ダーをひとり散策
ダーの村で泊まったスキャババゲストハウス。
インダス川。めちゃかっこいい。
夜中にどうしてもトイレに行きたくなり懐中電灯を持って🔦外に出た。
さっさと済ませふと夜空を見上げた。
天の川どころの騒ぎじゃない。
宇宙?てくらい星が降ってきそうやった。
大袈裟に言いすぎか。
今まで見た1番の星空はエジプトの白砂漠だったけど、モンゴルの草原のこぼれ落ちてきそうな星空やソコトラ島の手を伸ばせば届きそうな星空もジープ島でのひとりきりの星空…
それらとはまた別の星の世界というか星屑がすごい。
この後行ったツォモリリというところもすごかった。
夜は暗くて怖いもの、という概念が覆される気がする。星がキラキラ光る夜空は意外と明るく楽しい。
2日目の朝。チャパティにバターとお手製杏のジャムをぬりチャイを飲んで朝食終了。マルクスとマリオは違う村へと出かけてった。ゲストハウスの奥さんも違う谷に行くので夕方までは帰らないそう。
あれ?3食ついてるって話じゃなかったっけ?
村には食堂どころか売店もない。僅かに残った水と飴ちゃんをいくつかポケットにいれ村を散策することにした。
チャパティが2枚とチャイが残ってるので昼食用に置いていく。
村の奥まで進んでったけどホント小さい。
村人に呼ばれたりなんかしてちょこんと輪に混ぜてもらう。笑
海抜3000メートルきってるので農作物はよく育つみたい。あとは家畜かな。ヤギとか牛がいた。
お祭りとか特別な日に…という感じなのかな。
おなか空いたのでゲストハウスに戻るとチャパティがなくなっている!なぬ!
遠くの村に出かけたはずのマルクスがいるではないか。やつが食べてしまったのだ!おいおいマジかよ…
途方にくれて村を出てインダス川沿の道路をあてもなくトボトボ歩く。
向こうのほうに街らしきものが見受けられたので商店でもあるのでは?コーラがあるのでは?と淡い期待を抱き歩き続けた。
インダス川。めちゃかっこいい。
世界四大文明の、あのインダス川‼︎テンションあがるけど腹ペコリン丸や〜
と、街かと思いきや着いたら軍事施設やった…
マジかー凹む…またトボトボと力なく村まで引き返す。なかなか日差しがキツく体力が奪われるぜ。
マルクスめー‼︎てか奥さんはよ帰ってきてくれ‼︎
続く
フィデル・カストロ
ラダックの話からそれるけどキューバの革命家、フィデル・カストロが亡くなった。
ひとつの時代が終わり新しい時代が幕をあける。
カストロは反米勢力のカリスマともいうべき存在でキューバの英雄だ。けれど歯向かう者は容赦なく処刑した。アメリカへ亡命したキューバ国民は200万人と聞いた。
実際、行った身として言えるのはキューバはとても美しく、かっこよく、国民はみんな幸せそうにみえた。
カストロはキューバに尽力した。
昔日本人の写真家が旅行している時、ハバナでカストロに「キューバを楽しんでいるか」と声をかけられた。なんかいいエピソードだと思った。
ある人にとっては残忍な独裁者かもしれない。
しかしある人にとっては英雄でもある。
一国の主には必ず悪評が伴う。
カストロ自身も「わたしは地獄へ堕ちるだろう」と語っている。
革命博物館にグランマ号というヨットが展示されていた。不思議とそのヨットに釘付けになった。
そのヨットこそ1956年、キューバ革命の折にメキシコから82人が乗ったという伝説のヨットやった。
最後は12人になったという。
キューバに行った時はゲバラがフィーバーしてて写真集やお札を大事に持ち帰った。カストロのことはあまり知らずにいたけど当時、キューバへ行こうと思った理由のひとつがメーデーに革命広場でカストロが演説するという噂が流れそれを聴きたいと思ったからだ。
結局演説はされなかったしその日は飛行機の予約も取れなかったけど自分の中でカストロの存在は大きかった。
惹きつけられる。
ゲバラとカストロはキューバの英雄
商店に物資を求め並ぶ国民。時間通りに来ないバス。
1960年代を彷彿とさせるアメリカンなクラシックカーの数々。古いものを大切に、それを新しくみせるというかステキにみせることが素晴らしいというのを教えてくれた。
どこかふわっと懐かしい国やった。
キューバはこれからどう変わるのだろう。
見守るしかできないけど、大きな課題を残しつつもキューバに多大な影響を与えた革命家が逝ったことを悲しく思う。R.I.P
花の民の村、無事到着
スキャババゲストハウス
という看板があり、そこを目指して歩いてく。
アメリカ人のマルクスはさっさと奥へ行ってしまった。一本道やし、まぁいいか。
ほんのり川になってますけどなにか?
じゃぶじゃぶ越えていくんだよ、これを。
体力ないからすぐ息上がる。
ようやく目指すスキャババGHに到着‼︎
オーナーは不在らしく奥さん一人で切り盛りしてるらしい。とりあえずここに決めた!
ていうか他あと一件くらいしかゲストハウスないみたいやし思ったより悪くない。
ウェルカムチャイをいただく。
なんか居心地がいい。
窓から見える景色がステキやったし、たまに犬や猫や鳥が通るので見てて楽しかった。
奥さんに追い払われたけど何度も何度もはいってくる。かわいいなぁ🐱
ていうのは大袈裟かな、気さくな子で一緒に写真を撮ってくれた。次の日も会うことになるとは思わんかったけど、それはまた書くことにする。
ひとりで大丈夫?て思ったけどお母さんに呼ばれて帰ってった。あたしもお家にいれてくれんかなー。
なんかいいなぁ。村人たちもちょこちょこいる。
ラダックとは言葉が違うという噂やけどジュレーは通じる。
少し残念やけどしょうがない。8年ほど前に見たパキスタンのカラーシャ族とよく似てる気がする。
カラーシャの方が民族衣装を着てる率は圧倒的に高いな。パキスタンとの停戦ライン近くやしカラーシャとも近しい民族としても不思議はない。
実際、パキスタンのギルギットから移り住んだのではないか?ていう話もあるみたいやし。
また明日ゆっくり散策しよう。
ゲストハウスに帰り外でまったりしてると外国人がひとり帰ってきた。明るく活発的なスペイン人のマリオ。ホンマにスーパーマリオみたいやったな…
マルクスもマリオも一期一会やったけどすごくいい人。3人で夕食を食べて寝るまで話したり、英語出来ないあたしはすぐ会話から脱落するけどそれでも簡単な英語で話しかけてくれたり。
紳士な2人やったなー。ドラえもんの翻訳こんにゃくがあれば…なんてまた考えてたけど勉強不足の自分が悪い💦
おかわりした。どんだけ食うねんやわ。笑
結局覚えたのはナクシャ(写真)だけやったけど💦
夜19時から22時まで電気が通うがそれ以降は真っ暗。
夜中外のトイレに行ったんやけどふと夜空を見上げると天の川がくっきり。星が落ちてきそう。真っ暗やのに怖くなかった。星って、こんなに見えたっけ…
非日常なようで日常。
ドクパ民族の日常に入り込んでいる。
何日か前までパソコンに向かって仕事してる自分ではなく、好奇心いっぱいの小学生のような自分が垣間見える気がしてならない。
明日はどんな1日になるのかな。なんて思いながらダーでの1日終了。
ダーハヌーへの道
未だによくわからんのやけど、ダーハヌーというのかダーというのか、とにかく花の民とよばれるドクパ族の住む村へ行くことにした。
おいおい、9日しかない休みでレーに来てゴンパを顧みずダーに行くのかよ、俺。
しかも笑かすのが、実はダーでは年一回収穫祭がありそれが10月だというのだ。
旅運しかないあたしは賭けてみた。9月29日に日本を出発し30日にレーに着く。10月2.3.4日あたりにダーに行けば絶対みれる!レアなお祭りが。
と、自身満々やってんけどレアなお祭りは次の週なことが判明。(祭りの日にちは2週間前に決まる)
しかも、3つの谷合同でやるらしく今年はダーじゃないっぽい⁇そのうちひとつの谷に関してはパキスタンだとか🇵🇰
行かれへんやーん。
けど、貴重は2泊3日を捧げることにした。
せっかくやからどんなところかこの目で確かめてみたい。
レーのバススタンドでポテチとオレンジジュースと忘れちゃいけないトイレットペーパーを買い込みオンボロ9時出発のバスに乗り込む🚌
片道8時間230ルピー。
外国人はもちろんあたしだけ。
ILP(インナーラインパーミット)はあらかじめお願いしてHidden Himalayaの上甲さんに手配してもらった。
おお、花の民ではないか!
テンション⤴︎⤴︎ レーから違う国へ行くような感じでワクワクする。
早々にお菓子を食べ尽くしヒマ…しかしインドにインダス川とはな…勝手な思い込みでインダス川はパキスタンにしか流れてないと思っていた。
あの四大文明のひとつに数えられる広大なインダス川だぜ?
これもまたテンション⤴︎⤴︎
なんか、果物めちゃうまそうやわ。
前の席にかわいい子供が乗ってた。さっきはいなかった…めまぐるしく変わるな、ほんと。
あたし、バス好きやわ。昔2回ほど48時間バスに乗ったけどそんなにイヤではなかった。
今乗れと言われたら乗れる。笑
ドライバーが運転しくって外に掘り出されたらインダス川にほりこまれるな…💦それよりなにより砂埃すごいんですけど。来る前に阪急百貨店で購入したNorth Faceのジャンバーが埃まみれになった。マジかよ〜
午後4時過ぎにダーに着いた。
アメリカ人のマルクスと一緒に崖を登り村を目指す。
はぁはぁ…休憩しながら村らしきところに到着。
お、ゲストハウス発見‼︎
続く
レーの絶景 ナムギャル・ツェモ
レーに来た人ならたいがいは行くのではないだろうか。
荒々しい山の上に建つ僧院。こんなとこに平然とそびえ建ってるけどすごい技術やと思う。
ナムギャル・ツェモ。ここも車で近くまで行ける。
行くまでの道。レーの街がミニチュアみたい。
風がいい感じに吹いていてなんだか幸せな気分。
伝わるかな?ここから見る景色も雰囲気も最高‼︎
あ、これ自撮り棒でしれっと撮りました。
ひとり旅に自撮り棒、たまに使えますよ。笑
あまりオススメはしないけど、誰もいなければ遠慮なく撮れるしね(^_−)−☆
ここ、夕焼け見に来たらもっときれいと思う。
暗くなってから戻るのイヤやから昼に来たけど夕陽きれいに見えるやろうなぁ〜
荒々しい山の上に建つ僧院。こんなとこに平然とそびえ建ってるけどすごい技術やと思う。
そういえば、去年ラルンガルゴンパで発症した高山病の症状が全くない。息切れはするけど元気元気😁
レーに帰る前にバススタンドに寄ってもらい明日のバスの時間を確認。
そう、明日はいよいよ移動。ダーハヌーに住むドクパという少数民族に会いに行く。
片道8時間。一日一便しかないから絶対泊まらなきゃいけない。とりあえず2泊することにした。チベットとは全く違うアーリア系の民族らしい。
楽しみ楽しみ❤︎