こんばんは。

ご覧頂きありがとうございます😊

 

本日想像力とさらばレンタル映画屋さんというテーマで

 

21世紀の女の子(2018)

(英題: 21ST CENTURY GIRL)

 

という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

★想像力とさらばレンタル映画屋さん?

 

本シリーズは令和5年10月31日を以て閉店となるSHIBUYA TSUTAYAのレンタルDVD事業への感謝をこめてお送りする特別企画。

 

2万6000本もの在庫を用意し、渋谷系というカルチャーの萌芽期から若者たちの映画の図書館のような存在だったSHIBUYA TSUTAYAさんに敬意を表し、閉店直前まで4階の特設コーナーで企画されていた作品群をご紹介させて頂ければと思います😉

 

 

 

 
 
東京学生映画祭⑭

 

10月17日現在、TSUTAYA SHIBUYAのレンタル階は遂に侵入禁止区域に指定され、レンタル業務は終了となりました。

 

ですので4階で開催されていた「第34回 東京学生映画祭」というTSUTAYA SHIBUYAkの最後の特集コーナーも既に存在しておりません…

 

 

東京学生映画祭さんのホームページを引用させて頂くと…

 

東京学生映画祭とは「東学祭」の名で知られる、日本で最も長い歴史を持つ国内最大規模の学生映画祭です。

学生の製作した映像作品を全国から募集し、コンペティション形式でグランプリを決定しています。

当映画祭は、学生ならではの自由な発想や感覚を大切にするため、多くの方々のご協力をいただきながら、学生のみで企画・運営を行っています。

 

 

ですが折角ですので本日は、そんな「東京学生映画祭」の総決算とも言えるような作品として「21世紀の女の子」というオムニバス映画をご紹介させて頂ければと思っております😆

 

本作は21世紀の社会を語る上で

必見のオムニバス映画なのです!

 

 

 

アバウトなストーリー 

 

「キネマ旬報社」さんのデータベースによれば、本作の解説は以下の通り。
 

「溺れるナイフ」の山戸結希監督が企画・プロデュースを務めるオムニバス。

1980年代後半~90年代生まれの新進監督15名が集結。

「自分自身のセクシャリティあるいはジェンダーが揺らいだ瞬間が映っていること」を共通テーマに各監督が8分以内の短編で表現する。

参加監督は、山戸結希、「真っ赤な星」の井樫彩、「少女邂逅」の枝優花、「おんなのこきらい」の加藤綾佳、「おばけ」の坂本ユカリ、「なっちゃんはまだ新宿」の首藤凛、「みちていく」の竹内里紗、「雪女(2016)」で記録を担当した夏都愛未、ファッションブランド『縷縷夢兔』デザイナーの東佳苗、「父の結婚」のふくだももこ、「脱脱脱脱17」の松本花奈、「Dressing Up ドレッシングアップ」の安川有果、「あみこ」の山中瑶子、監督公募で選出された金子由里奈、エンドロールアニメーションを担う玉川桜。出演は「ここは退屈迎えに来て」の橋本愛、「四月の永い夢」の朝倉あき、「きみの鳥はうたえる」の石橋静河、「パンとバスと2度目のハツコイ」の伊藤沙莉、「寝ても覚めても」の唐田えりか、「友罪」の北浦愛、「あゝ、荒野」の木下あかり、「茅ヶ崎物語 MY LITTLE HOMETOWN」の倉島颯良、「二十六夜待ち」の黒川芽以、「彼女の人生は間違いじゃない」の瀧内公美、「銃」の日南響子、「セブンティーン、北杜 夏」の堀春菜、「輪違屋糸里 京女たちの幕末」の松井玲奈、「素敵なダイナマイトスキャンダル」の三浦透子、「少女邂逅」のモトーラ世理奈、「ミスミソウ」の山田杏奈。

第31回東京国際映画祭 日本映画スプラッシュ特別上映作品。

 

 

 

 
 

はい。

 

メチャクチャ豪華な監督さんのラインナップですね!!

 

 

尚、そんな本作のプロットは以下の通り 。

 

① コンセプトは「自分自身のセクシャリティあるいはジェンダーが揺らいだ瞬間が映っていること」となっているのですが、これは男性視点の内容ではなく、日本の女性が方が従来心の中にしまっておいたような「語らない想い」が描かれたとなっています。

 

女性の方が他者には見せない

感情や表情が映し出された作品たちです。

 

 

② 女性の方の幸福や不安、不満や渇望は、満ち足りた瞬間に失望したり、絶望していた時にこそ希望が見えたりするアンビバレンツなものであり、男性映画のような一本道の作品はほとんどなく、浮かび上がる想いをモノローグで語られる作品が少なくありません。

 

楽しい時もあり…

 

分かって欲しくて叫ぶ時もあり…

 

ふと、違う自分を夢想する時もあり…

 


突然、とてつもない孤独に襲われる時もある…

それが女性の世界なのだと思われます。

 

 

③ 個々の作品は絶望的な内容ではなく、女の子らしい生命賛歌のようなラストが用意されている。

 

それぞれの悩みや葛藤を越えた時に

女性たちの目に映る光景とは?

 

 

④ そして映画を撮るという人生を選択した若いクリエイター女子たちが「21世紀の女の子のための映画」としてプレゼントした作品となっている。

 

女の子だから伝わる想いを次世代へ!

 

 

 

さて、平成生まれの女性監督たちは、令和の女の子たちのために、どんな映画を遺してくれているのでしょう?

 

それは是非、皆さん自身の目でご覧になって頂ければと思います。

 

それぞれの監督の美意識や

色彩感覚もお楽しみ頂ければ幸いです!

 

 

 

【私の感想】21世紀は「女の子たちの文化」と共存できる世界!

 

皆様がご覧になる楽しみを奪わないよう、これ以上詳細を書く事は差し控えさせて頂きますが、本作は、昨今、世界中で問題になっているステレオタイプなWOKE(意識高い系)女子しか認めない偏狭な多様性作品とは正反対の作品!

 

登場する女性たちの立ち位置は様々であり、自分を上手く売り出している女性もいれば、純愛一直線の女性や、クリエイティビティと恋愛感情の間で心が揺れている女性や、強いと思っていた自分の性格に迷い始めている女性など多種多様であり、彼女たちはそれぞれのアイデンティティに悩みながらも、前に進んて行こうとするのです!

 

 

そう。

 

多様性とは、様々な生き方を許容する事。

 

 

私見ですが本作は、1970年代のウーマン・リブ運動が退潮していったように、2020年代のWOKE系女子を強要する時代が収まった時、本当の意味で女の子の様々な生き方を許容する世界を構築するためのバイブルのような作品となってゆくのではないかと思うのですが、皆様はどう思われますでしょうか?

 

自信が無くても、不安でも

新しい時代のやり方で一歩前に進む

21世紀の女の子を応援する

日本でありたいですね😊

 

 

 

 

 

という訳で次回は

 

A24とBLUMHOUSE①

 

というテーマで

 

マー 

―サイコパスの狂気の地下室―

 

という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします😘

 

 

 

 

ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆