俺のルーツはこれだ!#17![]()
ドラムのGUCCIだよ!
前回は夢の一人暮らしが恐怖体験になりかねないところで
終わったと思うが、
そう、今思えばたいした事はなかったのだが、
その当時、
まだ18のガキにはなかなかの刺激であったな・・・
何と言っても、まずは隣のお墓である。![]()
都会の墓と違い、寂れ感がハンパない。
木の墓標など、時代劇でしか見たことがなかった。![]()
それが立ってるのである。 もしかして土葬? 夜帰ってくると、いやでも目に入る。
真っ暗ならともかく、なまじ小さな玄関灯もどきの蛍光灯がついてるものだから、
なおさらおっかない。![]()
エントランスとはとても言えない、いささかしゃばい入り口を入ると、
エレベーターがあるのだが、なぜか動いてない。
5階に足で上がり降りするのは、結構大変である。
そのあたりは若さでなんとかするとして、不気味だったのが、
エレベーターの扉の左右の角にお札が貼り付けてある。
1階から5階まで全て。 それだけで10枚である。
ケチな俺は、そんなこと心配しながらも、気味の悪さを感じてた。![]()
現在に至るまで、霊感なる物を感じたことはないが、
別になんともなさそうな場所でも、なんか気味が悪いな・・・と感じることは今までもあった。
そのエレベーターには悪いものを感じ、後にあの恐怖体験につながるのである。・・・![]()
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階段を上がり廊下の突き当たりからひとつ手前の部屋が自分のうちである。
また廊下の照明が暗い・・・
玄関ドアは昔の鉄板一枚で、
閉めるとクローザーの具合によってはバターンと響くことこの上ない。
まだ入居者の少ないマンションで出し抜けにするドアの音も結構驚いたものである。
ある晩寝てると、重苦しさでめがさめる。 体が動かない。![]()
天井を向いてるのはわかるのに、ベットサイドの目覚まし時計が見える。
時間は3時14分。 耳からは子供と老人の笑い声。![]()
木のお墓の周りに青い人魂が見える。
お札の貼ってあるエレベーターのドアが開き中から落ち武者が出てくる!!!
その落ち武者が今度は自分の上にノッてくる!!!![]()
すらりと刀を抜き、お決まりのポーズで構えをとる!!!
ひ~~~~~!!!
恐怖はピークに達する!![]()
ん?俺、仰向けに寝てるんだぞ? なぜお墓やエレベーターが見える?![]()
気がつくと朝になってた。![]()
何のことはない。 人生初の金縛りである。
昨夜の出来事を思い起こしてみる。
まず思い出したのは見事に体は動かないということ。
どうやら臆病風に吹かれたガキな俺は、金縛りと共に夢を見てたようである。![]()
お札が貼ってあるエレベーター、その地にまつわる戦国時代の合戦伝説などを
モチーフにその当時の記憶と知識と臆病風を全て動員し、
一連の
金縛りフルコースドリーム
を展開したのである。
ぜんぜん
俺のルーツはこれだ!
から脱線してきたが、まぁ、これもある意味
ルーツだろう! ということにしておこう。
あぁ、その日の朝、出かけるとき、エレベーターのお札がはがれて落ちてたことは、![]()
まぁ、見なかったこととしよう。
(ちなみに実話である。)