こんばんは。

ご覧頂きありがとうございます😊

 

本日も想像力とマッシュアップ!というテーマで

 

ダーティ・ダンシング(1987)

(原題:DIRTY DANCING)

 

という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。

 

★想像力とマッシュアップ!とは?

今月は「100 Movies Dance Scenes Mashup」というミュージック・クリップでセレクトされている映画をご紹介してゆくという“2021年の夏休みの自由研究”みたいなシリーズをお送りしております😊😊😊

 

↑素材となる「100 Movies Dance Scenes Mashup」はコチラ!

 

 

 

 

使われているシーンは?

 

「100 Movies Dance Scenes Mashup」で本日の作品が使用されているシーンはコチラ↓↓↓

 

↑本シーンは 2:31あたり!!

 

 

…これってミュージカル映画?

 

いいえ。

 

 

本作はミュージカルではなくダンスの映画!!

 

 

ただし本作のヒロインが身に着けたいと思ったのは、上品なクラシック・ダンスではなく、煽情的な「ダーティ・ダンシング」だったのです😘

 

↑これぞダーティ・ダンシング!!!!

 

 

 

アバウトなストーリー 

 

「キネマ旬報社」さんのデータベースによれば本作の解説は以下の通り。

 

60年代初期のアメリカを舞台に、思春期の娘の成長を描く。

製作はリンダ・ゴットリーブ。監督は舞台・ダンスの演出家でもあり、ドキュメンタリー映画“He Makes Me Feel Like Dancin”で83年度アカデミー・ドキュメンタリー賞を受賞したエミール・アルドリーノ。

脚本はエレノア・バーグスタイン、撮影はジェフ・ジャー、音楽監修はダニー・ゴールドバーク、マイケル・ロイドが担当。

ロネッツの「あたしのベビー」をはじめ60年代のヒット曲が全14曲使われている。出演はジェニファー・グレイ、パトリツク・スウェイズ、シンシア・ローズほか。

 

 

はい。
 
解説にもある通り、本作の舞台は1960年代!

 

1960年代の特徴と言えば、古き良き伝統を愛する親の世代と若者世代とが、考え方でぶつかり合っていた時代!!
 
 
旧来の人生観や家族のあり方などの価値観が、若者たちの発信するロックや映画やファッションなどによって大きく変容していった60年代は、若者たちが中心となったポップカルチャー全盛の時代であると同時に、親の理想としていた価値観を子供たちが否定していった時代でもあったのです!

 

本作の舞台は、そんな60年代においても、親たちの愛する文化を継承していた避暑地の山荘!

 

↑健全な避暑地の山荘へようこそ!

 

 

医師の父親に連れられ、母と姉と一緒に山荘に夏季休暇にやって来た"ベイビー"と呼ばれている主人公のフランシスですが、古い伝統を踏襲しているような山荘の運営に馴染めず、ウンザリしていました。

 

 

山荘で働く従業員のルールは、お客様の前に立つスタッフは常に上品に振る舞う事!!

 

↑給仕や案内係は良い大学の生徒たち!

 

 

そして厨房や清掃などを担当する裏方のスタッフは、お客様の前に姿を現さず口も利かない事!!

 

↑裏方を行うのは地元の労働者階級の青年たち!

 

ただし、裏方のスタッフの中でもダンスのインストラクターだけは、職務上、お客様の前で踊りを披露する事が許されていたのです!

 

↑お客が踊るダンスは簡単なステップばかり!

 山荘では"新しいステップ"を学べるクラスも用意していました!

 

 

ベイビーは、そんなダンス・インストラクターのジョニーとロビーのコンビが踊る情熱的なダンスに目が釘付けになります!!

 

↑え…何、あのステップあせるあせるあせる

 

 

二人が踊っていたのはタンゴをベースにした情熱的なステップ!!

 

彼等のダンスの事が忘れられなくなってしまったベイビーは、禁じられている従業員宿舎へと出入りするようになり、ジョニーやロビーの仲間たちと仲良くなりますが、労働者階級のジョニーたちの生き方を知る事で、医師の娘であるベイビーの心の中には、今までにはなかった自分たちの社会への疑問が沸き上がるようになっていったのです!

 

 

 

さて、ジョニーやロビーたちとの交流はベイビーの心境に、どんな変化をもたらしたのでしょうか?

 

それは是非、皆さん自身の目でご覧になって頂ければと思います。

 

↑二人がすごいステップを披露したら

 支配人はカンカン!

 情熱的なダンスの一体何がいけないの!?

 

 

 

時代の進化を許さない訳

 

皆様がご覧になる楽しみを奪わないよう、これ以上詳細を書く事は差し控えさせて頂きますが、山荘の支配人や宿泊している人たちの心にあるのは"昔は良かった"というノスタルジックな想いと、新しい時代を許さない偏狭な心!!

 

支配人は、山荘に集う人々が毎年減っている事に心を痛めていますが、その理由は、若者たちが古き良き伝統を守ろうとしていないからだと考えています。

 

…けれど恐らく、彼が作った山荘のリゾート施設も、自分が若い時には、年長者たちから白い目で見られていたのではないでしょうか?

 

 

 

自分たちの世代が作ったものが、自分たちの下の世代にも受け継がれてゆくべき正統なものであるという感情は、全ての人の心にある自己肯定もに似た感情!

 

ですが、そんな自分たちが作った時代にも、よく見れば時代とのズレやほころびがある事に気づけるハズです。

 

 

 

本作では、娘をベイビーと呼び続けていたフランシスの父親が、彼女が父親の言いつけに背いて労働者階級の若者たちと交流を持った事で、彼女自身がアイデンティティを確立して自主的な決断ができるようになった事を知り、はもうベイビーではない事を悟ってゆく映画!

 

フランシスのアイデンティティは、新世代だからといって悪いものではなく、自分たちの世代とは違う、優しさや勇気を持っている事に気づいた父親は、彼女たちのダーティ・ダンシングにも理解を示してゆくのです😄

 

 

 

そう。

 

世代間の確執とは、年上の世代が新しい時代の生き方を認めた瞬間に、解消してゆくものなのです😄

 

↑支配人やフランシスの父親の世代が

 望ましいと考えている上流階級の大学生にも

 悪質な人間は存在します!

 

↑若い人たちの新たな挑戦を理解して

 応援して頂ける年配の方の柔軟さがあれば

 世代間の確執は解決なのです😘

 

 

 

 

 

という訳で次回は

 

前非を悔いて…

というテーマで

 

フットルース

 

という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします😘

 

 

 

ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆

 

 

★おまけ★

併せて観たい「100 Movies Dance Scenes Mashup」の作品
「フラッシュダンス」

 

「ダーティ・ダンシング」と同様本作も、自分らしい生き方を模索していく女性の物語!

 

自分らしさを取るか、それとも旧来のルールに従うかは、いつも時代でも、若者が抱える永遠のテーマなのです😊

 

ちなみに「ダーティ・ダンシング」でタンゴを覚えようと特訓をするフランシスのシーンには、「フラッシュダンス」にオマージュを捧げたような映像が存在し、その部分も「100 Movies Dance Scenes Mashup」では採用されているのです😆

 

↑ワナ・フィーリン!!

 このシーンは、絶対60年代じゃないですよね😂