こんばんは。

ご覧頂きありがとうございます😊

 

本日想像力と貴女(きみ)の名はというテーマで

 

マンディ 地獄のロード・ウォリアー(2017)

(原題:MANDY)

 

という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

★想像力と貴女(きみ)の名は、とは?

 

男性名の映画に比べ、女性の名を冠した作品の数はほぼ無限!!

 

ですが、あまりにも多すぎる事が災いして、近年では女性の名のついた作品名を言っても「誰それ?」と言われてしまう事も少なくありませんので、本シリーズでは過去の様々な女性名の映画をご紹介しながら「女性が活躍する映画って、こんなに沢山あったんだ」と認知して頂ければと思っております😊

 

 

 

 

想像力と貴女(きみ)の名はマンディ

 

本作に登場する貴女の名前はマンディ

 

マンディはアマンダの略称ですので本作に登場するマンディという女性はアマンダではないかと思われますが、彼女の本名がアマンダなのかを知る術はありません。

 

 

何故なら劇中の早い段階で殺害されてしまうから!

 

そんな本作は目の前で愛妻マンディを殺され、地獄の幽鬼のような姿になった男を描い復讐劇なのです…

 

映画の後半になって登場するタイトルは

血にまみれた不気味なロゴ!

本作はそんな心境となった男を描いた

見る人を選ぶカルト作品です。

 

 

アバウトなストーリー 

 

「キネマ旬報社」さんのデータベースによれば、本作の解説は以下の通り。

 

ニコラス・ケイジ主演によるリベンジ・アクション。

人里離れた場所で、愛する女性マンディと暮らすレッド。

だがある日、狂気のカルト集団によって彼女は炎に包まれ惨殺されてしまう。

復讐を誓ったレッドは、オリジナルの武器を携え、敵のアジトへ向かうが……。

共演は「バトル・オブ・ザ・セクシーズ」のアンドレア・ライズブロー、「コネクション マフィアたちの法廷」のライナス・ローチ。

音楽を「ボーダーライン」「メッセージ」のヨハン・ヨハンソンが担当。

監督・脚本は、「カサンドラ・クロス」「ランボー/怒りの脱出」などで知られるジョルジ・パン・コスマトスの息子パノス・コスマトス。

 

 

 

 

狂気のカルト集団によって炎に包まれ惨殺!?

 

 

はい。

 

マンディは、ジェレマイアという男が率いるカルト教団の団員たちと偶然出会ってしまった不幸な女性。

 

日々見ている不思議な夢にインスピレーションを受けて絵を描いているアーティストであるマンディは、人里離れた者の奥で夫のレッドと暮らしていますが、彼女の描く絵はアウトサイダー・アートっぼい雰囲気なので、もしかすると精神的に何かドラブルを持っており、療養のために森に住んでいたのもしれません。

 

目が沢山ある動物の絵を描いているマンディ。

神経症っぽい兆候を感じます。

 

 

レッドはそんなマンディを常に優しく支えており、二人は静かで平穏な毎日を過ごしていました。

 

暗闇で鉛筆を走らせるマンディは

普通のアーティストには見えませんが

レッドはアンディを大切にしています。

 

 

ですがそんなマンディの容姿は、カルト宗教の教祖からは魅力的に見えるもの。

 

車中から森林の中を歩くマンディを見たジェレマイアは、マンディを一目見た瞬間に、彼女は自分を教祖として崇めるタイプの人間だと勝手に考え、部下たちに命令して彼女を拉致してしまいます。

 

ああ…あれは信者になるタイプ。

お前たち、彼女を拉致して連れて来るんだ!

 

ジェレマイアの命令に忠実な部下たちは

難なくマンディを拉致してしまいます。

 

 

多くの部下を精神的に屈服させているジェレマイアは、マンディも簡単に信者にできると考えていましたが、彼女は他の信者のような他者への依存体質の人間はなく、自身の内面を描くタイプのアーティスト!

 

マンディは麻薬を打たれ意識が朦朧としている中でもジェレマイアの陳腐な自己PRを冷笑したため、怒り狂ったジェレマイアは、マンデイを拉致していた際に彼女の家の前に鎖で縛りあげておいたレッドの前で、マンディを焼き殺してしまったのです!!!

 

「お前は私と一体化する運命なのだ!」

「バカじゃないwwwwwww」

「………(殺す!)」

 

 

さて、目の前で愛妻マンディを焼き殺されてしまったレッドは、果たしてどのようにしてジェレマイアへの復讐を果たしたのでしょうか?

 

それは是非、皆さん自身の目でご覧になって頂ければと思います。

 

目の前でマンディを殺されたレッドは

一体どのような復讐をするのか?

 
 
【私の感想】描かれているのは現実か?

 

皆様がご覧になる楽しみを奪わないよう、これ以上詳細を書く事は差し控えさせて頂きますが、本作は描かれているストーリーが現実なのか妄想なのか分からなくない不思議な作品!

 

森の中の一軒家で暮らしているマンディとレッドですが、仕事をしていないように見える二人がどうやって生計を立てているのかは描かれておらず、どことなくリアリティがありません。

 

また、ジェレマイアにマンディを拉致するよう命じられた際、部下たちは「アブラクの笛」という魔法のアイテムを使用して、幽霊のような不死のバイク集団を召喚しますが、もし本当にそんな術が使えるのであれば、ジェレマイアがマンディに見下される事もなかったような気がするのです…

 

笛を吹くと霧の中から現れる

不死のバイク軍団!

ん?

この映画なんかおかしいぞ!?

 

 

そう。

 

映画とは、必ずしも現実に起こった事を描かなければいけない訳ではない媒体!

 

 

 

ですので本作を読み解く際には、描かれているのが実際に起こっていた事なのかを観客自身が考察してみる必要があるのです😉

 

ちなみに私の考える可能性は5つ!

 

 

可能性① 本作で描かれているのは全て現実である

手製の武器で不死のバイク男を攻撃!

これは実際にあった事だ!

 

可能性② レッドはマンディと同時に殺されており、以降は幽霊となったレッドの視点で描かれている

レッドの腹に突き刺さる鋭いナイフ!

マンディと一緒にレッドも殺されたのでは?

 

可能性③ マンディが殺害された際、悲しみでレッドは狂気に陥ってしまい、以降のストーリーはレッドの妄想である

マンディが死んだ後にロゴが出現!

ここから先はレッドの妄想?

 

可能性④ マンディを愛していたレッドは、何らかの理由でマンディが亡くなった時に狂気に陥り、本作で描かれている物語は亡きマンディとの架空の物語である。

襲撃の前に観ていたテレビ番組は

「不死のバイク男」が登場する昔のドラマ!

この番組が好きだったレッドは

脳内で、マンディとバイク男が登場する

空想の物語を作っていた?

 

可能性⑤ 実はレッド自身がアウトサイダーであり、マンディも彼の脳内で作られた架空の存在で、本作はレッドの脳内妄想を映像化した作品である。

このアウトサイダーアートは本当にマンディ作?

 

更に本作のオープニングは

何故かヘリコプターに搭乗しているレッド。

本編と関係ないシーンは

もしかするとレッドの脳内の狂気!?

 

 

…観れば観るほど謎めいてますね。

 

 

私見ですがそんな本作はキネマ旬報社さんの解説のような狂気のカルト集団によって惨殺されたマンディへの復讐を誓ったレッドが、オリジナルの武器を携えて敵のアジトへ向かうヒロイックな映画として観る事もできる映画ですが誰も想像しえない表現方法で描かれる事があるアウトサイダーアートに近い映像表現に挑戦した作品としても観る事が出来るのではないかと思うのですが、皆様はどう思われるでしょうか?

 

もう一つだけ考察すると、本作は

赤いライトで描かれたシーンと

青いライトで描かれたシーンが

存在する不思議な作品。

 

ではもし赤いシーンが妄想で

青いシーンが現実だったとしたら…

ひょっとすると本作は

精神を病んで病院に入院していた

氏名不詳の男が

自分がレッド(赤)だと思い込んだ

妄想を描いた作品なのかもれませんね…

 

 

 

 

 

という訳で次回は

 

貴女(きみ)の名はサンドラ

 

というテーマで

 

サンドラの小さな家

 

という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします😘

 

 

ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆

 

★おまけ★

併せて観たい脳内映像の映画

「スローターハウス5」

 

ナチスドイツの罪状は、

無差別虐殺を行っていたから! 
 

けれど第二次世界大戦では、

ナチスだけが残虐だったのでしょうか?
 

ナチスの捕虜として

ドレスデンに収容されていた

連合軍の捕虜たちは、

味方の無差別爆撃によって

10万人以上の市民が殺された現場で、

ナチス以上に残虐な

連合軍の戦争行為を目撃します。

 

そして、そんな自軍の残虐行為を

自身で体験した兵士は、

戦争後のPTSDによって、

脳内を彷徨い続ける事になるのです…