ちと古い話になるが、先週金曜日のTBSラジオ「ニュース探求ラジオDIG」改め、「プロレス探求ラジオRING」は素晴らしい放送であった。

レギュラーの大根仁が休みなのをいいことに(?)、番組名まで変えてしまう柔軟さに脱帽。

この日こっきり、しかもスペシャルウィークは次週であるにも関わらず、わざわざこの日のためだけのジングルまで作ってしまうなど、さすがである。

昔のように試合会場に足を運ぶことは最近めったになくなったが、今や唯一の専門誌である週刊プロレスは何のかんの言って立ち読みしてしまうおれのようなプロレス者にとっても、出演者の人選はなかなかセンスが良かったと思うし、内容も面白かった。

プロレスバージンのリスナーがどれだけ食いついたかは、おれにはわからないけれど、プロレス素人のMC水野アナが新日本プロレスの「ベストオブスーパージュニア」をちゃんと会場に足を運んで生の試合を見たうえでの放送だっただけに、結構おもしろく聴けたのではないだろうか。


しかしねえ、内容うんぬんよりも、このTBSの「攻めの姿勢」だよなあ、感嘆してしまうのは。

比較的「お堅い」番組であるDIGだが、金曜日は比較的フリーにやって良し、という感じになってることをかんがみても、おフザケぶりが徹底している。

番組を作ってる側が楽しんでやってるのが伝わってくる。

TBSが数字的にもう10年近くトップを走っている理由がこんなところにも表れてるね。

守りに入ってもよさそうなのに、今春の新番組なんかをみても、古い慣習にとらわれずに、攻めてる。

マージャンに例えると、ダントツトップ目のオーラスで3人リーチかかってるのにオリずに真っ向勝負している感じである。

決してお金をかけてるわけじゃない。

他局に比べ、有名なタレントを呼んで安易に数字を取ろうとすることもあまりない。

個々の番組単位では、各局いい番組はあるけれど、放送局単位でみると、AMFM含めて、TBS以外はやはり、古い慣習にとらわれ過ぎている感は否めない。

むしろ、意固地に保守的になっている局もある。

いちラジオリスナーとすれば、どっかで面白い番組やっててくれればいいし、それが今TBSだというのならそれはそれでよいが、他局も何とか切磋琢磨して新しいことにチャレンジしてほしいと切に願う次第である。