中日 2-1 ヤクルト

で、我らがスワローズは敗戦。

仕事しながらニッポン放送で中継を聴取してたので、その「聴戦記」。

予想が難しかったが、ヤクルトの先発は増渕。

対するドラゴンズは吉見。

前回も述べたように1stステージの巨人戦で目いっぱい戦力を使いきってしまったので、増渕先発は小川監督からすれば苦肉の策だったろう。

どうにか5回くらいもってくれればと思ったが、心配していた通りデハナで森野に先制打を浴びる。

3回にも同じく森野にタイムリーを打たれ、増渕は3回持たずKOされた。

その後、バーネット・松井・押本・松岡・イムと継投した。

この辺が今シーズンのヤクルトらしいというのか、各投手ヒットはぼこぼこ打たれるは四球もバンバン出すわでいつ追加点取られてもおかしくないピンチの連続だったのだが、何となくとどめの一撃をかわし続けて、その後は無失点。

投手陣はへろへろの台所事情の中、ゲームを作った。

一方の打線は、堂々のセリーグの最多勝利&最高防御率2冠の中日のエース吉見の前に散発。

危惧していた4番畠山は1安打したものの肝心なところで打てず。

おそらく明日は4番は外されるだろうし、ひょっとするとスタメン落ちもありうる。

おれはスタメンからは外さずに7番とか8番とか下位においておくと奮起のきっかけが訪れそうな気がするのだがどうか。

おっさん・宮本も今日は打つ方ではいいとこなし。

最近肩が上がらなくて病院行ったら「四十肩ですね」と即断された情けないおれのような男からすると、同い年でプロ野球現役でやってるってだけで超人的だ。

加えてチーム事情からここんとこ中軸の5番をやらざるを得ないおっさん・宮本。

さすがに気の毒で、打てないのを責めるわけにはいかない。

打線は8回に、ゲッツー崩れという、これまた今年のスワローズらしい泥臭い攻撃でようやく1点を返したが、そこまで。

浅尾・岩瀬の継投でかわされ、敗戦。

ただ、吉見をどうにかマウンドから引きずり降ろし、これまたセリーグ最強のセットアッパー浅尾で締めくくられるのを食い止め、最後の最後どうにか岩瀬を引っ張りだしたんだから、負けはしたけど、まあまあよくやったんじゃないかな、と。

総括。

先発増渕を決断し、相手が吉見と分かった時点で、小川監督は緒戦の負けはある程度覚悟してたんじゃないかなと思う。

日本シリーズに行くためには6戦のうち2敗しかできないのだから、そのうちの1敗を緒戦で覚悟するっていうのは通常ありえない話だが、先ほども述べたとおり1stステージで目いっぱい使いきってしまって、このズタボロなチーム状況下でその2日後の戦いに絶対勝て、というのは、冷静に考えればはっきりいって酷だと、ファンであるおれでさえ思う。

話はそれるが、「勝てば官軍、負ければ罵倒」という巨人や阪神のファンと違って、ヤクルトファンというのは謙虚な人が多いのだ。

常に5位6位が定位置だったころをよーく知っている古いスワローズファンならなおさらだ。

勝てばもちろん嬉しいが、負けても選手や監督を罵倒せず、冷静にゲームを振り返り、わがことのように反省する。

単なるマゾなのかもしれないが、基本的に紳士なのである、ヤクルトファンは。

もとい、先発投手・増渕という選択だが、前回も述べたとおり、中3日で館山を強行させるという選択もあったはずだ。

その証拠に、今日彼をベンチ入りさせていたし、ラジオ解説のオーヤくん(マンガ「がんばれ!タブチくん」の永遠のファンとして、親しみをこめてこう呼ぶ)もラジオ解説で言っていた通り、1点でもリードもしくは同点でもリリーフで館山投入を小川監督は考えていたはずだ。

結果的にそういう展開にならなかったので出番はなかったが、今日投げなかった分、明日の先発が濃厚だ。

館山を先発させられる以上、もちろん明日は勝利を相当意識して臨むだろう。

向こう3日間を館山・石川・赤川で少なくとも2勝1敗で食らいつき、残り2戦を1stステージで見せたようななりふり構わぬ采配で勝ちきる、というのが小川監督の現時点での青写真だと思う。

ちょっとわからないのが、村中の起用法。

1stステージのように抑えで行くと思っていたのだが、今日はベンチ入りしてなかった模様。

とすると向こう3日間のどこかで先発があるのか、それとも幸運にも5戦目以降に勝負がもつれた場合の切り札として使うのか。

現時点ではちょっと不明だ。

打線の方は、先ほど述べたように畠山は少なくとも4番から外すだろうし、それ以外にもいろいろテコ入れしてくるだろう。

明日のドラゴンズ先発はネルソンあたりだと予想されるが、名将ノムさんも常々言っているとおり打線は水もの。

やってみなければわからないが、現状の打線の調子ではそう多くの得点は望めないだろう。

ロースコアで何とか終盤までやり過ごし、いつもどおりコスい方法で1点でも勝ち越すこと、これしかない。

きょうはね、負けたけどおれはいいゲームだったと思うよ。

明日仕事休みだし、ネットカフェかなんかでBSでテレビ観戦(うちはBSが映らない)するつもり。

明日の勝利を願いつつ、今日の「聴戦記」はここまで。