7月24日正午、テレビのアナログ放送が終了し、地上デジタル放送に移行。

現在UHFアンテナを立てていない戸建の我が家ではテレビが見られなくなる。

そもそもほとんどテレビを見ていなかったし、不自由も感じないし、何より手間と、決して安くない出費をしてまで、特定の業界に金が落ちるためとしか思えない愚かな国策に加担するつもりはさらさらないので、おれのテレビ人生(?)は終焉を迎えることになる。

ついでに言うとこの地デジ化は、「特定の業界に金を落とす」目的という意味では、数年前の高速道路ETC化と全く同じ愚策である。

高速道路は仕事柄毎日使うので、つけた方が確かに便利ではあるのだが、ETCも同じ理由で、現在も装着していない。

こうしてブログを書くほどラジオばかり聴いているおれだが、片親でカギっ子だった幼少時のおれは、実は異常なまでのテレビっ子だった。

そのアナログ放送終了の瞬間を見届けようと、久々にテレビをつけてみていた。

11時59分、NHKの女子アナがアナログ放送終了の最後のあいさつをし、同じくアナログ終了の看板を持ったドーモくんが数秒映し出され、時刻は正午を迎えた。

「アナログ放送は終了しました。地デジへの移行をお願いします。」という青い画面に切り替わり、アナログテレビはついにその歴史を終えた。

ああ、終わったな。

しかし、数秒後、画面は砂嵐(例のザーザーというやつ)に切り替わった。

おや?と思いながら、さらに数秒。


・・・・・・・・・・・。


映った。


テレビ映った。


え?


粗大ごみの手続きを考えていたおれはすっかり拍子抜け。

なぜだ?

みると画面の右上に今まで表示されていた「アナログ」の表示が「デジアナ」になっている。

デジアナってなんだ?

さっぱりわけがわからない。

今住んでいる家は知り合いの持ち家で、空き家になっているそこを借りて住んでいるわけだが、UHFアンテナが立っていないことは前述したとおり確認済み。

ソッコーで、ネットで「デジアナ」をググってみた。

詳しいことはよくわからんが、どうやら地デジチューナーを積んでいない今までのアナログテレビでも、ケーブルテレビ経由とかだとみられるようになっているようなのだ。

そういえば以前から地元のケーブルテレビのチャンネルが映っていたので、その恩恵を知らずに受けているのかもしれない。


一体この大騒ぎは何だったのか。

ばかばかしい。

ラジオ聴こ。