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まだ、本格的な反発基調に向かうかどうかの見極めは難しい。
引き続き、ドル/円の動きを警戒、神経質な動きが続きそうだ。
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前日の米株の大幅高や円安進行を好感して買いが先行、日経平均は寄り付きから500円超高となって34700円台でスタートした。
その後の9時7分には921.52円高の35142.12円まで上昇、取引時間中としては3日以来、約3週間ぶりに節目35000円台を回復。
しかし、その後は戻り売りから上値が重くなって上げ幅を縮小、取引時間中にドル/円が円高に振れたことが意識されたもよう。
前場は588.20円高の34808.80円で終えて、節目35000円は下回った。
後場は、再びドル/円がやや円安に振れるなどし買い優勢、前場終りより高くスタートした。
ただ、前場に一時は回復した節目35000円に迫る場面での上値は重く、これを抵抗にしての推移で648.03円高の34868.63円で終了した。
さて、トランプ米大統領によるパウエル議長解任のリスクが後退、最悪のシナリオが回避されたとの安心感が生じた。
トランプ大統領が、パウエル議長の解任発言について火消しに走り、米ドルの信認が揺らぐという不安はいったん落ち着いた。
ドル/円は一時139円台まで円高が進んでいたが、142円台まで振れて、本日の日本株の買いにつながった。
現状、市場の見かたとしては、トランプ関税などへの警戒感を持ちつつも、全体の水準は安いといったところか。
注目されるのは、今週の実施が報じられている日米財務相会談、交渉がまとまらない限り、新しい情報が明るみになることはないだろう。
ただ、トランプ氏からのSNSなどを通じた不規則な発信には注意が必要。
また、円安是正を示唆する発言など新しい材料が出れば市場に影響が及ぶため、日本側もベッセント長官も慎重に発信するとみられる。
日本側からは従来の立場を繰り返すにとどまり、新しい材料が出なければ、円安是正要求の思惑が後退し、円高に振れると警戒される。
そうした不透明感が残るなか、本日は大きく上昇した日本株だが、本格的な反発基調に向かうかどうかの見極めは難しい。
足元で一番不安定な米金融市場が落ち着くまでは、積極的な買いは入れにくい。
テクニカル面では、3月26日の戻り高値38220.69円から4月7日安値30792.74円まで押した幅の半値戻しが34506.71円。
また、昨年12月27日の戻り高値40398.23円からの半値戻しが35595.48円。
そのことから、節目35000円前後での戻り売りが出やすく、本日もこの水準での上値は重かった。
引き続き、ドル/円の動向、想定為替レートがどうなるかも踏まえて、ここから始まる決算発表を注視、神経質な動きが続きそうだ。
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