こんばんは。

ご覧頂きありがとうございます😊

 

本日も想像力と80年代青春物語というテーマで

 

ミスティック・ピザ(1982)

(原題:MYSTIC PIZZA)

 

という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。

 

★想像力と80年代青春物語とは?

失敗=挫折に繋がりやすいナイーブな若者たちが増えつつある現代。

ですが成功というものは、失敗を経験する事によって、自身に足りないものに気づく事で手入るものでもあります。

本シリーズでは、"グダグダな青春はダメなのか?"というテーマで、80年代の青春映画を中心に、失敗=挫折とは言い切れない事を考察してみたいと思います😉


↑VIVA!グダグダ青春😆
 

 

 

女の子自立時代の黎明期!

 

本日の作品は、80年代初頭の普通の女の子たちの結婚事情を描いた作品!

 

本作に登場する悩める3人の女の子とは、結婚に躊躇している子、妻子ある男性に恋心を抱いている子、そして身分違いの男性との結婚に不安を感じている女の子。

 

 

自由な恋愛や結婚が許されるようになった時代の80年代の女の子は、自分の選んだ選択が正しいものなのか分からず、一人で悩み続けていたのです…

 

↑自分の恋の選択と、選択した事による悩み…

 

 

 

アバウトなストーリー 

 

「キネマ旬報社」さんのデータベースによれば本作の解説は以下の通り。

 

ピザハウスでバイトする3人の女の子の織りなすひと夏の恋愛模様を描くラヴ・コメディ。

製作は「ティーン・ウルフ」のマーク・レヴィンソンとスコット・ローゼンフェルトのコンビ、監督はこれが長篇デヴューのドナルド・ペトリー、脚本は原作者のエイミー・ジョーンズとペリー・ハウズ、アルフレッド・ウーリーの共同、撮影はティム・サーステッドが担当。

出演はソリ・テイラー、ジュリア・ロバーツ、アナベス・ギッシュほか。

 

 

 

「ピザハウスでバイトする3人の織りなすひと夏の恋愛模様」という解説だと、オシャレな恋愛映画みたいに思われるかもしれませんが、本作の舞台はポルトガル系住人たちが暮らすコネチカットの小さな港町。

 

主人公のジョジョ、デイジー、キャットは、そんな港町のピザハウス「ミスティック・ピザ」でバイトをしている3人の女の子。

 

劇中、年頃の3人はそれぞれ自分の恋で悩んでいます。

 

 

幼なじみのビルと結婚にこぎつけたジョジョでしたが、結婚式当日になって、ビルとの結婚後の生活に絶望的なイメージを抱いてしまい、夫婦の誓いをせず気絶して、結婚を破談にしてしまいます!

 

↑ジョジョはビルを永遠の夫と定める前に気絶!

 結婚は破談となってしまいます。

 

 

美人だけれど口が悪く喧嘩っ早いデイジーは、港町に別荘を持つ弁護士を目指しているユダヤ系の金持ち青年のチャールズと恋仲になりますが、彼の家に招かれた時、チャールズの父母から歓迎されてしない事を知り、チャールズとの恋は成就しないのではと思い始めます!

 

↑地元の酒場でチャールズと意気投合した

 デイジーでしたが…

 

↑身分違いの食事会では居場所なし汗

 

 

そんなデイジーの妹で、正反対の性格の堅実なキャットは、ベビーシッターの仕事を依頼して来た知的な父親のティムに、恋心を抱いてしまいます。

 

↑秋からエール大学に進学するキャットは

 学費のためにピザ屋とベビーシッターを兼務。

 そんな彼女が出会ったのは、

 エール大学卒業の素敵なお父さんでした…

 

 

 

さて、三者三葉の恋の行方は、果たしてどんな結果となるのでしょうか?

 

それは是非、皆さん自身の目でご覧になって頂ければと思います。

 

↑ティムの妻はロンドンに出張中!

 ああ、ずっと帰ってこなければいいのにラブラブ

 

 

 

80年代青春物語 "隠し味は大人になってから…"

 

皆様がご覧になる楽しみを奪わないよう、これ以上詳細を書く事は差し控えさせて頂きますが、本作で3人が体験する恋は、現代の女の子たちも体験するであろう普遍的なもの。

 

ですが保守的な港町に住んている彼女たちにとって、3人の体験は誰にも共感してもらえないようなものであり、彼女たちは恋の行方が見えず、たった一人で焦り、苦しみ、悲しむ事となるのです…

 

↑マリッジ・ブルーになったジョジョは

 :結婚をしないで、今まで通りビルと

 恋人の関係でいたいと考えていましたが

 ビルにとってそれは屈辱的な事。

 ジョジョは別れを告げれてしまいますあせる

 

↑チャールズにピザ屋でのバイト姿を

 見られたデイジーは心が苦しくなっていきます。

 私は絶対彼とは釣り合わない汗

 

↑キャットの恋はもっと悲惨な結末に…

 

 

もし彼女たちが2020年代の少女だったとしたら、自分たちと同じような恋をして傷ついたり、立ち直ったりした過去のある人の情報は、ネットで容易く検索する事ができると思いますし、同情したり、手を差し伸べたりしてれる人も現れるのではないかと思いますが、本作は、まだインターネットなど存在しない1980年代!

 

 

そう。

 

1980年代の若者たちは、一見するとキラキラと自由に生きていたよう見えるかもしれませんが、実際は、今までと違う事を行った結果は、自分だけで背負わなければならなかったのです!!

 

↑80年代の自分の失敗は自己責任!!

 

 

けれど、そんな痛みや辛さを体験して、本当にやりたい事や望んでいた事が理解できたのだとしたら、自分自身で大いに悩むというのも、何気に大切な事なのではないかと思います😊

 

 

彼女たちの働く「ミスティック・ピザ」の味の秘密は、店主のレオナしか知らず、誰にも解析する事ができない秘密のソース!

 

ですが子供のいないレオナは、自分が引退する事には、ジョジョ、デイジー、キャットの誰かに秘密を教えてると言いいますが、これは単なるソースの話だけではなく、レオナ自身が体験し会得した生き方にも言える事ではないでしょうか?

 

 

人はきっと自分自身の選択で人生を選び、その結果を享受する事で、誰も知らない自分らしい素敵な生き方を見つけ出していくのだと思います😘

 

 

↑みんなが絶品というミスティック・ピザのソース。

 けれど、そのソースの秘密は

 軽々に口にするものではありません!

 

 それと同様、自分自身で経験した

 辛い恋愛から学んだ生き方の秘訣も

 ペラペラと喋るものではなく

 大人になった人に話すものなのです😉

 

↑色々な恋愛問題を経験した3人は、

 映画のラストで、冒頭よりずっと大人になり

 絆も深くなっていきます!

 

 恋愛は女の子が大人へと成長する

 秘密のレシピなのかもしれませんね😆

 

 

 

 

 

という訳で次回は、いよいよ本シリーズの最終回。

 

夢見た未来は幻か?

というテーマで

 

セント・エルモス・ファイアー

 

という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします😘

 

 

 

 

ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆

 

 

★おまけ★

キラキラ80年代映画OST
「These Are The Times To Remember(この時代を忘れないために)」

 

本作のラストに流れるのは、3人の女の子の友情ソングですが、40年経った今では、80年代のような直接話してお互いの存在を理解し合える関係を忘れないないで欲しいというメッセージの曲の様にも聴こえます😊

 

いろいろあるから青春なんですね!