こんばんは。
ご覧頂きありがとうございます😊
本日も想像力と恋に恋する恋人たち2022というテーマで
運転手の恋(2000)
(原題:運転手之戀)
という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。
★想像力と恋に恋する恋人たち2022とは?
今月のテーマは、恋の、恋する、恋は、恋した、恋人たちなどの邦題に恋がついた作品をセレクトして、実際はどんな内容の映画なのかをご紹介されて頂く"タイトルに恋という文字がつく映画"特集😍
星の数ほどある"恋"の映画のアレコレを楽しんで頂ければ幸いです!
本作は2000年に公開された台湾映画。
原題も邦題と同様の「運転手之戀」というタイトルですので、本作はまちがいなく「運転手の恋の映画」であると言えると思います😊
ですがポスターには運転手が映っておらず、拳銃を向けた女性警官の姿だけ!!
ちなみにこの婦人警官は刑事ではなく交通課に勤めている警察官。
そして、この婦人警官を演じているのは、女優の宮沢りえさんだったのです😄
サスペンス映画のようですが、
本作は運転手の恋を描いたラブストーリーです。
「キネマ旬報社」さんのデータベースによれば本作の解説は以下の通り。
はい。
皆様がご覧になる楽しみを奪わないよう、これ以上詳細を書く事は差し控えさせて頂きますが、本作は、助演である宮沢りえさんを主役のように扱ってくれている作品!
エンドロールにトップで紹介される宮沢りえさん。
1992年以降、公私でトラブルに見舞われた宮沢りえを応援し、初の海外映画出演の業績を作ってくれたのは台湾のチャン・ホアクン監督。
ですが本作の日本版ウィキペディアの概説は…
宮沢りえが台湾に渡った際に撮ったラブコメディ映画である。
ビデオのパッケージでは宮沢りえがいかにも主演という扱いだが、
実際はそれほど大きい役ではなく、台詞も現地の声優による吹き替えである。
という酷い内容であり、チャン・ホアクン監督のウィキペディアの項目も存在しません。
またallcinemaさんのサイトでは、チャン・ホアクン監督に関して…
これまで多くのプロデュース業に携わってきた監督
と解説されているにも関わらず、彼の項目には本作しか紹介されておらず、日本の映画界が台湾の映画業界の方々をリスペクトしていない事がうかがえるのです…
そう。
人間関係というのは、相互にリスペクトがあるから存続できるもの。
本作には、アチュアンの妹役として蔡燦得(ヴェガ・ツァイ)というカワイイ女優さんが出ているのですが、日本では彼女が出演している事すら記載されていないのです!!
当時は妹キャラだった蔡燦得さんですが
今では美人女優としてブレイクされているのです…
私見ですがそんな本作は、他者とのつながる事が難しくなった1990年代の世相を描きつつ、「車の運転」というキッカケがあれば、アチュアンとジンウェンが繋がれたように、「宮沢りえ」という共通認識があれば、日本と台湾の映画関係者ももっと繋がれるのではいう想いで作られた作品だと思うのですが、皆様はどう思われるでしょうか?
言葉では伝わらないアチュアンの想い。
ですが危険運転で接触できるなら
ジンウェンへの想いは伝えられるかも…
これは不器用ですが、
とてもストイックな愛の伝え方!
では我々日本人が、
台湾の方々への好意を伝えるには
どうしたら良いのでしょうか?
私としては、近隣の国と友好を深めるには
国策として必ず年20本以上、
その国の人気映画を上映し
映画を通して共通認識を深めてゆく事も
良いのではないかと思いますが
皆様はどう思われますでしょうか?
という訳で次回は
親が滅ぼす恋(女性編)
というテーマで
恋とスフレと娘とわたし
という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします😘
ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆
★おまけ★
併せて観たい"恋"の作品
「ブライト・スター ~いちばん美しい恋の詩~」
本作は、「ピアノ・レッスン」で女性の心の中の想いを映像化させる事ができたジェーン・カンピオン監督による、薄命の詩人と、そんな詩人に恋した女性の世界を描いた、詩的な美しさが堪能できる映画😊
赤貧に苦しみながら、わずか25歳で夭折したジョン・キーツは、繊細にして情熱的なオードと呼ばれる長い抒情詩(頌歌)を得意とした英国の詩人。
英語で綴られた抒情詩を、日本人が感覚として理解する事はかなり難しい事だと思いますが、本作でカンピオン監督によって生み出したジョン・キーツの世界観、言葉を超えてキーツの詩をご覧頂く事で、リリカルなキーツの詩の魅力がご理解できるのではないかと思います😊
本作もまた、相手への想いが伝わらない苦しみを描いた作品なのです…