こんばんは。
ご覧頂きありがとうございます😊
本日も想像力とあの映画というテーマで
熱い賭け(1974)
(原題:THE GAMBLER)
という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。
本日の作品は、ギャンブル好きま大学教授が主人公!
という事は、ギャンブルの楽しさを描いた作品?
いいえ。
本作は、観た人に“ギャンブルなんて絶対やらないようにしよう!”と決意させるような「ギャンブル、ダメ。ゼッタイ。」の作品なのです!!
↑賭ケグルイの行く末の映画へようこそ!
「キネマ旬報社」さんのデータベースによれば本作の解説は以下の通り。
↑よっしゃ!クラップスで一発逆転だ!!
本作は、衝撃のラストが待っている作品ですので、これ以上詳細を書く事は差し控えさせて頂きますが、アクセルがギャンブルを辞められない理由は、常に賭けるものが残っているから!!
文学教授であるアクセルは、学生に向かって「失敗を絶対的な悪だと考える人は、失敗をリスクだと考え回避しようとする。そしてアメリカ人は、失敗を恐れる人が多い!」とリスクのない人生を送る事に否定的ですが、それは建前に過ぎません!
アクセルはニューヨークの大学教授という地位を持ち、裕福な母親や、更に裕福な親類という後ろ盾があるからこそ“たとえピンチに陥っても、まだ誰かが何とかしてくれる!”という甘えた考え方の持ち主だったのです!
↑ユダヤ人のアクセルには大富豪の叔父が!!
うん。まだ何とかなるさ…
ですが、そんなアクセルの甘い考えは見事に裏切られ、映画の終盤では、孤立無援となったアクセルは、絶対に使ってはいけない手段を使って、窮地から逃れようとする事となるのです!
そう。
誰かが何とかしてくれるという思想の裏に見え隠れすのは、自分のために誰かを犠牲にしても構わないという傲岸不遜な考え方!
生徒に自身の思想を饒舌に語っていたアクセルは、失敗をリスクだと考え回避しなかったツケを自分自身で払わされる事になってゆくのです!!
↑「さぁアクセル先生、行きましょうか!」
ラストで待っているオチは、恫喝でも、暴力でも、殺害でもありません。
ですが、それらよりずっと辛い結末を観る事は、ギャンブルの恐ろしさについて考えるキッカケとなると思いますので、人生で一度は観ておいて損はない作品ではないかと思います。
↑麻薬中毒になる恐怖を観客が実感できるのが
「レクイエム・フォー・ドリーム」だとするなら
本作は、ギャンブル中毒の恐怖を実感できる作品!
どちらも中高生に観ておいて欲しい作品です。
という訳で次回は
地獄の記録
というテーマで
悪童日記
という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします😘
ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆