あけましておめでとうございます。
半期ごとに恒例の企画、2012年下半期に観た映画をずらっと並べてあります。
劇場で観た新作映画も、レンタルDVDで見た旧作もいっしょくたになってます。
意外に本数観てないね。
観る暇がないということもあるけど、どちらかと言えば情熱の問題だな。
本数見りゃいいってもんじゃないとは思ってるけど、今年はもうちょっといろいろ観たいな。
今年もよろしくお願いします。
ザ・ドライバー 70点
おれにとって今年のベスト映画といっていいかもしれない、ライアン・ゴスリング主演の「ドライブ」のもととなったと思われる1978年の映画。
登場人物に固有名詞がない、とにかくクールな主人公、静かな雰囲気を文字通り一気にギアを入れ替えたようなカーアクションなど、やはり共通点が多く、こちらも大傑作でありました。
ついでに言うとこちらの主演はライアン・オニールさん。かっくいいです。
観たいみたいと思ってたけどようやく見ることができました。
ツタヤさんありがとう。
悪の教典 50点
この作品の感想はhttp://ameblo.jp/gugan/entry-11401389188.html の記事をご覧ください。
原作のファンなので辛口でこの点数。
DVDなどですでに出ている、「悪の教典~序章」も一応見ました。
インシディアス 40点
また時間を無駄にしてしまった。
幽霊とか、あの世とか、別にどうでもいいよ。
何のリアリティも感じられない。
ザ・ウォード 監禁病棟 65点
なるほど、多重人格であったか。
全てがきれいに回収されてて、結構すっきり。
面白かったけど、でもまあ、普通と言えば、普通かなァ。
希望の国 70点
園子温監督が、原発に真っ向から立ち向かった作品。
おれとしては、原発を巡る問題に関して自分がいかにふるまうべきかと普段ぼんやり考えていることをより明確にしてくれたという意味で、一定の評価をしたい。
人それぞれ思いは違い、原発についての諸問題全体を完全に掌握している人は、日本国内にはいないだろう。もちろんおれだって、声高に「かくあるべきだ」などというほどの知識も意志もない。
ただ、ひとつだけ、言えることがあるとすれば、現代人は、いろいろなものを持ちすぎた。
持つから、失うのが恐ろしいのだ。
何も持たずには暮らせないけれど、それでも、なるべく、ものを持たず、身ひとつで生きていけるように心掛けたいと思う。
本当は、あまり、考えさせられる映画は好みじゃないんだけど、日本人なら、見といた方がいいんじゃないかな、この映画。
247°f 40点
サウナに閉じ込められた男女3人。
シチュエーションモノということで見てみたが、退屈極まりない。
途中で寝てしまって、また起きて最後までどうにか見た。
観なくて、いいと思います。
戦闘機対戦車 80点
これは最高だ。
おつむのイカれたドイツ将校が指揮する戦車が、翼をやられて飛べなくなり地上走行を余儀なくされる戦闘機をただひたすら追っかけるというただそれだけの話。
スピルバーグの「激突!」が好きなひとなら文句なしにおススメだ。
ゲッタウェイ 60点
突破口!に続き体調最悪でぼーっと見てたからかこんな感じ。
おれ、よっぽどうまくできてないと、あんまりクライムサスペンスって心に火がつきにくいのかも。
突破口! 60点
まあまあ面白かったんじゃないかなあ。
風邪ひいて体調最悪の時にぼーっと見てたので、違う時に見たらまた違う印象があるかな?
アウトレイジ・ビヨンド 60点
前作「アウトレイジ」の続編。
今回も虫けらのようにやくざやチンピラが次々と死んでいくが、いちばん殺されるべきなのはこいつなんじゃね?と思ってたら、最後の最後でそいつが死にました。
この映画を見た後買ってきた「自死という生き方」という本が映画以上にすごすぎて、実はその本を読む途中の息抜きにこの文章書いている。
エーと、映画はね、ドンパチの数を減らして一発一発を重くしようとしたような狙いが見て取れたけど、おれにはあまり響かなかったです。
前作で止めておくべきだったね。
さらに続編作るなら別。
2がダメで3で復活というパターンは結構多いからね、次回作に期待。
バトルシップ 70点
つっこみどころ満載で、好き嫌いがはっきり分かれるだろうなあ。
おれはといえば、はい、大好物です。
脳みそと心が疲れてるときには、こういうのがいい。
頭使わないで盛り上がれるというのは、馬鹿にされがちだけれど、こういうのはこういうので存在価値があると思う。
だからね、細部のつくりとか気にしたりして、まじめに見ない方がいいよ。
もちろん、何かの役に立つとか、心の機微に触れるとかもありません。
イエーイ、てな感じではしゃいで観よう。
桐島、部活やめるってよ 60点
各方面で絶賛の声を聞くので見に行ったが、期待値ほどでは無かったかな。
どういう高校生活を送ったかによって、また、年齢によって、見方はかなり変わるだろう。
全体的には、青春映画と言われているジャンルそのものを思い切り斜めに批評してるように見える。
おれは高校時代余り学校に行ってなかったので、どのキャラクターにも感情移入できなかった。
分類すれば、帰宅部だったんだけど、劇中のあいつとはかなり違うな。
彼はいわば「学内帰宅部」、おれはと言えば、この映画には出番はないような「学外帰宅部」だったな。
しいて感想めいたものを言えば、女子高生って独特のいやあな人間関係で成り立ってるイメージあるな、ということくらいかな。
恋はデジャブ 80点
先週の「小林悠たまむすび」(TBSラジオ)内の「伊集院光の週末TSUTAYAに行ってこれ借りよう」 で紹介されてたのを覚えてて、つい、借りてしまった。
「つい、借りてみる」もんだなァ、大変面白かった。
ラブコメって普段手出さないもんな。
SF入ってるけどね。
今日という日を精一杯生きるんだ!と思わせてくれると同時に、ここまで時間つかわねーと得られるものも得られねーんだな、と厳しい現実を見せられてる気もした。
どこにいい映画ってあるか、分からんもんだな。
劇団ひとりの紹介した映画だったんだが、彼に感謝です。
ヤング・アダルト 75点
いやまいっちゃったな。
またまたイタい映画を見ちゃった。
若いころはよかった、若いころはつらかった、どちらの思いが強いにせよ、現状の自分を直視するのに相当の苦労を要すると感じる人には、「若いころはよかった」代表シャーリーズ・セロン演じる主人公メイビスか、「若いころはつらかった」代表のマットいずれかもしくは両方に感情移入すること間違いなし。
それでいて、人生かくあるべきという結論めいたものも最後まではっきり示されないので、今困ってる半端なおっさんおばはんはどうすりゃいいのさ?という風におっぽり出される感がまた切ない。
もちろん、筆者も呆然とするのみであります。
ブルー・バレンタイン級の息苦しさでした。
でも、だからこそ、おススメだよ。
サニー 永遠の仲間たち 65点
ギャグは笑えたし、ほろっとさせるし、面白かったけど、どこがどう良かったのかと聞かれるとうまく説明できない、不思議な映画。
おれは大人になった彼女らとほぼ同じくらいの年齢。
そこそこうまくやってるやつもいるだろうし、そうでないやつもそれなりに一定の比率でいるだろうと、見終わった今でもその辺の冷めた見方はあまり変わらない。
今に比べて若いころは楽しい思い出が多かった気がするのは確かだけど、今と過去を比べるっていうのも、どうにもあまりピンとこない。
がんで結局亡くなってしまうチュナが実は社長で「サニー」のメンバーに遺産を残してみんなハッピー、ってのもご都合主義に見えなくもない。
パーツごとにみるとありふれた青春映画と言ってもいい気がするけど、何のかんの言って面白かったという感想しか出ないのは、キャラの分かりやすさ、ギャグの面白さ、過去と現在の場面転換の巧みさとかが理由だろうな。
女性が見たらもっと共感できるかもしれないね。
逆に今の若い人がみてピンと来るかなァという疑問もある。
でも、ホント、面白かった。
気球クラブ、その後 55点
園子温監督目当てで見た。
とにかく永作博美がかわいい。
今までも自覚がないではなかったが、どうやらおれは彼女の大ファンらしい。
確かおれと同い年で2006年の映画だからこのとき30代半ばか。
すげえなあ。
今もあんまり変わってないしね。
というわけで、本編の主人公(?)のキタくん同様、彼女にうっとりしていて、あまり映画の内容を覚えていない。
ありふれた青春群像劇で、それ以上でもそれ以下でもないと思う。