We Are The World 30周年 | 自然と音楽の森

自然と音楽の森

洋楽の楽しさ、素晴らしさを綴ってゆきます。

20150308WeAreTheWorld

 ◎We Are The World
 ▼ウィー・アー・ザ・ワールド
 ☆U.S.A.for Africa
 ★U.S.A.フォー・アフリカ
 released in 1985
 2015/3/8


 3月7日は、ちょうど30年前の1985年、We Are The Worldがリリースされた日。

 そうか、もう30年なのか。

 今朝のFacebookの記事で知りました。
 アメリカの記事だから時差の関係で今朝知ったわけですが、1日遅れ、今日はこの話を。



 当時の僕は高校2年生。
 その前に英国でバンド・エイドがあって、アメリカでもそれを受けてWe Are The Worldが作られたというので、リリースを心待ちにしていました。

 タワーレコードで店に出てすぐに、ドーナツ盤、12インチシングル、そしてLPを買いました。
 しかし、ドーナツ盤が家庭内行方不明につき、写真は12インチシングルのみにて。

 ビデオクリップもMTV番組で放送され、録画して何度も観ました。

 先ずはそのビデオクリップを。





 当時はほんとうにすごいことになったなといたく感動しましたが、今見ても、ほんとうにすごい人達が集まっていたんだなと、感動というか、驚きというか、あらためて思いました。


 当時ビデオクリップを観て思ったことを、順に1行で書いてみます。

・ライオネル・リッチー 
 作曲者のひとりですからね、堂々としています。

・スティーヴィー・ワンダー
 実質先頭、やはりみんなに愛されているんだ、そしてこの声。

・ポール・サイモン
 大物のはずなのにひっそりと地味なフレーズに逆に驚きました。

・ケニー・ロジャース
 おおこれが有名なあの人か、なるほど、颯爽としている人だな。

・ジェイムス・イングラム
 当時知らなくて、レコードではボスが歌っていると勘違い・・・

・ティナ・ターナー
 当時「出しゃばり」と言われたけどさすがにここでは控えめ。

・ビリー・ジョエル
 ロック側のトップバッター、うれしかった(髪ふさふさ)。

・マイケル・ジャクソン
 あの靴下から写るのがにくい演出。

・ダイアナ・ロス
 アザラシみたい・・・やっぱりマイケルの面倒をみているようだ。

・ディオンヌ・ワーウィック
 この人の歌い方はキレがあってかつ濃いんだな。

・ウィリー・ネルソン
 口があまり開かない、でもそれだけ声が頭蓋骨内で共鳴するようだ。

・アル・ジャロー
 この人もここで知りましたが、

・ブルース・スプリングスティーン
 出たっ! 当時U.S.A.の余波、ロック界いちの大物待遇。

・ケニー・ロギンス
 ロジャースとロギンス2人とも・・・この歌の崩し方がカッコよくて好き。

・スティーヴ・ペリー
 友だちの輪、身長差が大きくてカメラが下に振られる・・・でもいい

・ダリル・ホール
 こちらも歌メロの崩し方がカッコいい、この辺さすがロックですね。

・ヒューイ・ルイス
 ひとりだけタテノリを貫き通すのはさすが兄貴!

・シンディ・ローパー
 緊張していたのを、自分らしくやりなさいと誰かに言われたそうで。

・キム・カーンズ
 姉御は静かに(というかこの中でいちばん目立たない)


 この後全体コーラス、その後初めて出てくるのが

・ボブ・ディラン
 こういうところに出てくる人なんだ、と当時ただただ驚いた記憶が。


 そしてまたコーラスを挟んで

・レイ・チャールズ
 ここで曲がどっしりと決まった。当時より今聴いて感動。



 コーラスの中に、この人もいたんだ! と発見。
 順不同ですが、写っているだいたいの時間です。

・ジャーメイン・ジャクソン、ジャクソンズ、ラトーヤ・ジャクソン 3'39"
 まあいますよね、ジャーメインはマイケルが尊敬していただけに。

・ベット・ミドラー 5'50"
 歌手として再び脚光を浴びる直前、服装がおばちゃん・・・

・ジョン・オーツ 3'33"
 おお、ソロではなくホール&オーツだったんだ、よかった。

・シーラE 4'03"
 プリンスの代役か!? サングラスで動かないのがかわいい。

・リンジー・バッキンガム 6'05"
 こちらもグループ代表(スティーヴィー・ニックスと仲最悪か?)

・ハリー・ベラフォンテ 4'18"
 あの1曲しか知らなかったけどなぜか顔を見てすぐに分かった。

・ダン・エイクロイド 4'18"
 言われても分からず、よく見て、ああこの人かって・・・まるで一般人

・ポインター・シスターズ 4'18"
 「ビバリー・ヒルズ・コップ」はこの後。

・スモーキー・ロビンソン
 最前列の真ん中にいるのがスモーキー、やはり慕われているんだ。


 他、当時は映像で気づかなかった人。
 ボブ・ゲルドフ
 ウェイロン・ジェニングス
 ジェフリー・オズボーン
 デヴィッド・ペイチ
 スティーヴ・ポーカロ



 最後は「1対1バトル」が。

 先ずスティーヴィー・ワンダー対ブルース・スプリングスティーンスティーヴィー・ワンダーはほんとうに歌う天使だ、と。

 一方ボスは人によっては熱過ぎると映るかな、と。
 僕はそういう人だと思いそこが好きなので気にならないけれど、あれから僕もいろいろな音楽を聴き、冷静になると、そう思う部分も。


 そしてジェイムス・イングラムとレイ・チャールズ。
 ジェイムス・イングラムはクインシー・ジョーンズの秘蔵っ子で、事実売れるようになったのはこの辺りより後からですが、当時の僕は、なんで知らない人がこんなに目立つんだと。
 今は、そういう業界だとなんとなく分かっていますが、若くてとんがったロック野郎の僕の正直な思いでした。


 曲自体は今でもよく口ずさむので懐かしいとは思わないけれど、ここに書き出した当時思ったことに対しては、懐かしさがあります。
 まだ高校2年から3年になった頃で、将来も明るかったし(笑)。

 それにしても、月並みだけど、もう30年なんだなあ。
 30年間、僕は、悪い部分でまったく変っていない気がします・・・

 この曲はそもそもチャリティ目的でしたが、そのチャリティがうまくいったかどうかは分かりません。
 こういうことにはよくない話もつきものだし、僕はどちらかというと夢を追っていたので、現実の情報には接していなかったし。

 ただ、30年も経つと、当時のそういう事情は些細なことであり、結局は、いい歌、素晴らしい歌として残っていますね。
 歌だけみれば、さらに後世にも引き継がれてゆくかもしれません。
 なんせマイケル・ジャクソンがいますからね。

 僕自身についていえば、繰り返しになりますが、当時の思い出は懐かしいけれど、歌自体は過去にしまわれたものでもないから。


 最後は僕らしく軽く終わりますか。

 これだけ個性的な人が歌っている歌だから、僕も当然、歌い方を真似して歌いました。
 特に、スティーヴィー・ワンダーとボブ・ディランとボス。
 そういうのもまたこの曲の楽しみですね。

 そうそう、オチをつけるとすれば、この曲は、ボブ・ディランとブルース・スプリングスティーンにとって唯一のNo.1ヒット曲なのです。
 意外に思うかもしれないですが、つまり、その2人にはNo.1ヒット曲がないのです。


 あらためて、単純に素晴らしくいい歌ですね。