こんばんは。

ご覧頂きありがとうございます😊

 

本日も想像力と世界の写窓からというテーマで

 

オンネリとアンネリとひみつのさくせん(2017)

(原題:ONNELI, ANNELI JA SALAPERAINEN MUUKALAINEN)

 

という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

★世界の写窓からとは?

 

自由に海外旅行を楽しめたのが、遠い昔の様になってしまった2020年代。

 

今海外は、一体どのような状況になっているのでしょうか…

 

「世界の写窓から」は、そんな世界各地の状況を、映画に写った画像を通して観に行こうというコンセプトで映画紹介をしてゆくシリーズです😊

 

↑本日の写窓はフィンランドの湖畔です😉

 

 

 

アオンネリ・アンネリ・トリロジー

 

本作は、2014年に公開された「オンネリとアンネリのおうち」、2015年に公開された「オンネリとアンネリのふゆ」に続く、シリーズ第3弾!

 

↑原作も存在します😊

 

 

原作のオンネリとアンネリは全4作のシリーズのようですが、2014年から主役のオンネリとアンネリを演じている俳優さんたちが大きくなってしまっていますので、恐らくですが本作が、オンネリ・アンネリ・ムービーの最終作ではないかと思われます😊

 

↑残った原作の「Onneli, Anneli ja nukutuskello」

 (オンネリとアンネリとねむりどけい)」は

 環境問題を描いた作品のようです。

 

 

 

そんなオンネリ・アンネリ・トリロジーともいうべきシリーズの最終作である本作は、幼い頃にばらの木夫人から家をプレゼントしてもらったオンネリとアンネリが、親のない子供たちに家をプレゼントするようになるという、女の子たちの成長物語なのです😄

 

↑すっかり大きくなったオンネリとアンネリ!

 今回はどんな物語なのでしょう?

 

 

 

アバウトなストーリー 

 

 

「キネマ旬報社」さんのデータベースによれば本作の解説は以下の通り。

 

「オンネリとアンネリのおうち」「オンネリとアンネリのふゆ」に続く、マリヤッタ・クレンニエミのフィンランド児童文学映画化シリーズ第3弾。

自由のない『子供の家』から逃げてきた少年からそこでの扱いを聞いたオンネリとアンネリは、ある作戦を決行する。

前2作に続き、サーラ・カンテルがメガホンを取り、アーヴァ・メリカントとリリャ・レフトがオンネリとアンネリを演じるほか、シリーズの登場人物が勢揃いする。

 

 

 

はい。

 

本作は、オンネリとアンネリだけでなく、前作までに登場したばらの木夫人や、プクティーナとノッポティーナ、優しい警察官のリキネンや、小人のプティッチャネンなどが総登場するフィナーレに相応しい作品!

 

↑前作のラストで、ばらの木夫人に

 新しい家を設計してもらった

 プティッチャネンさんも再登場!!

 

 

ある日、オンネリとアンネリの住む家の隣に、檻のような策に囲まれ、庭に一本の木も生えていない殺風景な家が建てられます。

 

↑2人の家のある、ばら通りには

 相応しくない殺風景な外観の家。

 

 

"子供の家"という看板がかけられた家には、8人の孤児たちが暮らす事になりますが、この家の所長のミンナ・ピンナという女性は、子供の自由な行動を何よりも嫌う管理主義者!

 

↑軍隊のように子供を指揮するミンナ・ピンナ。

 

 

以前は、別の所長の元でみんなで楽しく暮らしていた孤児たちですが、所長がミンナ・ピンナに代わってからは、名前ではなく番号で呼ばれるようになり、自由に遊ぶことさえ許されませんあせるあせる

 

↑子供たちは室内で歩行訓練!!

 秩序!秩序!!秩序が大切です!!!

 

 

そんな状況にウンザリしたベッキという少年は、ある晩子供の家から脱走してしまいますが、ゆくあてのないベッキは、森の中をさまよった後に、湖畔にあるオンネリとアンネリの別荘に辿り着き、そこで寝入ってしまったのです!

 

↑オンネリとアンネリの別荘で

 疲れてぐっすり眠ってしまったベッキ!

 

 

 

さて、ベッキと出会ったオンネリとアンネリは、一体どんな行動をしたのでしょうか?

 

それは是非、皆さん自身の目でご覧になって頂ければと思います。

 

↑ねぇ。あの家で暮らして子供たちは楽しいの? 

 

 

 
【私の感想】 オンネリとアンネリ魔女になる😊

 

皆様がご覧になる楽しみを奪わないよう、これ以上詳細を書く事は差し控えさせて頂きますが、本作は、ばらの木夫人から"2人の女の子のための家"をもらって幸せになったオンネリとアンネリが、今度は自分たちが魔女のような役割を担って"子供の家"を"大勢の子供たちが幸せに暮らしていける家"へと変えて行く物語!

 

 

そう。

 

オンネリとアンネリのシリーズで繰り返し語られるのは、素敵な家に住む事で、人は幸福になり、他者にも優しくなれるという原作者マリヤッタ・クレンニエミさんの想い

 

 

第一作の「オンネリとアンネリのうち」で、魔女と思われるばらの木夫人によって、素敵な家を与えられた2人は、第二作の「オンネリとアンネリのふゆ」で、家がなくなってしまったプティッチャネン一家のために奔走し、第三作の本作で、自由のない家に住む子供たちのために、魔女のプクティーナとノッポティーナと一緒になって、魔法の薬を調合するようになるのです😘

 

↑もうプクティーナとノッポティーナだと知ってる

 オンネリとアンネリは、一緒になって

 魔法の薬を作るようになるのです!

 

 

…あ。

 

という事は、本作でオンネリとアンネリも、子供たちを幸せにする仲間入りをしたという事?

 

 

 

私見ですが本作は、オンネリとアンネリが、誰かに助けられる子供時代を卒業する物語であり、もし本作が終わって10年後くらいに続編が作られるような事があったすれば、今度は大人になったオンネリとアンネリが、プクティーナとノッポティーナの代わりを務めるのではないかと思うのですが、皆様はどう思われますでしょうか?

 

↑3年間ありがとうオンネリとアンネリ!

 10年後くらいにお会いできると良いですね😍

 

 

 

 

 

という訳で次回は

 

美しきフォーゴ島!

 

というテーマで

 

さよなら、ぼくのモンスター

 

という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします😘

 

 

 

 

ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆

 

★おまけ★

併せて観たい魔法使いの世代交代の映画
「マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋」

 

マゴリアムおじさんは年齢不詳の謎の老人。

 

彼のお店のおもちゃは自由に動き、お店はまるで魔法の世界!

 

けれどそんなマゴリアムさんは、そろそろ自分は引退すると言って、お店の経営を店長のモリーに譲ることにして消えてしまうのです!

 

さて、偉大なるマゴリアムさん亡き後、モリーは彼の魔法の店を維持していけるのでしょうか?

 

 

偉大なクリエイターの跡を継ぐというのは、重圧もあって大変なこと!

 

ですがモリーが店を継がなければ、マゴリアムさんのお店は消滅してしまいます…汗

 

本作は、そんなクリエイター魂を引き継ぐ事の難しさと大切さを「おもちゃ屋の経営」に投影した作品!

 

クリエイターとしての才能がある人は、偉大なクリエイターの後を継ぐ重圧に負けずに、先達の大切に育んできた場所を消滅させず、次世代の人にも愛され続ける場所として継承して欲しいですね!