本棚自作の試みの顛末 | Mad-Guitar木村のブログ

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1966年からのクラシック・ギター狂いの放談

一階奥の8畳間のスチール製本棚は、昨年3.11の大地震の際に移動式テーブルに倒れかかってゆがんでしまい、使用不可になってしまった。不燃粗大ゴミで処分したが、中に入っていた書籍類が床に置いたまま未整理で1年経ってしまった。

この部屋は家内の母親が使っていたが、その義母も既に鬼籍入りして久しい。

片付けるにもやはり本棚が必要、とのことで、自作すべく設計を試みた。

無駄を省く設計を、ということで、単行本がギリギリ入る奥行きの、二階に設置済みの組み立て式本棚をまねて第一案を作った。奥行き17cm程度、高さ180cm。

色々と注文が多く、第一案はあえなく没。
一番下にでかい本、写真集みたいなの、を入れたいらしい。幅31cm、高さ40cmもある。
奥行きが2段階のものになりそう。上にはA4も入れたい、と。これでは22cmくらい必要。当初の構想より数cm深くなる。やはりかなりでかい物になる!既製品を買うか?

昨日20日、近くのホームセンターPRIME(昔はSxLといった)で材料の化粧版をみてきた。
180x45cmが最大だ。以前は180x60cmのものがあったはずだ。でかいほうが、カットする時の無駄を少なく出来るので、購入はしないで、別の店を当たることにした。

今日21日、Unidyというホームセンターで材料を見たら意外と高い。同じような化粧版でも約4割も高い。やはり幅60cmのものは無い。この店での購入は諦めた。
島忠という別のセンターに行った。ここには幅60cmのものもあった。PRIMEにはおいてなかった寸法のものもあり、品揃えは良いし、値段もPRIMEとほぼ同じ。
化粧版の寸法は、長さは60,90,120,180cmがあり、幅は25,30,35,40,45,60cmが揃っている。
買うならこの店、と思い、休憩用テーブルを見つけて、詰めの作業に入った。

寸法は材料の寸法をなるべくそのまま使うこととし、少し大きめでも良しとした。
材料費を出したら、カット費用を含め、約23,000円。これは予算オーバーだ。半分くらいと見ていた。
念のため家具売り場を覗いたら、何と、寸法も価格もピッタンコの書棚があった。
幅74cm、高さは180cmで、私の案(高さ45cmと180cmの二段重ね)よりは低いが、奥行きが30cmで、容量が大きく、前後二列に収納すれば、これで十分。どうせ、頻繁に使うものではなくて、保存のためのものだ。
価格は、2万円弱で、自作の場合で高さ180cmとした場合の原材料費とトントンだ!

外観設計は「大味」だが、機能性は十分。
壁にある照明のスイッチとコンセントを避けると、幅は74cmになるが、ピッタリの幅!まるでこちらの事情を見透かしているかの如き寸法設定!

まいってしまった。自分で作る意義がなくなってしまった。(「残念」の思いを飲み込む!)
買ってしまった。
久々の大工作業の機会は奪われてしまった(おおげさな!)が、ほぼイメージ通りなので、これは買うしかないのだ。

耐震用の様々な仕掛けも勧められたが、それくらいは自分でやろう。L字型金具で梁に留めればいいのだから、特別なものは要らない。

というわけで、自作の試みは、既製品購入で、あえなく終了したのでした。