こんばんは。
ご覧頂きありがとうございます😊
本日も想像力と荒野の三七五六四というテーマで
怒りのガンマン/銀山の大虐殺 (1972)
(原題:IL GRANDE DUELLO)
という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。
★荒野の三七五六四とは?
本作の原題の「IL GRANDE DUELLO」は「偉大な決闘(THE GREAT DUEL)」という意味!
「偉大な決闘」と「怒りのガンマン/銀山の大虐殺」では、全く正反対の印象を受けるタイトルですね😓
ですが本作は「偉大な決闘の映画」であると同時に「銀山の大虐殺が描かれた映画」でもあるのです…
↑老若男女問わない大虐殺の映画!
「キネマ旬報社」さんのデータベースによれば本作の解説は以下の通り。
本作の主人公はお尋ね者のフィリップと、彼を追いかけている保安官のクレイトン。
指名手配犯のフィリップが潜伏しているという理由で、賞金稼ぎが包囲している町に、問答無用で入って行ったクレイトンは、フィリップを見つけてあっさりと射殺!!
↑賞金稼ぎたちに町への立ち入りを拒否されても
一歩も引かないクレイトン保安官は…
↑だまし討ちで、あっさりとフィリップを射殺!!
賞金稼ぎたちは賞金欲しさに、フィリップの死体を渡すようクレイトンを脅しますが、隙を見せた賞金稼ぎたちに向かってクレイトンが突然発砲して銃撃戦となり、その隙に死んだと思われていたフィリップが起き上がり、馬に乗って逃走してしまったのです!!
↑クレイトンが死体をあきらめたと思った時
賞金稼ぎたちに向かってクレイトンが突然発砲!
↑賞金稼ぎがダイナマイトを投げようとした時
死んだと思っていたフィリップが
突然起き上がって来て賞金稼ぎを攻撃!!
↑賞金稼ぎのダイナマイトが爆発した後
フィリップは馬に箱乗りして逃走してしまうのです!
???
という事はフィリップとクレイトンはグルって事?
いいえ。
フィリップにとっては、クレイトンが助けてくれた事は想定外の出来事!
ですがクレイトンは仲間ではありませんので、フィリップは逃げ出してしまったのです!!
さて、一体なぜクレイトン保安官は、お尋ね者であるフィリップを生かしていたのでしょうか?
それは是非、皆さん自身の目でご覧になって頂ければと思います。
↑賞金稼ぎに追われ馬を失ったフィリップは
通りがかった馬車に乗せてもらいますが
そこんは何とクレイトンが!!
二人の奇妙な旅は、始まったばかりだったのです!
皆様がご覧になる楽しみを奪わないよう、これ以上詳細を書く事は差し控えさせて頂きますが、フィリップが逃走している理由も、クレイトンがフィリップを追いかけている理由も「自分がやるべき事を自覚している」から!
フィリップは人生においてまだ決着をつけなければならない事が残されているので捕まる訳にはいかず、クレイトンもまた、自分の行うべき事を実行するためにフィリップには生きていてもらう必要があったのです…
そう。
人生とは、後悔しないよう行動を選択するもの!!
二人の人生は奇妙な糸のようなもので結ばれており、どちらかが諦めたり妥協してしまっていれば、どちらの選択も無意味になってしまっていたと思います!
けれど本作のタイトルは「偉大な対決」!!
2人が選んだ険しい道の先には、その道を選ばなかった人生よりも遥かに偉大な運命の対決が待っていたのです😊🤠
↑生きなければならない理由と
死なせてはいけない理由が明かされるのは
映画の終盤!!
多くを語らない西部の男が心の中で
決断していた事とは!?
という訳で次回は、
これぞ残酷無双!
というテーマで
ハチェット無頼
という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします😘
ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆
★おまけ★
併せて観たい三七五六四(みな殺し)映画
「西部悪人伝」
本作でクレイトンを演じたリー・ヴァン・クリーフ氏の出世作と言えば、人を食った悪党サパタを演じた「西部悪人伝」!
凄みとトリッキーな空気を併せ持つマカロニ・ウェスタンのキャラを演じさせたなら、クリーフ氏の右に出る俳優はいないのではないかと思います😆🤠