風俗嬢に何を求めて

アダルティーな内容なので、

18歳未満立入禁止です!!


好きな人がいました。

一緒に過ごす時間がありました。

ラブホにも行きました。


普通の恋人とは違ったカタチ。


二人の付き合いとは


何だったんだろう?


Amebaでブログを始めよう!

携帯

朝,携帯に着信があった。


仕事場を出て,廊下で携帯の画面を見た。

「非通知設定・・・・・」


誰だろう?


とりあえず電話に出た。
女性の声だ。


「すいません,実は,私の携帯の電話帳を整理していたら,
この電話番号が登録してあったんですが,
名前が登録されてなくて,
・・・・誰だろうと思って電話したんですが・・・」


ん?電話帳に登録されている?
オレの番号が?


「私の声聞いて,分かりません・・・?」


あっ,思わずつばを飲み込んだ。


・・・ユリ・・・・・だ。


なんで今さら電話してきたんだろう?


胸がすっごいドキドキしてきた。


「以前,お水の仕事とかしていたから,
お客さんの電話番号とかたくさん登録してあるんです。
お心当たりありませんか?」


まちがいなくユリ・・・・・・だ。
頬が熱くなる。


「・・・いや,覚えがないですね・・・。」


「そうですか・・・・・。福岡の方ですか?」


お金の無心なのか。それとも,ゆすり??
まさか。


「・・・・いや,違いますよ。」


なんで隠すんだろう,オレ。
なんか,すごっく困っているような声だ。
よわよわしいし。


あれから3年も経ってるよ。
ちゃんと生活できているのかなぁ。


昼の仕事に就いて,
普通に生活すると言ってお店を辞めたど・・・・,

生活に困っているのかなぁ。


「そうですか,お心当たりありませんかぁ・・・」


ずいぶんと声が変わってる。すごいかすれたように聞こえる。


彼女のアパートを思い出した。
地下鉄の駅から歩いて5分くらいの,学生がたくさん住んでいる街にあった。
お店の寮から,そこに引っ越してきた。
敷金の一部を負担してあげたっけ。


1度だけ彼女の部屋に入ったことがある。


ユリの部屋は天井が高かった。
2階建ての最上階で,
天井裏がないため,天井は屋根の形に斜めにそそり上がっている。


8畳くらいのワンルームの壁には,はしごが埋め込んであって,ロフトに登っていける。

ロフトに上がると,引っ越しの時に僕がプレゼントした布団がひいてあった。

その傍らに,彼女の古い携帯が大事そうにハンカチに乗せられてた。

通話料金が払えなくて,通話を止められてしまったままの携帯。

その古い携帯には,彼女の思い出がたくさん詰まっていたんだろうな。
よく布団に寝転がって,古いメールを何度も読み返していると聞いたことがある。


その携帯が使えなくなってからは,プリカ式の携帯を使っていた。
機能が何にも付いていないよと,何度もグチをこぼしてたっけ。


ユリは,いつも左の手首に包帯を巻いてて,
絶対人の目には触れさせようとしなかった。

そこに刻まれているものは,元彼との愛の証?

左足の甲に愛した人の電話番号を彫ってしまうほどに,
恐ろしいほど切ない気持ちが,彼女の胸の中にあふれていたんだろう。


ユリには,先のことを考える余裕はなかった。
今の一瞬一瞬のみを生きていく,そんな人生だ。


部屋のトイレに入って用を足したあと,
便座のふたを上げたままにしていたことが,ユリの怒りを買った。

ほかの男の子が来たときに,いやな思いをするじゃないか。
便座のふたを閉めておくのは常識でしょ・・・と。


そうかなぁ。そんなこと言われたの初めてだったし

ユリの当てつけがましい言い方に胸が痛んだ。


最後に逢ったときのことだ。
ユリを車で送り,アパートの前で窓越しに手を振って分かれた。


もう逢うことはないよ。多分。
だって,君があからさまにお金だけの関係と言ったから。
間違いなく君はオレのことを好きにはならない。

ユリが大好きだからこそ,その現実に耐えられないんだ。


そのあと2,3回メールが来たけれど,
返信することなしに削除してしまった。


力が抜けて思わず落ちそうになった携帯を持ち直した。


「じゃぁ,申し訳ないけど・・・」


「そうですね・・。失礼しました・・・・・。」


しばらくの沈黙の後に,電話の切れる音,それからビジートーンが流れてきた。
ユリとの思い出に幕を閉める終演のベルのようだった。

思い出

メールの返事はしていません。

彼女にしてみれば、

まるっきり無視されたと思うでしょうね。

メールのことを、あれやこれやと思いにふけっているうちに

いろんな思い出が、頭の中を駆けめぐります。

すでに、自分の中では、思い出になっているのかぁ。

ここで、また逢ったりすると、

楽しかった思い出が、

現実のどろどろした世界に

引きずりこまれちゃうんだろうなぁ。

メール3


昨日メールが来てから

何もしないまま一日が過ぎた。

会社から帰って、疲れた体を居間で休ませていると

また、メールの着信音がした。

そおっと、折りたたんであった携帯の画面を広げ

メールを開いた。



「ゆりです。

 今日どうでしょうかo(^-^)o」
いったい、どういうつもりで
メールを送るんだろう。
どれだけ人の気持ちを傷つけたか
分からないのか。
30分ほどして、またメールの着信音がした。
メールを開いた。
 
「あのお うんとかすんとか返信頂けないでしょうか 
 青山で待機して待ってるんですけど」
僕は、もう既に青山から1時間ほど離れた所にいた。
勝手に会社の近くで待っているのか。
約束もしていないのに。
半分腹立たしい気持ちと
可愛そうな気持ちが同時に現れた。
とりあえず、今日は返事をしないことにした。

メール2

しばらくして、またメールの着信音が鳴った。
「 ごめんなさい。
 名前を書くのを忘れていました。
 ユリです。覚えてるかなあ。」

わすれた頃に来たメール

仕事をしていると
携帯からメールの着信音が聞こえた。
こんな時間に、誰だろう?
「お久しぶりです。
 お元気ですか?
 私は元気です。
 あれから大分経ちますね。
 色々反省して少しは成長できたと想います。
 改めて、あの頃はいろいろごめんなさい。
 お変りありませんか?
 久しぶりだし、一度どうですか?」