triccedhaunetのブログ

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蟲師続章、第18話。
タイトルの読みは「いかづちのたもと」。

木に縛り付けられた幼子が母親を泣きながら呼び、許しを請おうとする場面から始まる――心の痛む話だった。
母親はさらにその母から縁談を強引に決められてしまい、夫を愛せず、やがて望まない子をお腹に宿し、流産させようとするほどの耐え難い苦痛を経て出産したために我が子をどうしても愛することができないでいた。
赤子の頃から、ずっと。

初めて雷に打たれてから数年、少年は招雷子という蟲の呼ぶ雷に幾度も打たれ続けていた。
自分を愛さない母親も、仕事にしか関心のない父親も、村の人でさえも被害の及ばない"雷を寄せる木"の袂で。
その真意を誰にも悟られないままに。

「誰にも愛してもらえない」

このまま雷に打たれ続ければ無事ではいられないことを解りつつも、いつも真っ直ぐに向かってきてくれる雷の力強さと美しさから少年は目を背けることができないでいた。

もっとしっかり母親が繋ぎ止めてやれば、己や取り憑いた蟲にも向き合うことができる――
しかし母親の答えは無惨にも、

「一緒に死のうか…」

少年の中で孵化した招雷子は天へと昇っていった。
やがて少年は両親のもとを離れ、親戚の家に引き取られた。

愛が成就しない。
夫婦も、親子も、気持ちが行き違っている。
家族の形は数あれど、こんなに悲しいことはない。

子供に罪はない。
子を愛せない親は…?
罪になるのだろうか。





なんでこの話に引っ掛かったのかというと、自分も言われたからだ。
「一緒に死のう」に近いことを、…より正確には「あなたを殺して自分も死ぬ」。
言われたら感覚麻痺るし、突き飛ばしたくもなるよ。

レキもきっと、最初は…
せめて貰われ先で良い人生を。