2013年に公開されてから、えらい興行収入を稼ぎ足しているシリーズ、ハンガーゲーム。6月5日から本シリーズの完結編前編の「ハンガーゲームFinal:レジスタンス」が全国で公開中です。本作は当初日本で2000年に公開された「バトルロワイアル」との類似性を指摘されていました。

バトルロワイアルは高見広春のホラー小説を映画化したもの。
広春は1997年第5回日本ホラー小説に応募。作品は最終選考まで残り、選考委員も作品を面白いと認められる一方で内容が中学生の殺し合いという衝撃的内容だったので猛烈な批判も受けた問題作でした。
その問題作を深作欣二監督が映画化。作中の残酷な描写は問題となり国会討議にまでもちこまれ、大きな話題となったこともあり興行収入30億を超え2作目も制作されています。
ハンガーゲームが公開された当時、アメリカ国内ですらこのバトルロワイアルのアメリカ版リメイクだと言われていました。

ただ、人々が殺人ゲームに熱狂するというアイディアはスティーブン・キングの初期の作品「死のロングゥオーク」からあったわけで、実際小説のバトルロワイアルもこの作品の影響を強く受けているといえます。
映画で言えばシュワルツネッガーのヒット作バトルランナーもコンセプトは同じなので、ハンガーゲームがバトルロワイアルのリメイクというのは違うよわよねーと感じています。

ただ、あまりに日本のバトルロワイアルのリメイクとアメリカでも言われたので、私は当初この映画を見ませんでした。
どうも、ただただ殺しあう映画というのに嫌悪感があり、バトルロワイアルという映画はどちらかというと嫌いな部類だったんです。

初めてハンガーゲームを見たのは公開されてからずいぶん経ってからで、2作目が公開されて間もなくだったでしょうか。

映画は想像していたのものとは全くことなり、全体主義と戦う市民の映画でした。

本作の後編、「ハンガー・ゲーム FINAL:レボリューション」。(原題The Hunger Games: Mockingjay - Part 2)
全米公開は2015年11月にすでに決定。5月中旬あたりからトレイラーや映画制作の裏舞台写真が続々とアップされています。






Hunger Games: Mockingjay - Part 2オフィシャルトレイラー