キャメロン・クロウ監督のハワイを舞台にした新作映画「Aloha(原題)」をめぐり、キャスティングへの批判が起きている。

監督は、アジア系女性の役に白人女優エマ・ストーンを起用したことについて、誇り高いキャラクターにぴったりだったと釈明したが、配役で感情を害した観客に対しては謝罪すると述べた。

自身のウェブサイトに2日掲載した声明で、監督は「配役に違和感がある、または間違いだと感じているすべての人に心から謝罪する」と述べた。

ただ、ハワイの血が4分の1入り、父親が中国系ハーフという設定の米空軍パイロット役にエマ・ストーンを起用したのは妥当だとし、この空軍大尉は「非常に誇り高いクォーターのハワイ人なのに、外見がそう見えないことにフラストレーションを感じている役柄だ」と説明した。

本作品は先月5月29日に公開されたばかりだが、あまり評判あがらずiMDbでは星5.2と不調のスタート。
これから各国で公開の予定なのでとりあえず謝っておこうということかもしれない。
中国系ハーフでハワイの血が入っている主人公がいくら見た目に悩んでいるという設定の役でも、これだけ肌が色白くて金髪のエマでは違和感ありありだ。

ただ、監督を擁護するわけではないが、有色人種だと世界展開の時に売り上げが悪いというのはしれた話。
デンゼル・ワシントンといえば人種をこえた人気のあるアメリカの大スター。
存在感のある素晴らしい俳優だが、最近露出が少ないとは思わないだろうか。
実はヨーロッパで受けがわるいので、世界でヒット狙う場合(今時世界でのヒット狙わないってことはないんだが)ネガティブファクターとなるため起用されない傾向がある。

とはいえクロウ監督の言い訳は、ちょいとばかし厳しいかもしれない。