世の中は3連休真っただ中。
かくいうおれも、企業相手の零細個人事業主であって、客がいないのでは営業していても仕方ない、暦通りお休みさせていただいている。
昨日は、故障で預けていたバイクの修理が済んだという連絡をもらい、引き取りに行き、その後メンテナンス作業をした。
治ったのにメンテナンス?という方、バイクショップを頭から信用しちゃいけません。
預けた後だからこそ、できるところは自分でチェックする癖をつけておいた方がいいですよ。
取り立てて、急ぐ用事もないので、ついでに掃除してやった。
BGT(バックグラウンドトーク)は、TBSラジオ「久米宏ラジオなんですけど」。
今回の番組のテーマは「あなたが今日を生きるモチベーションは何ですか?」。
あらためて考え出すと重いテーマだよね。
セルモータの裏とかホイールとか、普段手に掛けないところをシコシコと磨きながら、普段考えない(ようにしてる)ことをついつい考えてしまう。
今のおれは多分「次の日の朝目覚めたときに気分良くなれるように」と思いながら、生きていると思う。
それより先のことを考え出すと、身動きが取れなくなってしまう。
多分、メシを食ったりトイレに行ったりするのも相当苦痛になるだろう。
すこしだけ未来のことをぼんやり考えたり、過去を振り返ったりすることもあるけれど、基本はそれだ。
まあ多くの人はこれに似たり寄ったりなんじゃないかと思う。
そんなことを考えながら作業していたら、来客。
生命保険のセールスマンと約束をしていたのだ。
母が某生保のセールスレディを過去に生業にしていて、その流れであろう、半ば強引におれは生命保険に加入させられたままこの年齢になってしまったのである。
詳しいことは省くが、何とかという特約をタダでつけるための手続きをしに来た、というのを口実に、商品を売りつけようということらしい。
まあ相手もそれでメシを食ってるのがわかるわけで、セールスそのものにはおれは寛容な方だけれど、だからといってもちろん、何もつけたさない。
煮ても焼いてもこいつは食えんな、という顔をなるべく見せないように繕いながら、そのセールスの方々(なんと二人できやがった)はすごすごとお帰りになった。
しかし、なるべく、遠い未来や過ぎ去った過去などを頭に思い浮かべないように日々生きているのに、久米宏のラジオといい、生保レディの来客といい、おれの時間軸を広げようと世間は躍起のようだ(←被害妄想)。
保険の受取人は「元」妻のままである。
つまり今おれが死ぬと、保険金は(大した額じゃないが)、戸籍上全くの他人である「元」妻のところに行くわけである。
こういうケースを保険会社は非常に嫌がるようで、離婚したのなら受取人変更をなさってはどうですかとしつこく迫ってくる。
母なり弟なりに受取人を変更する手続きを取ればいいのだが、これも説明がややこしいので理由は割愛したい。
今のところ、このままにしておいてほしい、というのが精いっぱい。
ほらね、遠い未来のことも過去のことも思い出させるでしょ、保険てやつは。
母が保険のセールスで稼いでいてくれたおかげで極端にひもじい思いをせずに幼少時を過ごせたわけだけれど、それは置いておいて、基本的に保険てやつがあまり好きじゃない理由がこんなところにもある気がする。
しかし丁度バブル期の加入のおかげで掛け金の割にバックが大きいので解約するほどの理由がない。
現状維持することになるだろう。
そんなこんなでともかく気分がちょっと嫌な感じになりかけたので、バイクいじりもラジオ聴取もやめて街に出ることにした。
何をしようというのでもなくフラっと電車に乗り、某ターミナル駅で降り、うろつく。
フリー麻雀の看板が目に付いた。
もう何年も打っていないが、久々に牌に触れる気になった。
どんなに勝っても負けても半チャン4回やったら出ようと決め、ドアを開ける。
なにしろブランクが長い上集中力の衰えが否めないので、肩が温まったころ4回が終わるだろうと大負け覚悟で打ったのだが、2着スタートの後3連勝。
カンが戻ってこないのに牌はいい方にいい方にじゃんじゃん寄ってくる始末。
いくらかの金にはなったが、自分の心情的には、大負け食らった方がすかっとして良かった気がする。
ごくごく若いころ麻雀で喰っていこうと真剣に考えたことがあったが、いけねえ、また「過去」を思い出しちまった。
麻雀てやつは、自分の気合・技術と牌のよりが連動しないことがままあって、極短期的には素人でも勝てる。
そこがいいところでもあり、囲碁将棋に比べて文化的に昇華でききれない点でもある。
何もかも何となくすかっとしない日である。
無駄に時間と金を消費しても仕方ない、雀荘出てそのまま帰宅。
読みかけだった、伊藤計劃「ハーモニー」をひらく。
面白くて一気に読了。
この本に関しては、別で記事にするつもり。
近年はノンフィクションか学術書ばっかり読んでたので、小説の高揚感を久しぶりに感じた。
明けて今日。
爽快に目覚める。
昨日はなんとか「うまいこと」やり過ごせたらしい証拠。
慣習でラジオのスイッチを入れたら、「全国子ども相談室リアル」。
小中学生相手の番組だから、おれのようなおっさんがやいのやいのいう権利はないのだが、なんだかねえ。
出てくる子供たちは、それぞれ切迫した悩みを抱えている(親のDVとか結構へヴィなのも多い)のはわかるんだけど、「ラジオ番組に生出演する」という覚悟を持った時点でその悩みは9割方解消されてるんじゃないかな、と思っちゃう。
もちろんDJであるレモンさんこと山本シュウも同じように考えていたとしても、それをオンエアするわけはないだろうから番組はこのまま続くのだろう。
普段の日曜日ならこれを聴き流しつつ「安住紳一郎の日曜天国」を待つわけだが、なんとなしに珍しくテレビをつけてみる。
局はこちらもたまたまTBS。
サンデージャポンが始まって、そのまま何となく見続ける。
「テレビは不要」とこのブログではさんざん言っているが、サンジャポは「ラジオファン的視点で」面白いと素直に思った。
おフザケが徹底しているし、ラジオにおける「よきマンネリズム」がどんと腰を落ち着けてる感じ。
爆笑問題がやっている「爆笑問題の日曜サンデー」というラジオ番組があるが、サンジャポの方がより「ラジオ」っぽいのではないか。
TBSラジオではおなじみ「国会王子」武田記者もどうやらレギュラー化してるみたいだね。
サンジャポが終わるともう昼。
昨日に引き続きまた街に出る。
再びフリー麻雀の看板を見てふと疼くけれど、スルー。
何とはなしにゲーセンに入る。
とにかく何も考えたくない。
それだけの理由でメダルを数百枚買い、ゲームに興じる。
2時間ほど遊んでいただろうか、スロットマシンをだらだらとやっていたのだが、なぜかメダルは増える一方。
いい加減うんざりしたが、増えたコインを捨てるわけにもいかず(こいつは現金にはならない、残念ながら)、かといって店に預けて次回遊ぶために取っておくというのもみみっちくていかず、隣で遊んでいた若いカップルにあげてしまった。
こいつはちょっとかっこよかったかもしれない。
「ハーモニー」ですっかりいれあげてしまった伊藤計劃の「虐殺器官」を書店で買い、帰宅。
ちょっと居眠りしてメシを食い風呂に入ったらもう8時。
人生のなんと短いことよ。
TBSラジオ「菊地成孔 粋な夜電波」を聴く。
日曜夜8時からのこの1時間番組は、10月から金曜日夜8時から2時間生放送になるそうだ。
金曜夜8時は今までJ-WAVE「JAM THE WORLD」を愛聴していた。
DJのサイエンスライター竹内薫が9月いっぱいで降板するというので、残念に思っていたのだが、こいつは朗報。
またTBS率が高くなるなァ、悔しいけど。
菊地氏は、次回のギャラクシーの有力候補なんじゃない?
やや気障な面もなくもないが、それを覆い隠して余りあるウィットと話術と選曲には完璧にシャッポを脱いでいる、おれ的には。
おお、完全に日記だ、こりゃ。
以上、guganの連休のど真ん中のつぶやきでした。
本読んで、寝ます。
明日の朝、また気分良く、起きられるように。