こんばんは。
ご覧頂きありがとうございます😊
本日も想像力と荒野の三七五六四というテーマで
皆殺し無頼(1966)
(原題:JOHNNY YUMA)
という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。
★荒野の三七五六四とは?
本日の作品の原題はジョニー・ユマ(JOHNNY YUMA)!
ジョニー・ユマとは主人公の名前ですので、このままのタイトルの方が観客には分かりやすいような気がするのですが、これはマカロニ・ウェスタンが大ヒットしていた公開当時の事情によるもの😅🤠😅
ウィキペディアから引用させて頂くと、東和は「用心棒」、ユナイトは「ガンマン」、ヘラルドは「無頼」、松竹は「一匹狼」などと公開する系列の映画館によって類似したタイトルのマカロニ・ウェスタンが公開されていたようなのです😆
↑ですが日本未公開作品の「MANNAJA」に
「ハチェット無頼」などと付いているように
例外もあるようです…
このタイトルの付け方は当時のファンの方にとっては、どの映画館で見たかを思い出すヒントのようになって便利かもしれませんが、既に公開から50年以上が経っておりますので、これからのマカロニ・ウェスタンのファンを増やすためには、類似タイトルが林立する現状は、どこかで修正された方が良いのではないかと思います🤠🤠🤠
↑「黄金無頼」「ガンマン無頼」「機関銃無頼」
「ミネソタ無頼」…ねっ!混乱ますよね😥
ちなみに本作に登場する無頼人のジョニー・ユマは、無頼の人というより西部を旅する爽やかな快男児なのです😄
↑悪党三人と戦う時でも余裕綽々!!
本作は「皆殺し無頼」という陰惨な雰囲気ではなく
エンタメ系マカロニ・ウェスタンです😆🤠😁
「キネマ旬報社」さんのデータベースによれば本作の解説は以下の通り。
… … …「殺し屋がやって来た」って未見ですが面白そうなタイトルですね😊
↑未DVD化作品の「殺し屋がやって来た」。
マカロニ・ウェスタンの裾野は広いですね😄😁🤠
なお「皆殺し無頼」のストーリーは、広大な牧場の後継者を巡る陰謀を描いたサスペンス!
車椅子の牧場主トマス・フェルトンは、自分の代わりに牧場を管理運営してくれる人間として甥のジョニー・ユマを指名しようと考えていましたが、トマスの妻のサマンタは自分の兄のにペドロを後継者にして欲しいと願い出ます。
↑甥のジョニー・ユマに牧場を譲るという言葉に
不満そうな表情をする妻のサマンタ。
という事はサマンタは、ペドロの方がジョニー・ユマの方が牧場経営者として優れていると考えていたの?
いいえ。
サマンタは、血も涙もない冷酷な悪女!!
彼女はトマスを説得してペドロを牧場主として認めさせた後、トマスを殺して牧場を乗っ取ろうと考えていたのです!!
↑牧場だけでなく豪邸も持っているトマス!
ですがトマスの意思は固く、ジョニーに手紙を出して屋敷に招いてしまいます!
もしジョニーが屋敷に到着してしまえば、牧場が自分のものになる可能性がなくなると焦ったサマンタは、ペドロと結託してトマスを射殺してしまったのです!!
↑兄ペドロに夫殺しを実行させるサマンタ!
トマスが死んでしまえば、遺産は自分のものになると考えていたサマンタですが、トマスは万一の事を考え、遺書の在り処をサマンタに教えていなかったために遺産を相続する事ができません
もしジョニーが屋敷に到着して遺言書を見つけてしまえば、自分の野望が潰えてしまうと焦ったサマンタは、以前愛人関係にあった、凄腕の殺し屋キャラダインに手紙を書き、ジョニーを抹殺してくれれば5千ドルの報酬を出すと持ち掛けて来たのです!
↑サマンタがキャラダインに送った手紙には
半分に裂かれた5千ドルと依頼文!
"ジョニーを殺してくれれば残り半分を渡すわ!"
さて、叔父のトマスが死んだことさえ知らずに、馬を飛ばして屋敷へと急ぐジョニー・ユマは、果たしてどうなってしまうのでしょうか?
それは是非、皆さん自身の目でご覧になって頂ければと思います。
↑ちなみに手紙の後半には
手紙を届けた執事も抹殺してという依頼が!!
サマンタは執事をトマス殺しの犯人し仕立てて
キャラダインに始末させてしまいました!
邪悪な姉妹と凄腕ガンマンに命を狙われた
ジョニー・ユマの運命はいかに!?
皆様がご覧になる楽しみを奪わないよう、これ以上詳細を書く事は差し控えさせて頂きますが、ジョニー・ユマとキャラダインは、お互いの事を知らない時に出会い意気投合してしまいます!
↑イカサマ師相手に大太刀回りのジョニー・ユマ!
↑大人数を相手に一歩も引かないジョニーに
好感を抱いて助太刀するキャラダイン!
「あいつ、やるじゃないか😉🤠」
そう。
生死を賭けて生きている人間は、同じ生き方をしている人間に共感を抱くもの!!
邪悪な兄妹から依頼を受けたキャラダインですが、どんな時にも正々堂々と生きている快男児のジョニー・ユマの存在を知った時、兄妹よりもジョニーにシンパシーを感じてゆくのです…
↑サマンタの兄ペドロは、捕えたジョニーを
馬上から攻撃するような卑劣漢!
キャラダインの美学とは相容れない人間です
本作は「皆殺し無頼」という邦題に反して、ジョニーとキャラダインの粋な友情がカッコいい爽快感のある作品!!
ただしジョニーは無頼な人間ではりませんが、皆殺しはちゃんと遂行しているのです😆🤠
↑俺たちは無頼じゃないぜ!
さぁ皆殺しスタートだ!!!
という訳で次回は
ウェスタン・オルゴール
というテーマで
復讐のガンマン・ジャンゴ
という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします😘
ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆
★おまけ★
併せて観たい三七五六四(みな殺し)映画
「狼/男たちの挽歌 最終章」
大ヒットした「男たちの挽歌」を作られたジョン・ウー監督作品のため、日本で勝手に変な邦題を付けられていますが、本作は「男たちの挽歌」とは何の関係もない作品!
ですがジョン・ウー監督の作品の魅力でもある、背中を預けられるプロフェッショナル同士が、一騎当千で敵をなぎ倒してゆく皆殺し映画である事は間違いないのです😆