50年代のNYを舞台に、デパートの若い女性店員と結婚生活に行き詰まった上流階級の夫人の同性愛を描いた「Carol」。
「見知らぬ乗客」「太陽がいっぱい」の原作者として有名な女流作家パトリシア・ハイスミスが1950年代にクレア・モーガン名義で発表した小説です。
ハイスミスは、映画『太陽がいっぱい』『リプリー』の原作者でもあり、今回の作品は同性愛ロマンスの中にもスリリングな味わいが含まれているようです。

主役の若いデパートの店員を演じるのはルーニー・マーラ。
でも、当初この約は「アリス・イン・ワンダーランド」のミア・ワしコウスが演じると報じられていましたがなぜか降板したんですよね。


写真はルニー・マーラ

さて、本作で上流階級婦人を演じているオスカー女優のケイト・ブランジェット。話題作りなのか、実生活で女性と恋に落ちた事がなんどもあると告白し話題となっています。

彼女は現在45歳。美しいですね~監督で劇作家のアンドリュー・アプトン(49)が旦那様。結婚18年目のおしどりカップルは4人のお子さんに恵まれたハッピーファミリー!

現在日本で公開中の「シンデレラ」で継母役を演じている。この約のオファーをもらったとき、是非演じたいと言ったケイトでしたが、一つ条件を出したそうです。

「是非やりたい。ただし、とにかく徹底的な悪女、そしてこの上なく美しい女性としての継母を演じたい」


写真(上)は映画シンデレラから

そのねらいは、物語が進展するなかで、継母の作り上げられた美しさがやがて不気味なものに感じられるようになるようにというもので、「無垢な心と勇気、優しさをもって人生を着実に歩むシンデレラこそが、本当の意味で美しいということが明らかになっていく。そのための役柄が継母なの」とケイトはコメントしています

さて、話をもどしまして本作Carol。
監督を務めるのは、ボブ・ディランの伝記映画『アイム・ノット・ゼア』でもケイトと組んだ経験のあるトッド・ヘインズで、脚本は主に演劇方面で活躍するフィリス・ナジーが担当しています。

プロデューサーのエリザベス・カールセンは、
「(映画史で初の本格的な同性愛映画と言われる)ダーク・ボガード主演の映画『ヴィクティム(原題) / Victim』から、長い月日がたちました。映画『ブロークバック・マウンテン』や『エデンより彼方に』、『シングルマン』のような作品が生まれ、そしてオバマ大統領は同性愛の結婚を支持する考えを表明したのです」と、現在広がりつつある同性愛への認識について触れ、ケイトの起用について「素晴らしい技術を持ち、またこの役にぴったりの身体的な美しさも持っています。陳腐な言い方ですが、このような女性の役はなかなかあるものではありません」と語っていました。