政府は1日、環太平洋連携協定(TPP)の交渉状況を公表した。それによると、協議されている21分野の29章の条文のうち、税関手続きの透明性確保と簡素化を図る「貿易円滑化」をはじめ、3分の1に当たる10章が決着。一方、知的財産権の保護ルールや国有企業に対する優遇措置の是正、さらに投資などは難航している。

 日米など交渉参加12カ国は15日から25日まで、米グアムで首席交渉官会合を開いて事務レベルでの妥協点を探る。難航分野に関しては、政治判断に委ねる論点を絞り込む。