こんばんは。
ご覧頂きありがとうございます😊
本日も想像力とさらばレンタル映画屋さんというテーマで
エンドレス・ポエトリー(2016)
(原題: POESIA SIN FIN)
という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。
★想像力とさらばレンタル映画屋さん?
本シリーズは令和5年10月31日を以て閉店となるSHIBUYA TSUTAYAのレンタルDVD事業への感謝をこめてお送りする特別企画。
2万6000本もの在庫を用意し、渋谷系というカルチャーの萌芽期から若者たちの映画の図書館のような存在だったSHIBUYA TSUTAYAさんに敬意を表し、閉店直前まで4階の特設コーナーで企画されていた作品群をご紹介させて頂ければと思います😉
10月16日現在、TSUTAYA SHIBUYA4階で開催されている企画の一つに「第34回 東京学生映画祭」というコーナーがございます。
東京学生映画祭さんのホームページを引用させて頂くと…
東京学生映画祭とは「東学祭」の名で知られる、日本で最も長い歴史を持つ国内最大規模の学生映画祭です。
学生の製作した映像作品を全国から募集し、コンペティション形式でグランプリを決定しています。
当映画祭は、学生ならではの自由な発想や感覚を大切にするため、多くの方々のご協力をいただきながら、学生のみで企画・運営を行っています。
との事ですので、学生ならでは感性や想いや情熱を感じさせるような作品がエントリーされる映画祭ではないかと考えられます。
そんな「東京学生映画祭」のコーナーには「オススメ作品」として、「アルジェの戦い」や「幸福 (しあわせ)」や「ダークナイト」といった、かなりエッジの鋭い作品が並べられておりましたので本日は、そんな「オススメ作品」の中から、アレハンドロ・ホドロフスキー監督の「エンドレス・ポエトリー」という作品をご紹介させて頂ければと思っております😆
この1シーンを観ただけで
普通の映画ではないと分かる本作は
あの「エル・トポ」を撮った
ホドロフスキー監督の若き日の物語です。
「キネマ旬報社」さんのデータベースによれば、本作の解説は以下の通り。
はい。
本作は、2013年に公開された「リアリティのダンス」と言う作品と、2019年に公開された「ホドロフスキーのサイコマジック」という作品の間に位置する、アレハンドロ・ホドロフスキー監督自身の人生を振り返るような作品なのですが、個々の作品は独立していますので、単独で観ても内容は理解できると思います。
尚、そんな本作の冒頭の内容は以下の通り 。
① 主人公のアレハンドロの一家は、生まれ故郷であるチリ北部のトコピジャ県を出て、チリの首都サンティアゴへと移住して来ました。
アレハンドロの青年時代を描くために
黒子達の手で古い姿へと戻って行く
サンディエコの街並み!
尚、アレハンドロが幼少期を過ごした
トコピジャでの出来事については
「リアリティのダンス」をご参照下さい。
② 拝金主義者で癇癪持ちの父親は、アレハンドロが詩に興味を持っている事を許さず、大学に進学して医師になるよう強要します。
父に内緒でタイプを購入して
こっそり詩を書くアレハンドロですが
心の中には常に父の声が響きます。
「詩なんかやめろ。医師になれ」
③ ですがどうしても詩への情熱を断ち切れないアレハンドロは、ある日家出して、従兄のリカルドの知り合いの芸術家姉妹の家に寝泊まりするようになりますが、そこは前衛芸術家たちの巣窟であり、青年期のアレハンドロの心に表現する事を植え付けました。
芸術を愛する姉妹は
アレハンドロを歓迎してくれますが
様々なアーティストが集う姉妹の家で
アレハンドロは得意な芸術に目覚め始めます!
④ そんなある晩、深夜に酒を飲むためにカフェ・イリスというバーに入ったアレハンドロは、自分よもはるかにインパクトのある詩を詠むステラ・ディアズという女流詩人と出会い、心がときめいてしまったのです!
詩だけでなく、生き方も情熱的な
ステラ・ディアズ!!
さて、果たしてディアズへのアレハンドロの恋は、果たして成就する事ができたのでしょうか?
それは是非、皆さん自身の目でご覧になって頂ければと思います。
2リットルのビールを一気飲みする
ディアズに恋してしまったアレハンドロの
明日はどっちだ!?
皆様がご覧になる楽しみを奪わないよう、これ以上詳細を書く事は差し控えさせて頂きますが、前述させて頂いた通り本作は、老境となったアレハンドロ・ホドロフスキー監督が、自身の来歴を映画として遺しておこうと考え制作された自叙伝的な作品!
アレハンドロ・ホドロフスキー監督と言えば「エル・トポ」「ホーリー・マウンテン」「サンタサングレ」「砂の惑星」と言った、一度観たら忘れられないような作品を撮り続けられた監督なのですが、本作を観ると、彼は奇妙な作品を撮っていたのではなく、自身の人生で出会った事や体験した事を映像化した監督であり、南米のチリでしか体験できないような鮮烈な人生を送って来たのだという事がご理解頂けると思います💀
そう。
人間は、自身が体験した出来事で人生を語るもの。
私見ですがそんな本作は、これから映画の世界に身を投じようと思っている「東京学生映画祭」に参加する学生にとって、自身の人生を映画化するためのヒントとなるであろう本作は、アレハンドロ・ホドロフスキー監督の他の諸作品以上に宝物となるような映画となるのではないかと思われるのですが、皆様はどう思われますでしょうか?
情熱の南米の中でも特異点とされる
チリで育っていたホドロフスキー監督は
どんな人と出会って成長したのか?
劇中で青年のアレハンドロが困惑すると
大人となったホドロフスキー監督があらわれ
若い自分に対してアドバイスします。
「迷うな若者、詩を捨てるな」
そしてきっとこれは、自分に向けてではなく
これから映画を作ろうとしている
若者に向けられた言葉なのだと思います…
という訳で次回は
東京学生映画⑭
というテーマで
MONDAYS
このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない
という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします😘
ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆