振られてぐだぐだに
なった日
殿はずっとあたしを
抱っこしたまま寝てくれた。
「今日抱いてもお前
元彼思い出すから嫌」って。
ドSすぎて引いた。←
でも殿のおかげで
なんとか立ち直り
水商売を揚がる決心をして
あたしは晴れて
また昼の仕事についた。
昼の仕事につく時も
あたしは殿とは
終わる気でいた。
近くにいたら
支えて欲しくなる
毎日側にいて欲しくなる
そう思う自分が
もう嫌だった。
なのにそんな事とは
つゆ知らず。
殿は相変わらず
たまに連絡してきて
「会いたい」と言う。
あたしが慣れない仕事で
ぐったりしてたら
「息抜きにドライブでも
行こうや。」と
連れ出してくれたり。
あたしの車の車検を
出しに行ってくれたり。
つかず離れず
でも、いつもあたしを
助けてくれる。
殿は趣味が多い。
夏は釣りに行き、船を買い
冬はスノボに行き、
夜は後輩引き連れて
飲み歩き外車に乗り、
ハイブランドの時計をつけて
遊びまわってる。
あたし以外に殿だって
女がいても当たり前で。
あたしにそれを
責める理由も立場もなくて。
こんな自己中でワガママな女
いつ愛想尽かされても
おかしくなくて、
殿の為にしてあげれる事なんて
あたしにはなにもない。
だから好かれる自信がない。
そう。あたしはずーっと
そうやって自分に
言い訳ばかりして
この三年間
殿から逃げてたんだ。