こんばんは。

ご覧頂きありがとうございます😊

 

本日想像力と貴女(きみ)の名はというテーマで

 

鬼教師ミセス・ティングル(1999)

(原題:TEACHING MRS. TINGLE)

 

という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

★想像力と貴女(きみ)の名は、とは?

 

男性名の映画に比べ、女性の名を冠した作品の数はほぼ無限!!

 

ですが、あまりにも多すぎる事が災いして、近年では女性の名のついた作品名を言っても「誰それ?」と言われてしまう事も少なくありませんので、本シリーズでは過去の様々な女性名の映画をご紹介しながら「女性が活躍する映画って、こんなに沢山あったんだ」と認知して頂ければと思っております😊

 

 

 

 

想像力と貴女(きみ)の名はティングル

 

本作に登場する貴女の名前はティングル

 

前回ご紹介させて頂いた「ミス・ブロディの青春」のブロディ同様、本作のティングルも高校の先生ですが、彼女もまた問題のあるタイプの先生。

 

 

ですが、高校生と同じ感情で学生を指導するミス・ブロディとは異なり、ティングル先生の生き甲斐は生徒の夢をぶち壊す事だったのです!!

 

高校生感覚で生徒を指導するブロディ先生に対し…

 

ティングルは生徒を絶望させる先生です!

 

 

アバウトなストーリー 

 

「キネマ旬報社」さんのデータベースによれば、本作の解説は以下の通り。

 

「スクリーム」シリーズなどの脚本家ケヴィン・ウィリアムスンが、満を持して自ら監督を務めた青春サスペンス・スリラー。

英国演技派女優ヘレン・ミレンの冷酷な鬼教師ぶりがスゴい!

 

 

 

 
はい。
 
大変簡潔な解説ですが、重要なポイントは本作が「スクリーム」シリーズの脚本家ケヴィン・ウィリアムスン氏によって作られたティーンエイジャー向けのエンターテイメント系サスペンス映画だという事!!
 
 
ティーンエイジャー向けのエンターテイメント系サスペンス映画とは…
 
特徴①
高校生が友達や恋人と一緒に観る作品なので、主人公も高校生などのティーンエージャーである。
 
ティーンエイジャーが
ホラー映画の中に閉じ込められた!
(「ファイナル・ガールズ 惨劇のシナリオ」より)
 
 
特徴②
登場する敵は、高校生が興味を持つような「殺人鬼」「呪い」「幽霊」「怪物」などであり、政治や社会問題などのリアルな敵だとヒットしない事が少なくない
 
宇宙人が高校に潜入した!どうする!?
(「パラサイト」より)
 
 
特徴③
問題解決をするのは登場する高校生たちであり、警察、軍隊、霊能力者。正義の味方などは、活躍できずに途中退場(死亡)してしまう事が多い
 
政府の怪物退治が来たぞ → 失敗!!
(「ブロブ 宇宙からの不明物体」より)
 
 
特徴④
事件の渦中においても、高校生らしいグループ内での恋愛や内紛が起こる事が多く、それらの行為は敵対者を利する事が多い
 
惨劇のあった館でパーティする男女は
恋人や友人や恋のライバルでした!
(「ファイナル・デッド・パーティ」より)
 
 
ですので本作の主人公も当然ながらティーンエイジャー!
 
主人公のリー・アンは貧乏な母子家庭で育った優等生。
 
母の蓄えでは大学に進学できないアンが唯一望みを託していた大学進学へのプランは、高校で主席になって特待生として推薦される事。
 
 
ですが、アンの歴史の授業を担当しているティングル先生は、全ての生徒を等しく憎んでいる底意地の悪い老教師。
 
成績を付けるためのレポート発表で、セイラムの魔女狩りをテーマにしたアンでしたが、発表の時のティングル先生の評価は芳しいものではなく、アンの最後の希望は期末テストで良い成績を事だけになってしまいます。
 
実際に魔女狩りにあった少女の手記を
イメージした資料を作ったアンでしたが…
 
ティングル先生は低評価あせる
 
 
大学進学の夢が破れて落ち込んでいたアンを気遣った友人のルークは、彼女のためにティングル先生の期末試験の問題用紙を教員室から盗み出してアンに渡そうとしますが、偶然その状況を目撃したティングル先生は、アンが大学推薦欲しさにルークを使って問題用紙を盗ませたんだ断罪し、校長に報告してアンを退学処分にさせると言い出したのです!
 
ルークはアンの親友リンの恋人。
ですがルークの本命はアンだったため
余計な事をしてしまった結果
大好きなアンが退学処分に!!
 
 
さて、ティングル先生はアンを本当に退学にしてしまうのでしょうか?
 
それは是非、皆さん自身の目でご覧になって頂ければと思います。
 
速攻で校長に直談判しに行った
ティングル先生でしたが
校長は翌週まで不在だったてめ
アンの処罰は月曜まで持ち越しに!
果たしてアンの運命は!?
 
 
【私の感想】敵対者としての教師とは?

 

皆様がご覧になる楽しみを奪わないよう、これ以上詳細を書く事は差し控えさせて頂きますが、本作はティーンエイジャー向けのサスペンス映画の敵を教師に設定した作品!

 

ですがゾンビや殺人鬼や悪霊や宇宙人などとは違い、どんなに憎くても教員は人間であり、もし退治してしったらアンたちは犯罪者になってしまいますよね。

 

…ですが大変恐ろしい事に、自分が退治されない事を自覚している教師の中には、自分の身に危害が加えられない事を良い事に、生徒の未来を踏みにじって喜ぶような邪悪な人間が紛れ込んでいる事があるのです。

 

 

そう。

 

小人閑居をして不善を成すもの。

 

 

ティングル先生にとって教師とは、生徒の幸せ願うために尽力する仕事ではなく、担当した高校生たちが破滅してゆくのを見て楽しむ職業だと認識していたのです!

 

将来女優を目指しているリンが

アンの嘆願をするために

ティングル先生の自宅に訪問しますが

リンのセリフが下手なので

あなたも女優にはなれないと言って

冷笑するティングル先生。

(今日は二人も奈落に落としたわ😆)

 

 

そんな本作は、殺す事ができないティングル先生の心をどうやって翻させられるかを考えるアン、リン、ルークのドタバタ・コメディとなっているのですが、本作を劇場に観に行った高校生たちは「いいから、こんな先生ぶっ殺せ!」という想いで観ていたのではないかと思います。

 

偶然、レポート提出で出されていた

ボウガンを手にしたルーク!

 

撃っちゃえ!撃っちゃえ!という

観客の声が聞こえてきそうですね!

 

 

私見ですがそんな本作は鬼教師ミセス・ティングルと3人の高校生の攻防を描いたティーンエイジャー向けのサスペンス映画として観る事もできると同時に教師に限らずも企業や政治家や団体職員などにも一定数存在する、他者の破滅を楽しむために職に就いている人に対して、我々はどう対処すれば良いのかを考えるキッカケとなる作品としても観る事ができるのではないかと思うのですが、皆様はどう思われるでしょうか?

 

ティングル先生の書斎で

自分の作ったレポートの評価が

Cだったのを発見するアン!

 

本作は学生にとって殺人鬼や悪霊より怖い

自分の未来を破滅させる

鬼教師が登場するサスペンス!

 

皆さんは殺人鬼と鬼教師、

どちらの方が恐ろしいですか??

 

 

 

 

 

 

という訳で次回は

 

貴女(きみ)の名はグレタ

 

というテーマで

 

グレタ GRETA

 

という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします😘

 

 

 

 

ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆

 

★おまけ★

併せて観たい殺したい教師が登場する作品

「クラス・オブ・1999」

 

1999年に底辺校に配備された

不良を問答無用で罰するロボット教師!!

 

ちなみにロボット教師は殺人も可能!!

ロボット教師 vs 不良軍団

勝者はどっちだ!?