのが日本映画業界の重鎮たち。

すでにある英語のタイトルをヘンテコ英語に書き換えたり、吹き替えする俳優やコメディアンをハリウッド俳優のように扱う日本のプレミアは興ざめだ。

もっとも考え直すべきは映画館の料金。今や大人1800円。アメリカにならって外からの食べ物持ち込み禁止なんて始めたので、ポップコーンや飲み物をかったら合計で2400円。
2時間弱で2400円、電車の往復料金も掛かるのでえらい大そうなイベントになってしまう。
これでは学生や老年層の時間の自由がきく人たちが気軽に行けない。
家族連れ、退職した老人が気軽に見に行けるのが海外では映画館なのだ。アメリカではネット経由で映画のストリーミングサービスが発達し始めるなど、新たな映画館のライバル媒体があったり、映画より面白い有料チャンネルのドラマも多くある。
アメリカの映画配給会社は、日中人が来ない時間は料金後グーンと下げて人を動員する努力もしている。
映画館のクォリティは、アメリカはここ最近地方すらドンドン上がっていて、席は広いは、足はリクラニングで調節できるし、画面もドンドンと大きくなっている。

日本といえば今時、インターネットで情報はいくらでも入ってくるのに、公開が半年も先では間延びして旬の勢いはすっかりなくなってしまう。
たいていの場合、日本公開の前にDVDが世界で発売されてしまうので英語に問題ない客層は、公開前に見てしまうので映画館には滅多に足を運ばない。

日本の映画業界はそろそろ自分たちの戦略が間違っている事に気ずいて欲しい。

日本の俳優やコメディアンにお金を使う事をやめて、設備投資にもっと資金を投入すべきだ。

映画料金をもっと下げないと、ますます映画館からは足が遠のいてしまう。
高齢者向けか、子供向けという戦略か最近は吹き替えしかやらない映画館も多い。ところが、ジョークなどは吹き替え俳優では全く笑えないので、コメディー映画まったく面白く無くなるし、アクションやドラマでもジョークがまったくない映画に仕上がってしまう。

ツッコミどころ満載の映画業界だが、もう2000年も随分すぎたので、昔ながらの経営は見直してはどうだろうか。