夏休み目前、私の学校の1学期も、あと数回で終わります。激動の一学期だった…。


この2週間くらいは期末テストのあれやこれやに、採点に、成績づけと、肉体だけでなく精神も疲れることが続いていました。なにせミスが許されませんからね。


非常勤ですので、専任教員の皆さんに比べたら業務量は大したことないんだと思いますが…。この学校は非常勤講師に厳しく冷酷であらせられるので、小さなミスなどしようものなら冷たーい視線とお言葉をいただくことになると思うので、そんな事態を恐れながら作業してると心が摩耗していくのです。


普段の授業とは違う、イレギュラーな業務が増えるこの時期は、周りの教員の皆さんの、普段見えないが性質が見えてきます。


よく見ていらっしゃる保護者の方々はお気づきだと思いますが、教員という人種の中には、いわゆる「でもしか教員」というのが一定数おります。


※教員「でも」やるか〜、教員「しか」できない〜、というタイプの方々のことです。


教員以外の仕事を知らないことに起因した症状は様々ですが…ちょっと偏っていらっしゃる方が結構いるんですね。


一番多いのが、パソコンが壊滅的に使えない!って人です。年配の方だけでなく30〜40代でも全部アナログでやっている方がいます。


学校の業務自体がアナログの方が便利なことも多いので、完全ペーパーレスにはならないと思うんですが、最近は私立を中心に、成績やテストの素点をクラウド管理する学校が増えています。今の学校は完全アナログですが。


以前いた学校で使っていた成績管理ソフトウェアは、よくあるデータ管理系のソフトウェアで、IT音痴の教員たちに配慮されたわかりやすいUIで非常に使いやすくて感心しました。が、これがぜんっぜん使えない人がかなりの人数いるんです。


手取り足取りマンツーマンで2時間教えてあげるとか普通にありました。非常勤(非正規)が専任(正規)に教えてるんですよ?完全給料外の仕事です。私は別に困ってる人を助けられるなら助けたいと思ってますけど、この状況見て誰かなんとかしてくれへんの??と内心思ってました。しかし、周りは教員。みなさん「社会常識がちょっと変」なので、この違和感に気づかないんですね。新しいソフト使うなら研修会とかさ、サポートする体制を作ってあげればいいのに…。一般企業のようなそういうのないんですよね。


そして、圧倒的に事務仕事ができない人がいます!

なんでちゃんと確認しないのかしら?という凡ミスをみなさん連発します。専任も非常勤もです。もう事務に関しては完全ダメダメで、数字の入力もできないし、見せちゃいけない資料を見せちゃったり、個人情報の管理とかもヤバい人が何人かいます。


ミスに関しては私もやるので人のこと言えないんですけど、その昔金融会社にいた時や、データ入力の仕事をしていた時などに、いかに自分がミスしやすいか痛感しているので、人一倍気をつけています。そういう気持ちもないんですよね。それでやっていけてしまうのが教員という仕事のようです。


「やたら偉そう」なのもたくさんいます!

これは専任に多いです。学校のカラーもあると思うんですが、非常勤をゴミのように扱う学校とかありますね。若い専任教員が年上の非常勤講師に偉そうに指示したりタメ口きいてたりとか。互いに協力してやっていくチームという意識はないようです。一般企業だったらちょっとオカシイぞ、となるんでしょうけどね、この世界ではならないみたいですね。


私立はこういう先生たちが転任もせずいつまでも居続けるので、ヤバさが濃縮されていく感じがします。まともな先生ほど辞めていくので、おかしな先生が残っていくんですよね。さながら蠱毒です。

もちろんクセつよ系の教師が生徒に人気があったりすることもあるので、教育の質とは違う話です。


まぁ私は、教職は非常勤しかやったことがなく、非常勤目線の話になっちゃうので、正確ではないとは思いますので、話半分に聞いてください。



さて、そんな私も、数年非常勤講師なぞやっていると感覚が世間とずれていくようで…。


そう、生徒と同じ期間「夏休み」が与えられるんですね!非常勤講師を初めてやった年は「マジで?!ずっと休んでいいの?!」と思いましたが、今や当然のようにこの長期休みを享受しております。

一般企業にいたときは子供の夏休みに頭を悩ませて、民間学童に15万円とか払って乗り越えてましたけど、それがなくなったのは本当にありがたいです。もう戻れないですね…。


そういえば、昔は営業でも人事でもライターでも事務でもなんでもやってやる!(スキルが高いかというとそんなことはないですが…)という気概がありましたが、いまは歳のせいかそんなこと考えられない…。


私も「でもしか教師」になってきているということでしょうかね。