日立製作所は27日、鉄道の乗車履歴を収集・分析するサービスを7月1日に始めると発表した。東日本旅客鉄道(JR東日本)と提携し、ICカード乗車券「Suica(スイカ)」の約4200万枚のデータをもとに駅施設の利用状況を予測する。小売業や飲食店に売り込む。将来は首都圏の私鉄の「パスモ」など他の交通系ICカードへの応用も検討する。

 分析するのは改札の通過データ。個人情報や購買履歴は含まない。利用者の性別や年代、乗降時間帯などを集め、駅の集客力や潜在的な商圏、周辺居住者の規模を分析する。月単位でリポートを作成、駅周辺の小売りや飲食店、不動産業者などに活用してもらう。料金は10カ所の駅を分析する場合で年500万円から。

  JR東日本が、ICカード乗車券「Suica」の乗車履歴などのデータを、利用者に説明をしないまま、第3者に販売していた。
JR東日本のICカード乗車券Suicaの発行枚数は、およそ4,300万枚にのぼる。
Suicaの利用者は、「知らなかったです。本当ですか?」、「ちょっと嫌ですね。自分が行ったところ(のデータ)が売られていたってことですよね」などと話した。
Suicaを使うと、いつ、どこの駅を利用したかなどのデータが記録されるが、JR東日本は、そのデータを利用者に知らせず、企業に提供していたことがわかった。
利用者に断りなく、Suicaのデータを企業に販売。
そのデータを活用して、7月1日から新たなサービスを始めたのが、日立製作所。
JR東日本は、Suicaの利用者の名前や連絡先などの個人情報を除いた、年齢・性別・乗車履歴のデータを月に1度、日立に提供する。
日立は、そのデータを分析し、駅ごとの利用者の性別・年代、さらに平日・休日の利用傾向をさまざまな企業に提供する。
企業側は、それを出店計画や広告宣伝などに活用する。
サービスの参考価格は、10駅で年間500万円だという。
ところがJR東日本は、こうしたデータの提供について、Suicaの利用者に知らせていなかった。
Suicaの定期券を購入する際に記入する申込用紙には、名前や生年月日などを記入する欄はあるが、この情報を第3者に提供するなどといった内容は書かれていない。
Suica利用者は、「監視されているような感じになってしまうので、怖いですね」、「最初は『えっ!』と思ったんですけど、名前が知られていないならいいですよって思いました」、「最初に言ってほしいなっていうのはありますね」などと話した。
JR東日本は、「提供データには、氏名や連絡先などの個人情報は含まれません。また、Suicaの利用履歴データは、それだけで個人を特定できるものではなく、統計情報として利用していますので、問題ないと考えています」としている。
日立製作所も、「提供されるデータから、個人を特定するのは不可能」と、プライバシーは保護されるとしている。
一方、17日、国土交通省は、「不安を抱える人もいるので、事前に利用者に説明すべきだったのではないか」と、JR東日本を指導した。
いわゆる「ビッグデータ」の活用によって浮上した新たな課題。
ビッグデータとは、買い物の履歴や人の行動などを記録した膨大な情報のこと。
活用することで、新たなビジネスにつながるため、宝の山と言われている。
しかし、ルール作りは、まだこれからとなっている。
プライバシー問題にくわしい板倉 陽一郎弁護士は「(企業側は)透明性を確保するのが1つですね。どういうことをやっているのか、きちんとわかりやすく説明するということですね」と話した。


JR東日本はユーザーの承諾なしに日立製作所へユーザー承諾なしに以下内容のデータを公開した事になる。
日立はJRから買ったのだろうか
━─━─━─売り渡したデータの内容━─━─━─━─━─
Suicaでの乗降駅、
利用日時、
鉄道利用額、
生年月、
性別、
SuicaID番号を他の形式に変換した識別番号
━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─

定期券としても大変な数のユーザーが使用しているSuicaカード。
JR東日本はユーザーに対し、日立にデータを売る事は勿論事前の告知などはしていない。
ユーザーの知らないところでスイカ利用者の行動が年齢も含め詳細に分かってしまうデータが譲渡された事になる。
この譲渡されたデータに個人を断定する情報は本当に含まれていなかったのか疑問が残る。

不服のあるユーザーについては9月25日までにその旨を申し出れば、すでに提供したデータも差し替えると自社のホームページで案内を出しているという。
この案内も知らないユーザーは多いのではないだろうか。
また、既に入手した膨大なデータの削除作業を日立はそうですかと対応するだろうか。それに費やす人件費はJRが日立に支払うのだろうか。

以下JRサイトより、データ除外の依頼方法

ご要望のお客さまには、お持ちのSuica に関するデータを社外への提供分から除外い

たします。

2013 7 26 日からご要望の受付を開始することとし、原則としてご連絡をいただ

いた日の翌月以降のデータの提供から除外いたします。

なお、2013 9 25 日までにご要望があった場合は、既に提供された過去のデータ

につきましても除外したものに差し替えます。

ご要望のお客さまにおかれましては、ご本人がお持ちのSuicaID 番号(Suica 裏面の

JE から始まる番号)を本文に記した電子メールを、下記の電子メールアドレス宛にご

送信いただくか、下記の電話番号にご連絡いただき、同じくSuicaID 番号をお伝えくだ

さい。

電子メールアドレス: jogaiyobo@jreast.co.jp(随時受付)

頂いたメールは自動で処理をいたします。SuicaID 番号以外のお問合せ等をいただ

きましてもご回答を差し上げることはいたしかねますので、予めご了承ください。

電話:03-5334-1655

(土日祝日・年末年始を除く平日 10:00~17:00)


今回のJRの行いに不満のある方は既に売ったデータの削除作業は日立がしてくれるのかどうかも確認した方がいいだろう。
でなければ、電話番号やメールアドレスの情報を新たにこの会社にて供するようなものだ。

お電話にてJR東日本に関する意見・要望は以下が窓口です
050-2016-1651
※お電話の際は、かならず「050」から
おかけください


本 社
03-5334-1111 受付時間  不明