こんばんは。

ご覧頂きありがとうございます😊

 

本日想像力とさらばレンタル映画屋さんというテーマで

 

星くず兄弟の伝説(1985)

 

という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

★想像力とさらばレンタル映画屋さん?

 

本シリーズは令和5年10月31日を以て閉店となるSHIBUYA TSUTAYAのレンタルDVD事業への感謝をこめてお送りする特別企画。

 

2万6000本もの在庫を用意し、渋谷系というカルチャーの萌芽期から若者たちの映画の図書館のような存在だったSHIBUYA TSUTAYAさんに敬意を表し、閉店直前まで4階の特設コーナーで企画されていた作品群をご紹介させて頂ければと思います😉

 

 

 

 
 
東京学生映画祭③

 

10月3日現在、TSUTAYA SHIBUYA4階で開催されている企画の一つに「第34回 東京学生映画祭」というコーナーがございます。

 

 

東京学生映画祭さんのホームページを引用させて頂くと…

 

東京学生映画祭とは「東学祭」の名で知られる、日本で最も長い歴史を持つ国内最大規模の学生映画祭です。

学生の製作した映像作品を全国から募集し、コンペティション形式でグランプリを決定しています。

当映画祭は、学生ならではの自由な発想や感覚を大切にするため、多くの方々のご協力をいただきながら、学生のみで企画・運営を行っています。

 

 

 

との事ですので、学生ならでは感性や想いや情熱を感じさせるような作品がエントリーされる映画祭ではないかと考えられます。

 

そんな「東京学生映画祭」のコーナーで紹介されているのは、学生の作品を審査される映画監督の皆様の作品たちだけではなく、「大林宜彦と学生映画」という本年開催された特別プログラムに関連した大林宜彦監督、手塚眞監督、小中和哉監督の諸作品も並べられておりますので、本日は「永遠の80年代監督」でいらっしゃる手塚眞監督の作品をご紹介させて頂ければと思っております😆

 

もは40年も昔の80年代の学生作品とは?

 

 

 

アバウトなストーリー 

 

「キネマ旬報社」さんのデータベースによれば、本作の解説は以下の通り。
 

駆け出しのミュージシャンがコンビを組み、スターへの道を駆け上がっていった“スターダスト・ブラザーズ”の物語。

その栄光と挫折をコミカルに描いたロック・ミュージカル・コメディ。

ミュージシャンの近田春夫が原案・製作総指揮・音楽を、監督・脚本は数多くの自主映画作品を手掛けて注目を浴び、これが第一回劇場用監督作品となる手塚眞、撮影は大澤栄一。

DJの草分け的存在の高木完、インディーズロッカーの久保田慎吾らのアーティストが出演。

尾崎紀世彦が圧巻の歌唱力を披露、戸川京子がキュートなアイドルを演じ、タモリや高田文夫、サンプラザ中野、黒沢清ら当時から人気の文化人、ミュージシャン、タレント、俳優、漫画家、小説家、映画監督など多くの文化人、クリエイターがカメオ出演。

画面のあちこちに顔を出している。

 

 

 

 
ああ。
 
何て楽しそうな解説なのでしょう😊
 
 
 

そんな本作の冒頭の内容は以下の通り 。

 

① 映画の冒頭、高級そうなナイトクラブで歓談を楽しんでいる観客の前で、突如、スターダスト・ブラザーズという場違いなニューウェブ・バンドの演奏が始まります!

 

モノクロ画面で談笑している酔客に

司会者が演者を紹介しますが…

 

登場したのは場違いの2人組でしたあせる

 

 

② スターダスト・ブラザーズのシンゴとカンは、「星くず兄弟の伝説」という自分たちの身の上の歌を披露しますが、歌詞は、「2人は双子の兄弟デュオである」「2年前は大人気の二人だったが今は落ち目だ」という事が明かされ、場面は2年前に転換します。

 

聴いてくれよ!俺たちの身の上!!

 

キャッチーな80年代SONGの「星くず兄弟の伝説」

 


③ ですが2年前の2人は、兄弟どころか赤の他人!短気で喧嘩っ早いシンゴと、二枚目で女好きのカンは、別のバンドのアマチュアバンドのボーカルとして活動していましたが、ある日、そんな2人に音楽界の大プロデューサーのアトミック南という男からプロデビューしないかというオファーが舞い込みます。

 

自分にスカウトが来たと自慢するカンに対し

俺にも来てるぞと反撃するシンゴは

お互いに反目しているライバルでした!

 

 

④ 2人は半信半疑でアトミック南の事務所を訪れますが、そこに現れた南は、シンゴとカンを一週間で大スターにする条件として、2人は天才的なシンガーの双子の兄弟だったという設定を受け入れるように迫り、承諾した2人はあっという間に人気ミュージシャンになってしまったのです!!

 

お前たちは双子の兄弟デュオとしてデビューだ!

 

 

 

さて、一体どうして南アトミック南は、シンゴとカンを双子の兄弟としてデビューさせたのでしょうか?

 

それは是非、皆さん自身の目でご覧になって頂ければと思います。

 

あっという間に大スターになった

スターダスト・ブラザーズの

明日はどっちだ!?

 

 

 

【私の感想】80年代のサブカルチャーの魅力とは?

 

皆様がご覧になる楽しみを奪わないよう、これ以上詳細を書く事は差し控えさせて頂きますが、本作は1970年代とは全くちがう80年代だからこそ作る事ができた奇跡のミュージカル!!

 

 

劇場で映画を観ていた70時代から、家でビデオを楽しむ事ができるようになった80年代。

 

コピー機の普及によって同人誌が発行され、自主アニメなどが作られるようになった80年代。

 

70年代ロックのような技巧系ではなく、ポップなリズムのライトミュージックが流行した80年代。

 

 

これらメイン文化とは異なる、学生や素人でも気軽に参加できるようになった80年代に生まれた新しい文化は「サブカルチャー」と呼ばれ、そこに参集した人々がクロスオーバーする事で生み出されるコンテンツは、現代の文化の礎となっていったのです!!

 

竹の子族!若者向けタウン情報誌!!

これらは広告代理店の案件ではなく

好事家たちが生み出された文化でした!!

 

 

そう。

 

新しい文化とは、クリエイターたちが自由に作品を発表できる場がある時代に生まれて来るもの。

 

 

キネマ旬報社さんの解説にある通り、そんな時代に生まれた本作は、近田春夫氏の歌をベースにした物語を、自主映画作品を手掛けて来た手塚眞氏が第一回劇場用監督作品として製作し、そんな楽しそうな企画を耳にした仲間たちが集まって「こんな事もやっちゃえ!」という楽しい挑戦が満載の極めてクリエイティビティの高い作品となっているのです!!

 

第一回監督作品なのに「ザ・ベストテン」と

「笑っていいとも!」を使用できた

手塚眞監督の人脈はサブカルならでは!!

 

欧米のミュージックビデオを

意識したようなシーンも

大量に使用されているのです!!

 

 

 

私見ですがそんな本作は、駆け出しのミュージシャンがコンビを組み、スターへの道を駆け上がっていった栄光と挫折をコミカルに描いたロック・ミュージカル・コメディであると同時に大手メディアや広告代理店の手が及ばないSNS上に新しいクリエイターたちが大量に生まれている現状は、1980年代と極めて似ている事を再認識できる作品ではないかと思うのですが、皆様はどう思われますでしょうか?

 

知り合いみんな集めちゃえ!!

こんなカオスな状況を

参加したみんなが楽しんでいた80年代は

とても幸福な時代だったのです😊

 

尚、の80年代のチャンポン的感覚は

海外にやおいても同様であり

恐らくですが2010年代に発生した

批判的人種理論の先には

このような雪解けの2020年代が

待っていると思われます😄

 

The B-52's の「Love Shack (1989)」の

空気を今に伝えていますね!

 

 

 

 

 

という訳で次回は拙宅ですので

 

東京学生映画④

 

というテーマで

 

星くず兄弟の新たな伝説

 

という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします😘

 

 

 

 

ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆