こんばんは。

ご覧頂きありがとうございます😊

 

本日も想像力と発掘良品の発掘⑳というテーマで

 

大盗賊(1961)

(原題:CARTOUCHE)

 

という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。

 

★発掘良品の発掘とは?

発掘良品とは、惜しまれながらも2022年3月に終了を迎えた、TSUTAYAさんによる新作・旧作、有名・無名、公開・未公開ではなく「面白い」を基準に作品をセレクトし、毎月紹介してくれている映画ファンたのための素晴らしいシリーズ。

本シリーズは、そんな発掘良品の全作品を5~6年かけてご紹介させて頂こうという超長期目標のシリーズの最終回となっております😄

 

↑今月のラインナップの詳細はコチラ!

 

 

大盗賊ドミニク・カルトゥーシュ!

 

本作は1961年に公開されたフランス映画。

 

ポスターからもお分かり頂けるように、本作は中世フランスを舞台にした冒険活劇!

 

「大盗賊」という邦題から、本作の主人公が盗賊である事は察して頂けると思いますが、原題の「CARTOUCHE (カルトゥーシュ)」とは、18世紀のパリで、400人近い一味の強盗団の頭領として活躍していたルイ=ドミニク・カルトゥーシュという大盗賊の名前!!

 

 

ですので本作を観て頂ければ、邦題の「大盗賊」と原題の「カルトゥーシュ」が頭の中で繋がって、日本の大盗賊と言えば石川五右衛門みたいなかんじで、フランスの大盗賊と言えばドミニク・カルトゥーシュなだというのを記憶して頂けるのではないかと思います😉

 

カルトゥーシュの頭文字は「C」。

本作では実在したカルトゥーシュを

ジャン=ポール・ベルモントが演じています!

 

 

 

アバウトなストーリー 

 

「キネマ旬報社」さんのデータベースによれば本作の解説は以下の通り。

 

ダニエル・ブーランジェと「新・七つの大罪」(大食いの罪)のフィリップ・ド・ブロカの脚本にシャルル・スパークが協力、ブロカが監督した実在の盗賊を描く時代活劇。

撮影は「眼には眼を」のクリスチャン・マトラ、音楽は「やるか、くたばるか」のジョルジュ・ドルリュー、製作はジョルジュ・ダンシェールである。
出演者は「ビアンカ」のジャン・ポール・ベルモンドとクラワディア・カルディナーレ、「売春街襲撃」のオディール・ヴェルソワ、マルセル・ダリオなど。
 

 

 

 

 

そんな本作の冒頭のストーリーは以下の通り!

 

① 1720年のバリ、スリで生計を立てていたドミニク・カルトゥーシュは、マリショーという盗賊の部下として働いていましたが、稼ぎの取り分を巡ってマリショーと対立したカルトゥーシュは、マリショーから追われる身になってしまいます。

 

スリの天才カルトゥーシュは

毎日、多額の戦利品を

マリショーに上納していましたが…

 

多額の財宝を渡しても

ほとんど搾取してしまうマリショーに

嫌気がさしたカルトゥーシュは

彼の元から逃亡します!

 

 

② パリでの居場所を失ってしまったカルトゥーシュは、甘言に乗って志願兵として出征する事になりしたが、戦場は無能な上官の愚策になって次々と兵士が死んでいく場所だっため、カルトゥーシュはまじめに戦わず、同期の志願兵のドゥスールとトープと共に草むらの中に潜んでいた結果、激戦の戦場で生き延びた勇士として称賛される事になりました!

 

戦場にいたら死んでしまう!

あったいう間に藪に隠れた3人は…

 

最後まで戦場で生き残った勇者として

表彰される事になりました🤩

 

 

③ ですが生来悪党のカルトゥーシュたちは一刻も早く戦場から脱出する事を決意し、軍の軍資金を盗み出してパリへと逃げ帰りますが、カルトゥーシュは道中で出会ったジプシーのヴェニスに一目惚れ。スリのヴェニスは、カルトゥーシュたちの盗んだ軍資金を持ち逃げしてしまいますが、恋したカルトゥーシュは、そんな事を不問にして一足先にパリに到着したはずのヴェニスを探しますが、彼女はマリショーに捕らえられてしまっていました。

 

護送中のヴェニスに一目惚れをして

しまったカルトゥーシュは

ヴェニスを自由にしますが

逆に囚われの身になってしまい

その間に彼女は逃走!!

 

 

④ ヴェニスを救出に向かったカルトゥーシュは、その勢いでマリショーに不満を持つ仲間たちを先導して組織を占拠し、自分が新首領となって活動を開始しますが、庶民から金品を奪っていたマリショーとは違い、カルトゥーシュがターゲットにしたのは、飽食で堕落したフランス貴族たちだったのです!!

 

サディスティックなマリショーに

襲われているヴェニス!!

 

そんなマリショーをフルボッコにした

カルトゥーシュは新首領に。

これからは貴族を狙う盗賊にするぞ!!

 

 

むむむ。

 

なんだか水滸伝のような展開ですねあせるあせる

 

 

さて、果たして貴族の財宝を狙う盗賊となったカルトゥーシュと仲間たちは、果たしてどうなってしまったのでしょうか?

 

それは是非、皆さん自身の目でご覧になって頂ければと思います。

 

主要メンバーはカルトゥーシュと

ドゥスールとトープとヴェニスの4人!

男3人と女1人のチームは

ルパン三世みたいなのです😆😄😘

 

 

 

【私の感想】イン

 

皆様がご覧になる楽しみを奪わないよう、これ以上詳細を書く事は差し控えさせて頂きますが、本作は本シリーズでご紹介させて頂いた「危険を買う男」と「恐怖に襲われた街」と同様、ジャン=ポール・ベルモントが主役を演じている作品。

 

ですが前2作の役柄が為政者側のヒーローだったのに対し、本作でアンチ・ヒーローを演じているジャン=ポール・ベルモントは、どこかイキイキとして輝いているよう見えるのです!

 

 

そう。

 

演者には「はまり役」が存在します。

 

 

ゴダールの「勝手にしやがれ」で、無軌道な若者ミシェル・ポワカールを演じて話題となったジャン=ポール・ベルモントの真骨頂は、行政や社会的な規範には従わず、自分の思うままに飄々と生きるキャラを演じる事!!

 

ですのでそんなジャン=ポール・ベルモントにとって、思うがままに生きながらも自分の信じたポリシーを貫く反骨精神を持って生きたドミニク・カルトゥーシュは「当たり役」だったのではないでしょうか?

 

 

 

 

私見ですがそんな本作はカルトゥーシュという実在した盗賊の姿を描いた冒険活劇映画であると同時にジャン=ポール・ベルモントという俳優が、どんな役を演じる事が喜びだったのかを想像するための重要な資料となる作品としても観ることができると思うのですが、皆様はどう思われるでしょうか?

 

只、強いキャラではなく…

只、悪いキャラでもなく…

只、ふざけたキャラでもない…

 

飄々としながらも信念を持っており

それが強さに繋がっている!

 

そんな役が「当たり役」の

ジャン=ポール・ベルモントには

もし現代の若者だったなら

ニカにったルフィーを

演じてもらいと思うのですが

皆様はどう思われますか?

 

 

 

 

 

 

 

という訳で次回は

 

フランス対イギリス対イタリア

 

というテーマで

 

大頭脳

 

という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします😘

 

 

 

ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆