プロテインS欠乏症の診断を受け、イグザレルトを処方されてから、自分でも色々調べてみた。

 

プロテインS欠乏症について調べた時、まず難病情報センターのページがヒットした。

そこに記載のある症状の中に、「女性は習慣性流産をおこす」というものがあった。

 

そこからはプロテインS欠乏症と妊娠・出産との関係がとにかく気になって、調べ続けた。

ネットにはいろいろな情報があるけれど、信頼できそうな厚生労働省の不育症についてまとめたサイトには、不育症のリスク因子のうち、7.4%がプロテインS欠乏であるとの記載があった。

 

さらに調べていくと、プロテインS欠乏症は、通常の3~40倍、後期流産のリスクが増加すること、死産のリスクは7倍増加することを示した論文もみられた。(天野、2009

 

その理由として、胎盤に血栓ができることがあげられることや、低用量アスピリンやヘパリンを使用した抗凝固法を用いることで、出産に至る可能性が高くなることも知った。(近藤ら、2012

 

私は今まで妊娠したことがないから、不育症の検査もしたことがなかったし、プロテインS欠乏症が流産や死産というかたちで顕在化することはなかった。

治療法があるとはいえ、この先体外受精に進んだとき、こんなリスクを負うのか、と、落ち込んだ。

 

そして、「一生飲まないとねぇ」というコメントとともに処方された抗凝固薬イグザレルトは、「妊婦または妊娠している可能性のある女性」には禁忌であった。

 

プロテインS欠乏症は妊娠・出産に影響を及ぼすけれど、血栓ができて肺塞栓症を起こして、自分が死んだら元も子もない。