すっぴん!

久々のブログ更新だ。
今年の初頭にある決断をして、3月のある時期から意識して実行している。
ごくごく個人的なことでなおかつ、他人から見れば「なんだそんなことか」とおもわれることだが、それを今も継続していることでちょっと生きやすくなった感がある。
その「決断」が何かということについてはちょっと恥ずかしくて書けないが、「生きるヒント」はいちいち五木寛之の本を読むまでもなく、ちょっと視点をずらすだけでそこらじゅうにあるものだと実感している。

とはいえ、表面上の生活はそんなに変わってない。
我が家にテレビを導入したことで、野球と映画を狂ったように見てるが、ラジオが生活の一部であることは今までどおりだ。
そのラジオ、平日の午前中はかなり昔からずっと文化放送を聞いていた。
この10年ほどは、番組名は何度も変わり、マイナーチェンジしてきたが、メインパーソナリティは変らず野村邦丸。
彼のファンだったのだが、近年、徐々に聴くのが苦痛になってくる自分を否定できなかった。
この感じは何だろうといろいろ考えたのだけれど、明確な理由は今もってよくわからない。
それで、他局をいろいろうろつくようになった。

「大沢悠里のゆうゆうワイド」(TBSラジオ)は悪くないけれど、さすがにお年寄り向けプログラムだという感はぬぐえなくて、自分にはまだ早いかなという気がする。
名物コーナー「お色気大賞」でのキラー大沢ぶりは、ピストン西沢に勝るとも劣らないテンションをいまだに保ち続けているが、最近は昔のアーカイブものが多くなった。
何より、「毒蝮三太夫のミュージックプレゼント」にどうもなじめない。

ニッポン放送の垣花正も駄目。
ラジオ日本は一時期いい番組やってたんだけど今は峰竜太がワイド番組をやっている。これも駄目。
FMは総じて退屈。
少し前までインターFMだけが唯一ハードコアなミュージックステーションだったのだが、昨年の急激な改編によって第2のJ-WAVE化してしまい、かつてのエッジは失われてしまった。

そしてたどり着いたのがNHKラジオ第1。
番組名は「すっぴん!」。
ここにオアシスがあった。

宮沢彰夫・ユージ・ダイアモンド☆ユカイ・川島明(キリン)・高橋源一郎らが曜日変わりのパーソナリティ。
NHKアナウンサーの藤井彩子さんがアシスタント。
特筆すべきはコーナーレギュラーのラインナップ。
高橋ヨシキ・ブルボン小林・大友良英・タブレット純などなど、いわゆるサブカル方面でとんがった人たちがとんがったネタ満載で絡んでくる。
これが全国放送だというのだから余計に驚きだ。
10時台はゲストを迎えてインタビューするという、まあラジオ番組としては定番のコーナーがあるが、人選も面白いし、丸々1時間話を聞けるので内容も濃密だ。

「すっぴん!」の一番の魅力は音楽だ。
民放キー局が、どうしてもレコード会社などのしがらみでJ-POPや演歌の新譜ばかりオンエアせざるを得ない事情は十分理解しているが、そんなのはおれたちリスナーには全く関係ないことだ。
その点、その手のしがらみがないNHKは、新旧洋邦問わずいろいろなジャンルの音楽が聴けて楽しい。
おそらく番組ディレクターが独断で選曲しているんだろうと思う。
選曲に関しては、ある程度の音楽体験があるのが前提だと思うけど、「独断」が一番いいシステムだと思うんだよね。
この点に関してはピーター・バラカンが今も昔も同じことを言っているよね。
この番組、まだ聴き始めて日が浅いのだけれど、そのうち「あ、今日はR&B寄りの人だな」とか、個性が見えてくるような気がして楽しみだ。

でもね、「すっぴん!」のほんとにほんとにいいところは・・・

藤井彩子さんがだいすきなんじゃああああああ(絶叫)

鼻にかかった声にクセはあるが、美しい人だなァと昔から思っていた。
はっきり言ってしまおう。見た目がタイプなのである(きゃっ恥ずかしい)。
「すっぴん!」を聴くようになってから、さらに彼女のファンになった。
前述したとおり、かなりめんどくさい感じの共演者たちを交通整理する様はなかなかどうして堂に入っていて、ちょっと全盛時の小島慶子に近い感じがある。
ダイアモンド☆ユカイとタブレット純の組み合わせなんて、放送事故どころかいつケンカが始まってもおかしくないなとヒヤヒヤするが、藤井さんが間に入ることで互いの個性も殺さずうまいことまわっていて、結果、面白い放送になっている。

平日午前中はしばらく「すっぴん!」固定でいけそう。
皆さんもぜひ聴いてみてください。

「すっぴん!」(NHKラジオ第1)月~金 8:05~11:49