伊自良湖から帰り道をちょっと間違えて、環状線に来てしまったことだし、そのまま羽島の円空資料館へ向かいました。以前から気になっていたのですが、どうせたいしたことないんだろうみたいな気持ちがあったのですね。場所は岐阜羽島インターから少し東ではあるものの、ちょっと奥まった、わかりづらい場所にあるのは確か。駐車場は15台分です。

 

駐車場横には、「円空の産湯井戸」なるものがあります。

  

さて、ここ羽島市は、かの梅原猛氏も認めたという円空生誕の地。岐阜県や愛知県に何千体もの円空仏があることからもそういえるでしょう。ところでここは「中観音堂」というのですが、お寺だったということはないようです。いわゆる「お堂」。昔、いなかにはよくあったなあ・・という感じの写真も残っていました。ここにある多くの円空仏はそこに納められていたもののようです。入場料300円を払うと、おばちゃんが説明のテープを流してくれました。日本全国の円空仏のレプリカや資料もありました。そんでここのおばちゃんが、めちゃ親切。丁寧に説明していただいたあと、「中の写真も撮ってくださいね」というので、遠慮なく撮らせていただきました。

こちらがご本尊の十一面観音像。2.2mと、円空の作品のなかでも一番大きいものだそうです。

 


ちょっと不思議ですよね。右側、左側どちらから撮ってもカメラのほうを向いて微笑んでいるようです。

ここには17体もの円空仏があり、しかも「荒削り」とはとてもいえないきれいな仏像が多いのも特徴ではないでしょうか?おばちゃんとも話していたのですが、よくこれまでしっかり残っていたものだと思います。でも残念なことに、最近円空仏の人気が非常に高くて、盗まれないように柵ができていたりします。

 

このところは若い人が訪れることも多いらしいです。映画のロケや有名人もくるとかいう話も聞きました。最後にはお茶をいれてもらったりお菓子をいただいたり、近くの薬師寺に開いているか連絡してもらったりと、少し恐縮してしまうほどでした。

ここは意外にも、資料館としてはなかなか良かったです。

それで薬師寺(数体の円空仏がある)も寄ってみましたが、誰もいないということで外から拝観してきました。