SOUNDABILITY -2ページ目

SOUNDABILITY

ブログの説明を入力します。

Cubaseユーザーの皆さん、こんにちは!∧( 'Θ' )∧


この記事のタイトルをみて、なに同じ言葉を2回言ってんだよ!って思った方にこそ読んでいただきたい今回の記事は、


Cubaseの

インストゥルメント・トラック



インストゥルメント・ラック


についてです。
(Cubase上ではトラックインストゥルメントと、ラックインストゥルメントという呼ばれ方をしています)


そもそもこの2つの言葉を聞いて、どのくらいの人がピンとくるでしょうか?

え?なにそれ?とか、一緒なんじゃないの??なんて声も聞こえてきそうですね。

まぁ一緒と言えば一緒(できることは一緒なので)だし、一応別のものとしても存在はしているという感じでしょうか。


いや、というのも、Cubase7.5からこの垣根が無くなりまして、初心者向けに本当に色々分かりやすくなったのですが、元々のラックも残っていたり、そのことに触れているものも古い記事が多かったりと、未だに誤解されていることも多いような気がしたので、今更ではありますが、情報を整理しつつまとめてみようかなと。

最近Cubaseユーザーになった皆さんにも改めてこの部分の仕組みを理解していただいて、今後、HALion Sonicを16台も立ち上げて、PCが重い、Cubaseがまた落ちた…なんて嘆きを少しでも減らせたらな、なんておせっかいにも思っているわけです笑。(実際にはHALionは軽いので16台立ち上げても大体平気なんですけどw)



さて、まず皆さんはCubaseでHALion Sonicを立ち上げる際はどのようにしていますでしょうか?

きっと普通にインストゥルメント・トラック(分かりやすいように「・」を使っていきます)を追加していますよね。



Cubase8からはプロジェクト画面の右側にVSTインストゥルメントとMediaBayが表示されるようになり、インストゥルメント・トラックを立ち上げると、ここに立ち上げた音源が表示されるようになりました。

それまではメニューの「デバイス」から「VSTインストゥルメント」へいくと、別画面にてこのVSTインストゥルメントが表示される仕組みになっていて、それはCubase9になった今でも引き継がれています。

そしてそもそもこのVSTインストゥルメントのことをインストゥルメント・ラックと呼んでいたんですね。

それにしても9からプロジェクト画面上のVSTインストゥルメントの枠がかなり縮小できるようになって、とても有難いですよね!
8.5までは縮小してもこの大きさかい!ってデカさで、常に表示させておくなんて考えられませんでしたから笑。(おっと、話が脱線w)



音源の立ち上げ方はそのやり方で何の問題もないのですが、その右に表示されている「VSTインストゥルメント」のところに「▲Track」と「Rack▼」って書かれているのに疑問を持った方はいないでしょうか?



実はこれが表題のインストゥルメント・トラックとインストゥルメント・ラックなんです!
多分名前がめちゃくちゃややこしいのでトラックインストゥルメントとラックインストゥルメントってことにしたんだと思いますw


ここでRackの方をクリックすると、普通に音源を立ち上げることができ、プラグインを割り当てたMIDIトラックを作成しますか?と聞かれます。



そのまま作成するとこの音源が割り当てられたMIDIトラックが出来上がるという仕組みです。



これが従来までのVST音源の立ち上げ方でした。
この方法でもインストゥルメント・トラックで立ち上げた場合と結果的には同じで、双方ちゃんと音は出ますし、同じように使えます。



じゃあ何の違いがあるの?使い分け方は??って話なんですが、


実は元々、遡ることCubase4のときにこの「インストィルメント・トラック」というのが導入され、直感的にソフト音源を立ち上げられるようになりまして、その際にはラックと明確な違いがあり、「シングル音源」は「インストゥルメント・トラック」を、「マルチティンバー音源」は「MIDIトラック」(つまりはインストゥルメント・ラックを使うということ)を使ってくださいと、その後Cubase7まで、公式もそのように言っています。(Q&Aの回答が残っているはCubase6までですが)


http://yamaha.custhelp.com/app/answers/detail/a_id/2590/~/【cubase

なのでマルチ音源を使う場合にはVSTインストゥルメント(ラック)から立ち上げて、MIDIトラックにてチャンネルごとに音色を変えて使用できるという明確な違いがありました。

それがCubase7.5の際にその棲み分けがなくなり、インストゥルメント・トラックでも、その後にMIDIトラックを追加していけば、マルチ音源をチャンネルごとに設定できるようになったために、現在ではどちらでも同じことができるようになったというわけなんです。


それを踏まえると、インストゥルメント・ラックってもういらなくない?という結論に至るんですが、それは本当にそうかもしれません。

まぁ恐らく急になくすと慣れている人が使いづらく感じるでしょうし、無くさなくても問題ないんだから残しておこうという感じでしょうか。

もしかしたらCubase10あたりでこっそり姿を消すかもしれません←

分かりませんが、まずはそういう違いがあって、機能的には違いはないということです。


なので、使い始めのCubaserには音源を使うなら「インストゥルメント・トラックだぜ!」という伝え方が分かりやすいですし、それで全く問題ないのですが、その時には面倒くさがらず、マルチ音源の説明をCubase AIですら入っているHALon Sonic SEを用いて教えてあげましょう。

そう、先ほど少し書いたように、DTMで使われる音源にはマルチティンバー音源(マルチ音源ともいう)とシングル音源という2種類があり、Cubaseの付属音源でいうならHALion Sonicがマルチ音源で、Groove AgentやRetrologueがシングル音源となります。

シングル音源の場合は使う音色の分だけトラックも必要なので、インストゥルメント・トラックで必要数立ち上げてもらえれば大丈夫なのですが、HALion SonicやKontakt、Omnisphere等、マルチチャンネルに対応している音源を複数音色使う場合には、インストゥルメント・トラックで立ち上げた後、MIDIトラックを追加して、あとは音源(HALionなど)側の各チャンネルに音を読み込んでいってください。

そうすれば、HALion Sonicであれば1台で16チャンネルまで対応しているので、たった1台の起動で、16音色まで使用することができるようになるというわけです!


下記の状態、どちらも16トラックであることは間違いありませんが、右のVSTインストゥルメントをみると一目瞭然ですね。





PCの負担も含めて、2つ目のような使い方が望ましいのです。


ただこうしてしまうと、それぞれのトラックにオーディオインサートをかけたり、フェーダーで音量調整したりできないじゃん!と思われるかもしれませんが、そんな時には「パラアウト」の設定をすれば大丈夫です。

そこまで全部書くと終われなくなるので、是非検索してみてくださいね笑。



パラアウトすれば、このように個別にインサートやEQ、フェーダーを操作できるようになります。




さぁ、そんなこんなで大変今更ではありますが、インストゥルメント・トラックとインストゥルメント・ラックのこと、お分りいただけたでしょうか?


長く使ってる方からしたら、んなもん常識!って話かもしれませんが、最近使いだした方は意外と知らなかったりするので、まとめてみました。


まぁお伝えした通り、結局機能的な差はないので知らなくても全く問題ないんですけどねww

誰かに聞かれたり教える際には、こんな感じにお伝えいただくのが良いかもしれません。




それでは、皆さん、今後も相変わらず楽しいDTMライフを\(^o^)/


また次回〜。


STEINBERG ( スタインバーグ ) / Cubase Pro 9
STEINBERG ( スタインバーグ ) / Cubase Pro 9


新ブログ開設しました!是非遊びに来てください〜(・∀・)

SOUNDABILITY 2.0