新年明けたので過去トピを最新記事としてアゲてみる。
思えば見たい映画もっと一杯あったんだが、さほど見られないもんだね。
といいつつ、何べんも見てる作品見返したりして、矛盾してるが。
ネタばれありますので気を付けてください。
アンチクライスト 60点
噂に聴いていたショッキングなシーン(アベサダよろしく、な)やセックス描写などは、さすがにびっくり。
ただ、話自体はあまりにも宗教色が強すぎて、おれにはちと難解な映画でした。
性欲が強すぎるイカレタ女のハナシ、と簡単に片付けるわけにはいかないのはわかるんだが…。
ハンガー 70点
はいはいまた懲りずに見てしまいました。
不条理監禁もの。
餌食は男3人女2人の計5人。
今度のテーマは、「人間腹ペコにいつまで耐えられるか?」。
単純だし、飽食な現代ではつい忘れがちだけど、食いものは第一次欲求を満たすうえで、水と並んで最低限必要なものだ。
口にできるのは水だけで食料を与えられないまま、5日、10日、20日と過ぎていき、腹ペコに耐えられなくなったやつはやがて・・・。
ハイ、わかりますね、動くたんぱく質が自分以外に4人いるわけですよ。アー怖い。
共食いするやつしないやつ、分かれ目はどこにあるんだろうか。
もちろんおれは人肉喰うくらいなら死ぬ方に、まわりたい。
がっかりするのを覚悟でこういうのつい借りてきてしまうのだけれど、このテのジャンル映画としては「CUBE」「SAW」以来の及第点の作品じゃないかな。
よかったですよ。
フェーズ6 55点
感染率100%のウイルス!
彼らは生き残れるのか?
といった宣伝文句とは違い、意外と落ち着いた映画です。
テーマはそれなりに重いし、「おれならどうするだろう?」と考えさせられる作品ではあるけど、反面やや退屈な面も否めなく、眠くなってきたなあというタイミングで丁度エンディングだったのでまあまあだったんじゃないかと。
シン・レッド・ライン 55点
うーん、戦争映画ってほとんど見たことないからかもしれないけれど、何か考えさせられたとか、驚きとかは正直なかったな。
平和ボケといわれれば返す言葉がないが、今の日本に徴兵制がなくてよかったなとか、もし仮に徴兵されて戦場に駆り出される羽目になっても、自分も死なず、他人も殺さずという方法をごまかしごまかししながらやり過ごすだろうな。
撃たれたふりするとか、気が狂ったふりをするとか、仮病とか。
感想としてはその程度。
よくNHKなんかでやってる、戦争体験者の方々の証言をもとにしたドキュメントの方がよっぽどよりリアリティ持って見られる。
アイアン・ドアーズ 50点
「CUBE」「SAW」とかの、おなじみ不条理監禁もの。
ダメかもな~、と思いつつ、どうしてもこのジャンルは手が出てしまう。
で、見ました。
う~ん、ラストがわけわからんし、しかしだからこそ、なんじゃこりゃ?的な余韻はあり、とってつけたような理屈っぽいエンディングになってないことで、完全にガッカリとも言い切れない。
それはともかく、そんだけ追い込まれた状況でナニをナニするか?
ナニをナニ、というのが何かというのは見ればわかるんだが、ヒントを言うと登場人物は男と女が一人づつだけ、ということです。わかるな?(ピストン西沢風)
この映画もそうだが、ツタヤ限定レンタル作品というのが最近やたら多い。
独自に向こうから権利とか買ってんのかな?
日本劇場未公開。
猿の惑星 創世記 75点
映画は先入観なしで見たいので、劇場行く前は予備知識をなるべくいれない様にしているのだが、タマフルのハスリング聴いてどうしても見たくなった。
そういう意味で悔しいが、よかった。
知恵をつけたシーザー(チンパンジーの名前)が「NO!!!」と叫んだときのカタルシスといったら鳥肌ものだし、ラストの、育ての親の研究者との別れのシーンはぐっときたねえ。
チンパンジーVS人間の戦いが映画の本筋なのだが、完全に「サル頑張れ」モードでみてしまう一応人間なおれ。
そして最後の最後、エンドロール途中でカットインされるあるシーンで、「こうして人間は滅亡しそして猿の惑星が作られた。」という最初の「猿の惑星」につながっていくことを暗示させている。
最近DVDばかりだったのだが、久々に1800円払って満足できる映画を見た。
オススメ。
ぼくのエリ 200歳の少女 75点
意外なめっけもの。
いわゆるヴァンパイアのジャンル映画だろうと思って見始めたけど、なんのなんの。
スウェーデンの町並みは美しいし、北欧の少年少女は肌がホントに白くてかわいいし、演技も素晴らしいし、抑えたホラーなシーンが却って恐怖を呼び起こすし、何より、話が切ない。
あのラストはハッピーエンドとして描かれているのかどうか。
おれにはどっちに取ったらいいのか今でもわからない。
というように、鑑賞後の余韻もたっぷり。
こういう映画を「素敵」と思えるようになった自分自身にも少し驚いている。
オススメです!
ハロウィン2(ロブゾンビ版) 50点
ハロウィンシリーズ古い順に見ようと思ってたのに、間違えてロブゾンビ監督版の最新作を借りてしまった。
だから何がなんだかさっぱりわからないまま、殺人鬼マイケルに次々といろんな人がぶっ殺されていくのを眺めているだけだった。
今度はちゃんとオリジナルの「2」から復習しなおして、また見てみます。
ちなみにバンドマンとしてのロブゾンビさんは好きです。
ホワイトゾンビ、よく聴いてたなァ、昔。
ニューヨーク1997 55点
カーペンター監督体験シリーズ。
とにかく作りがB級であることとか、設定が大雑把でツッコミどころ満載だとか、そういうネガティブな要素を消し去るほどのカタルシスはなかったかな。
とにかくカーペンター作品、音楽がいいんだよな。
板尾創路の脱獄王 65点
素晴らしい、が、不運にも残念。
脱獄もののエンタテインメントとしては吉村昭の小説「破獄」を基準にどうしても見てしまうので、厳しくならざるを得ない。
それでもこの点数。
オチは爆笑したが、しかし、悲しい。
刑務所側のお偉方役の國村隼のセリフと同じ感想。
「鈴木、間違ってるぞ。」
ハロウィン 60点
偉そうに映画の感想など述べているが、こんな有名な作品すら初見。
怖い映画見慣れたせいか、ブギーマンそのものの造形はさすがに刷り込まれていたせいか、さほど怖くはなかった。
それでも全体的にはわくわくさせられるし、特に音楽がよい。
英国王のスピーチ 60点
よくできてるし、カタルシスもあるし、文句のつけようがない。
いい映画。
で、あまりにもすきがなさ過ぎて、何となく物足りない。
いい意味でも悪い意味でも、万人向けということかな。
スカイライン~征服 75点
好き嫌いがはっきりしそうな映画だけど、おれにとっては大好物。
なんかわかんないけどでかくてヤバいやつがやってくる。
情報がない。武器は役に立たない。逃げられない。
無力な人間たち。
しかしラストのラストでは、無力だった主人公ジャロッドが敵に取り込まれたのちなんと・・・。
デ~ビ~ル!
面白かった。
続編がありそうななさそうな…。
リング・らせん・リング2・リング0バースデイ(シリーズとして) 45点
まず「リング」。
この最初の1作で終わっとけばもうちょっと点数上げてもいいんだけどね。
サスペンスとしてはまあまあ面白いけど、あまり怖いとは思わなかったな。
公開当時社会現象といってもいいくらい流行ってたようだが、時代をかんがみても騒ぎすぎだったんじゃないかな。
「らせん」「リング2」「リング0バースデイ」。
「リング」と同時上映だったという「らせん」も、1作目のヒットに乗っかった「2」「バースデイ」も、率直に言って蛇足。
設定が作品によってころころ変わるうえに、貞子の生い立ちを追った「バースデイ」に至っては、タダのご都合主義。実は貞子が二人いたという設定はともかく、それがなぜ後年の呪いのビデオにつながっていくのかがさっぱりわからない。
全作品合わせて、この点数です。
死霊のはらわた 80点
登場人物5人。
場所は逃げ場のない山小屋。
でもってねちょねちょのぐちゃぐちゃ。
シンプルなことは何より素晴らしい。
40歳の童貞男 55点
めずらしくコメディを借りてみた。
ゲタゲタ笑うつもりで借りて見たが、ギャグはまあまあってとこかな。
多分、英語がわかれば全然面白さが違うんだろうな、と思った。
遊星からの物体X 85点
見たのは多分5度目くらい。
何度見ても素晴らしい。
自分以外のだれが敵か本人以外全員わからないという心理サスペンスが、南極という逃げ場のない世界で展開される。
スプラッタ表現そのものは、ホラー好きの人からすると今見れば陳腐なのかもしれないが、おれにとっては十分気持ち悪い。
「敵」の存在と特徴を知った時点で、単独行動を禁止するなど、対処法はいくらでもあったと思うが、そのたぐいの反省は、最後に生き残った(といっても数時間後には凍死してるか、「敵」に取り込まれてしまうか、いずれにせよ死ぬのだろうが)二人がラストシーンで当然しているだろう。
シンプルでわかりやすい、大傑作。文句なーし。
ターミネーター4 55点
恥ずかしながらターミネーター1、2を見たことがない。
シュワちゃん主演だということと、「I'll be back」という有名なセリフだけが予備知識。
たまたまテレビで「3」をやってたのをみただけで、今作。
最後、半分機械半分人間(仮面ライダーとかデビルマンみたいなもん)であったことを知ったマーカスがジョン・コナーに自分の心臓を提供するんだけど、納得いかねえなあと思ってたら、シリーズの都合上、ジョン・コナーは「まだ死んじゃ駄目」なんだってね。
でも、まあまあ面白いんじゃないの?
監督失格 45点
AV監督と、ややエキセントリックなAV女優というカップルのドキュメント。
ラスト近く、ショッキングな映像があるが、「ただショッキング」なだけ。
ひたすらこの監督の強すぎる自己顕示欲だけが観客に押し付けられている、というのが率直な感想。
「監督失格」というタイトルを映画自体が示しちゃっているという皮肉。
というかそれが狙いなのかな?
多くの人が絶賛してたのでみにいったけれど、おれはがっかり。
おれには何か大事なものが欠落してるんじゃないか、と逆にへこんでしまったではないか。
ハングオーバー 70点
ただただ面白かった。推理サスペンス(?)+ロードムービー(?)+ドタバタコメディ。酒も薬も女も怖いね。
未知との遭遇(ファイナル・エディション) 80点
久しぶりに見てみたが、何のかんの言ってSF映画の傑作。「異星人がコンタクトを求めてきたとき、人類はどう対応するか」という、将来いつ何時訪れるかもしれぬ事態に対しての選択肢の一つが大胆かつ慎重に、なおかつドラマティックに描かれている。
パーフェクトホスト 40点
途中まではホストのおじさんのヤバいキャラがたっててわくわくさせたが、強盗の兄ちゃんが助かったのがわかるあたりから徐々にトーンダウン。クライマックスに向かって徐々にテンションが落ちていく。結果、あかんわ、これ。
ベスト・キッド(オリジナル版) 75点
中学生の時以来に見た。今見ればいろいろとツッコミどころ満載ではあるものの、みずみずしい青春映画であることに変わりなし。40歳のおっさんにもぐっとくる。
アウトレイジ 65点
人の命が軽い軽い(笑)。自分のも他人のも。テッテ的にエンタテインメント。
デンデラ 55点
アフターザ楢山節考。少しテーマが散漫になっちゃってるかな。期待しすぎたかも。熊VS老女。キャストはすごい。老女ばかり出てくるので、相対的に新入りの浅丘ルリ子が本当に小娘に見えてくる。