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覚えておられますでしょうか
人気漫画「美味しんぼ」の作者が福島の事を漫画の題材にして正解からバッシングを受けた事件。
当時メジャーなメディアは御用学者からコメントをとってバッシングを始めました。更に
あの時は国会議員までもが名指しで一漫画かへのバッシングをはじめて、「風評被害」だと言い始めて、実質漫画は長期お休みになってしまいました。

美味しんぼ」の原作者の雁屋哲さんは、今年「美味しんぼ『鼻血問題』に答える」を出版しました。

この本は簡単に言えば、あの集中劫火のようなバッシングへの「反論」です。
昨年はあれだけメディアが取り上げたのに、この本の出版につてはかなり小さな扱いでした。
日本の報道は追跡取材って言葉忘れてしまったんでしょうか。。。
雁屋氏は同書で「私は、自分の体験した事実しか書きません」と記し、福島を取材した自身が実際に鼻血を出し、異常な疲労感があった――と綴っています。

その上で「放射線被曝で住民に鼻血が多発しているとは考えられない」との環境省の見解について「無責任」と批判も展開。
年間20ミリシーベルト以下の低線量被曝が人体に及ぼす影響を懸念しているといいます。

国と東電は一刻も早く福島の人たちを安全な場所に移住させるべきです。そのための場所と職業の確保、生活の援助は国と東電が責任を持って行うように、国民全員が働きかけなければなりませんと主張しています。

福島の鼻血「内部被ばくか」 神戸の医師、学会で発表


 東日本大震災による原発事故の後、福島県では、子どもを中心に鼻血が出る症状が相次いだ。漫画「美味(おい)しんぼ」で登場人物が鼻血を流す場面が「風評被害を招く」などと批判されたが、実際に放射性物質が結合した金属粒子が鼻の粘膜に付着し、内部被ばくを起こした可能性があることを、東神戸診療所(神戸市中央区)の郷地(ごうち)秀夫所長が12日に名古屋市で開かれた日本社会医学会で発表した。(三上喜美男)

 郷地所長は神戸大学医学部卒業。兵庫県内で約35年間、被爆者の治療を続け、福島などから避難している被災者の診断や健康相談にも当たっている。

 郷地所長によると、福島からの避難者の2人に1人ほどが家族などの鼻血を体験している。突然出血し、普段あまり鼻血を出さなかった子どもが多いのが特徴。避難後はほとんどの症状が治まっているという。

 500ミリシーベルト以上の放射線を全身に浴びれば、急性障害で鼻血が出る場合がある。だが福島ではそうした被ばく例はなく、放射線と鼻血の因果関係を疑問視する専門家もいる。

 しかし、東日本大震災の被災地では、原発から飛散した放射性セシウムなどが金属粒子と結び付き拡散したことが気象庁気象研究所の観測などで確認された。東日本一円で医療機関のエックス線フィルムが粒子で感光する現象もみられ、当初から健康への影響を疑う声が聞かれていた。

 郷地所長は、金属粒子が鼻の粘膜に付着したのが引き金となった可能性を指摘する。金属粒子は直径数ミクロンで、人体のごく小さな範囲に1日100ミリシーベルトを超える放射線を出し、組織を損傷する。

 郷地所長は「もともと花粉症やアレルギーなどで粘膜が炎症していた人が出血を起こしても不思議はない」と話す。大量に吸い込んだ人も少なくないとみられ、内部被ばくの問題と捉え、早期に科学的な調査と分析をすべきだったと強調する。

     ◇     ◇

 【内部被ばく】体の外から放射線を浴びる外部被ばくに対し、体内に入った放射性物質で被ばくすることを指す。呼吸や飲食、皮膚への接触などで起こるが、人体への影響は未解明な点が多い。郷地医師は粘膜への付着を「接触被ばく」と呼ぶ。


「科学的にありえない」美味しんぼ鼻血描写で遠藤啓吾・京都医療科学大学長

 京都医療科学大学の遠藤啓吾学長(68)=放射線医学=の話

 「低線量被曝が原因で鼻血が出ることは、科学的にはありえない。
大量被曝した場合は血小板が減少するため、血が止まりにくく、鼻血が出やすくなるが、血小板が減るのは(がんの死亡リスク上昇が確認されている100ミリシーベルトの10倍にあたる)1千ミリシーベルト以上の被曝をした場合であり、それ以下の被曝では影響がない。
住民も福島第1原発で働く作業員も、事故で1千ミリシーベルトを超える被曝をした人はいない。
住民の被曝線量は大半が10ミリシーベルト以下。
原発作業員の中に、白血球や血小板の数値に異常がある人がいるとは聞いていない。

もし低線量被曝の影響で鼻血が出るのだとしたら、一般の人々より被曝線量の高い放射線技師や宇宙飛行士は鼻血が止まらないことになる。福島の人たちは過剰な不安を抱くことなく、安心して生活してほしい」

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さて、お医者や学者でも意見が異なるようです。
ただ、京都大の学長がセシウムを吸い込むなどして放射性物資が我々の体に付着するという観点を全く無視しているように思います。実際に物質を取り込む事が問題である事が分かっているので、福島では子供への甲状腺検査は無料ではなかったでしょうか。

わざわざ宇宙飛行士が放射線にさらされる事はあっても放射性物質に接触する事はないのに、なぜこんな例を持ち出したんでしょう。

私も色々アレルギーがあるので鼻血は良く出ます。
黄砂、花粉などほかの浮遊物でも起きるのに、放射性物質が付着したときだけは例外なのかしらぁ。。