ここカウアイ島では
グリーンやオレンジの
色とりどりの野生の鶏が
朝早くから元気に
鳴いている。
そんな鶏の賑やかな歌声を
聞きながら
僕のこころは
小学生の頃に
タイムスリップしていた。
小学校に通うようになった僕は
よくいじめにあい
学校はほとんど行けなくなった。
好きな事や
興味のあることは
難なく暗記できたけれど
学校の教育には
頭が追い付いていかなくて
よく理解できないで
時間を過ごした。
だけど不思議な事に
不安と恐怖に溺れた自分を意識する
もう一人の自分が
そばにいることに気がついた。
ある日、学校を休み
悲しみが破裂しそうだった僕は
部屋に閉じこもり
赤ちゃんのように泣いた。
そして僕は質問した。
自分て、何者?
僕は、だれなの?
それから
深い眠りに落ちた。
目が覚めた時
驚くような静けさに気づき
不思議な幸せを感じた。
そして確信した。
僕は、ただ単なる意識
それ以上の何者でも無い。
そして、その心構えで
学校も通うようになった。
ある日、運動能力テストで
50メートルを走ることになった。
その時は
運動にはそれほど自信はなく
ただ走った。
足の踵が空中に浮かび
指先だけで走る自分をイメージした。
先生が、君一番早いねと
言ってくれた。
市や県の大会にも参加し
メダルも獲得した。
そして、そこでも
気づいたことがあった。
何かを得ること
競争に勝つことには
真の幸せはなく
自分の中の限定された幸せに過ぎない。
自分というこの息苦しい
小さな存在から
形がない
そして無限なる意識に
気付くこと
人生とは
皆、そこへだどりつくための道のり
今を浄めるこそ武士道、真実の道。