こんばんは。

ご覧頂きありがとうございます😊

 

本日も想像力と発掘良品の発掘⑬というテーマで

 

超能力学園Z(1982)

(原題:ZAPPED!)

 

という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

超能力者たちの学園?

 

超能力学園Z!!

 

邦題から本作の内容を想像すると「X-MEN」シリーズに登場する超能力者たちが集まる『恵まれし子らの学園』みたいな場所が舞台のSF映画みたいですが、ポスターにはもう少し志の低い超能力者が描かれていますあせるあせる

 

という事は本作は、スケベな超能力者たちが大暴れする「みんな!エスパーだよ!」みたいな映画なのでしょうか?

 

↑超能力でパンチラといえば、この映画!?

 

 

 

…えっと汗

 

本作には、確かにポスターに描いてあるようなエッチなシーンもあるのですが、テイストはどちらかというと“ピュアな高校生カップルのさわやか恋愛映画”なのです😍😍

 

↑こんな感じの、楽しいエスパー映画なのです😊

 

 

 

アバウトなストーリー 

 

「キネマ旬報社」さんのデータベースによれば本作の解説は以下の通り。

 

科学実験中に超能力を身につけた少年が、その念力を使ってまき起こす珍騒動を描く学園コメディ。

ジェフ・アップルがエンバシー・ピクチャーズのために製作。

監督は「高校生活」(76)の脚本兼第二班監督で、ニューヨーク大映画科出身のロバート・ローゼンタール。脚本はローゼンソールとブルース・ルービンの共同で、ディズニー映画お得意の学園超能力ものをベースに、「春の珍事」「スター・トレック」「キャリー」「タクシー・ドライバー」「エクソシスト」「アニマル・ハウス」「マジック」などのパロディをおり込んである。

…以下は、スタッフ&キャストの情報なので略させて頂きました。

 

 

…寡聞にして聞いたことがないのですが、ディズニー映画は「学園超能力もの」をお得意としているのでしょうか?

 

 

ちなみに解説にあるエンバシー・ピクチャーズとは、既にコロンビア・ピクチャーズによって買収され消滅してしまった映画製作会社ですが、本作が公開された1982年当時に配給していた作品は…

 

悪魔の寄生虫・パラサイト(1982)

(原題:PARASITE)

 

 

最後のサムライ/ザ・チャレンジ(1982)

(原題:THE CHALLENGE)

 

 

ダーティ・トリック(1981)

(原題:DIRTY TRICKS)

 

… … …世の中には、知らない映画がまだまだあるんですね汗

 

↑エンバシー・ピクチャーズの作品リストはコチラ!!

 

 

ですが作品自体を観なくても、なんとなくエンバシー・ピクチャーズのテイストが「B」である事はお分かり頂けると思います😅😅😅

 

 

 

そんなエンバシー・ピクチャーズ作品である超能力学園Zも、当然ですが超絶B級テイスト!!

 

理系少年のバーニーは、マウスに超能力を発揮させる薬の実験を行っていた時、誤って自分自身も薬を浴びて、超能力を発揮できるようになってしまいます!!

 

↑既に超能力を与えられていたネズミに
 薬を投与したバーニーは、念頭力で腕を弾かれ

 超能力を発揮できる薬を浴びてしまいます!!

 

 

翌日、自分が超能力を使える事を知ったバーニーは、悪友のペイトンと一緒に、超能力を使って遊び始めます!

 

↑あれ?ボク超能力者になっちゃった!!

 

 

バーニーとペイトンが行った超能力でのイタズラとは…

 

①野球で大活躍!!

↑万年補欠のバーニー、高校最後の打席で大活躍!

 

 

②いじめっ子撃退!!

↑いつもバーニーを虐めていた2人組を撃退!!

 

 

③遊園地で景品ゲット!!

↑好きな彼女の前でペイトンをヒーローにするぞ!!

 

 

ねっ。

 

ポスターの雰囲気から想像してたよりずっと健全な超能力の使い方ではないでしょうか😊😄😁

 

 

 

 

さて、超能力者となったバーニーは、一体どんな活躍をするのでしょうか?

 

それは是非、皆さん自身の目でご覧になって頂ければと思います。

 

↑ちょっとイタズラしちゃおう!ウフフフ、バーニーったらラブラブ

 

 

 

今は亡き80年代のジュブナイル・テイスト!

 

恐らくですが本作が発掘良品にセレクトされている理由は、作品の完成度というよりは、ちょっとしたイタズラを、映画を観ている観客が楽しく笑ってくれた無邪気な1980年代のテイストが味わえる映画だから!!

 

 

80年代に作られた「バック・トゥ・ザ・フューチヤー」や「グレムリン」や「フライト・ナイト」や「バタリアン」などが明るく楽しいのは、若者たちが社会に対して反抗し、観客が社会的な問題を映画に求めていた70年代が終わり、エンターテイメント作品を純粋に楽しむ観客が劇場でデートを楽しむようになった時代の作品だから!

 

↑家に可愛いモンスターがやって来るグレムリン!

 

↑隣の空家に吸血鬼が引っ越して来るフライト・ナイト!

 

↑子供たちだけで夜のシカゴで大冒険する事になる

 ベビーシッター・アドベンチャー

 

 

そんな無邪気な観客のために作られた80年代の映画は、宇宙人やモンスターや、ギャングや隠された財宝や、超能力やロボットなどが登場する、見ててワクワクするような空想物語ばかりだったのです😊

 

↑わーあせるギャング団だ~!!!

 

↑わ~あせる魔王に弟がさらわれた~!

 

↑わ~あせるプレゼントに貰った人形が襲って来た!

 

 

 

これら80年代の作品の特徴は、リアルな設定や考証などは必要なく、観客が作品の中で起こった出来事を否定せずに楽しんでいた事!

 

ですが世紀末の90年代に突入すると、リアルな世界設定やCGなどの出現によって、80年代のファンタジックな映画は、居場所を失ってい、いつしか映画の世界から消えてしまったのです。

 

↑本作同様、突如超能力を得た高校生を描いた

 2012年の「クロニクル」という映画のストーリーは、

 本作のような能天気なものではないのです…

 

 

 

 

ですが、そんな80年代の青春映画を愛した観客たちが、社会の中心となりつつある現代は、ひょっとすると80年代のような無邪気なタッチの作品が再び脚光を浴びる時代なのかもしれません…

 

↑2019年の「イエスタディ」は、もし自分が

 誰もビートルズを知らない世界に迷いこんだら?

 という80年代風の作品なのです😁

 

 

 

 

そう。

 

時代は巡り、想いは紡がれるもの!

 

 

 

ちょっとエッチだけと、内容としては健全な80年代SF映画の本作は、ひょっとすると2020年代の若者たちには、大好きと言ってもらえる作品になっているかもしれないのです😊

 

↑「みんな!エスパーだよ!」もこんなテイストですよね😊

 

↑80年代の少年たちが楽しんだ夢の超能力生活は、

 ひょっとすると現代っ子にも喜んで頂けるかもしれません!

 

 

 

 

 

という訳で次回は

 

スタント!スタント!スタント!

というテーマで

 

おかしなおかしなおかしな世界

 

という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします😘

 

 

 

ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆