世界中で大ヒットした映画「タイタニック」や「アバター」のジェームズ・キャメロン監督は8日、中国で3D映画の合弁会社を設立すると発表した。中国に3D映画を撮影するカメラの技術を伝授するという。

キャメロン監督はロイターのインタビューに対し、3D専門プロダクション「キャメロン・ペース・グループ(CPG)」の中国部門「CPGチャイナ・ディビジョン」を、天津市の投資会社である天津海泰ホールディング・グループ、映画制作会社の天津北方電影集団と共同で設立すると述べた。

監督は「中国側に映画の制作方法を教えるのではない」とし、コストを抑え創造性を妨げない方法で3D映画を作る技術を伝えると強調した。投資額などは明らかにしなかった。

中国では当局による映画規制や海賊版流通などのハードルがある一方、中流層の急増を受け、映画興行収入は飛躍的に拡大している。

最近ではハリウッドの中国進出が続いており、アニメ映画「シュレック」などを手掛ける米ドリームワークス・アニメーションSKGは、中国企業3社と2016年までに上海でテーマパークをオープンするほか、「カンフー・パンダ3」を16年に共同制作する計画を発表。また、人気映画シリーズ「アイアンマン」の次作も中国で共同制作されることが明らかになっている。