欧州連合(EU)の専門機関である欧州食品安全機関(EFSA)は27日、一般の成人が1日にエスプレッソ5杯分(400ミリグラム)のカフェインを摂取しても健康へのリスクはないとする調査結果を発表した。

この調査は、カフェインが心臓や中枢神経系、胎児に及ぼす影響について一部の国が懸念を示したことを受けて実施された。

1杯のエスプレッソに含まれるカフェインは約80ミリグラムで、一般的なエナジードリンク1缶とほぼ同じ。欧州で18─65歳の成人が摂取するカフェイン量は1日平均37─319ミリグラムだという。

EFSAは、妊娠していない成人は一日400ミリグラムを摂取しても「健康被害への懸念が高まることはない」と説明。その一方で、妊娠中の女性は胎児への影響を考慮して上限を200ミリグラムにすべきとしている。