こんばんは。ご覧頂きありがとうございます😊
本日は想像力とミュージカル探訪記というテーマで
ドリームガールズ(2006)
(原題:DREAMGIRLS)
という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。
本作はいわずと知れた超人気ミュージカル作品!
人気の理由は様々ですが、本作の場合、R&Bの歌姫ビヨンセと、主人公のエフィを演じたジェニファー・ハドソンのソウルフルの圧倒的な歌唱力が魂を振るわせる感動作!
他のジャンルの映画の場合、あまり存在感のある歌唱力は、ストーリー進行の妨げとなってしまう場合もありますが、ミュージカルだけは別!!
ミュージカルの醍醐味は、神の声に出会う事でもあるのです😍😍😍
↑映画のオープニングで披露される主人公たちの歌唱力!
圧倒的な歌声で、すでに観客は彼女たちの虜!!!
(かなり歌唱力を抑えた状態ですが…)
「キネマ旬報社」さんのデータベースによれば本作の解説は以下の通り。
主演はジェイミー・フォックス(「コラテラル」)、ビヨンセ・ノウルズ(「ピンクパンサー」)、エディ・マーフィ(「マッド・ファット・ワイフ」)、そして新人で、本作品でアカデミー賞最優秀助演女優賞を受賞したジェニファー・ハドソン。
監督は「愛についてのキンゼイ・レポート」のビル・コンドン。
本作は前回ご紹介させて頂いた「ヘアスプレー」と対になるような作品!!
「ヘアスプレー」は、容姿がイマイチな少女トレイシーが、強い意志によって才能を認められ世界を変えて行くという希望に満ちたミュージカル😊😊😊
↑才能によって評価されるようになったトレイシーは…
↑見事センターを射止めて世界を変えて行きます
では、本作のエフィはどうだったのでしょうか?
ザ・ドリームズのメンバーの中では、一番上昇志向が強く、歌唱力にも自信があったにも関わらずエフィはセンターを任せてもらえませんでした…
↑あれ?センターはエフィーじゃなくてティーナ?
エフィがセンターに選ばれなかった理由は、カーティスが才能よりも容姿を優先した結果!
ザ・ドリームズをビジネスとして成功させるためには、真の歌唱力よりも、ビジュアルを優先したからなのです!
↑圧倒的ビジュアルのティーナがメンバー代表に!!
あれれ?
「ヘアスプレー」では、白人のプロデューサーがビジュアル重視で、トレイシーや黒人たちを排除していたのに、本作では黒人の間で排除が行われているという事!?
はい。
カーティスがザ・ドリームズをデビューさせようと決意したのは、自分たちが作ってヒットさせた「キャデラック」という歌を、白人たちに丸パクリされたから!!
↑「ヘアスプレー」で黒人の曲を白人が剽窃しますが…
↑「ドリームガールズ」でも白人の剽窃は繰り返されます…
ですがザ・ドリームズが人気になった後にカーティスが行ったのは、黒人の作った曲を丸パクリしてザ・ドリームズに歌わせる事!
そう…
本作で描かれているのは、白人と黒人の差別や権利侵害ではなく黒人同士でも差別や権利侵害は頻繁に行われていたという哀しい事実なのです😥😥😥
ちなみに、ザ・ドリームズの映像のバックに映っていたアルバム・ジャケットからも分かる通り、本作のザ・ドリームズのモデルとなっているのは、スプリームズという黒人女性3人によるガールズグループ!
↑この背景に使われているジャケットの元ネタは…
↑スプリームズの「スプリームス・ア・ゴーゴー」です😉
スプリームズでエフィのモデルとなったフローレンスは、才能を正当に評価されない事に不満を募らせアルコール中毒となりメンバーから脱退後、32歳の若さで亡くなっているのです…
↑そんな本作は、今は亡きフローレンスに捧げられた
鎮魂のミュージカルなのだと思います。
★おまけ★
本作は珠玉の名曲揃いなので選考に悩むところですが、ブログの内容を補完する意味で、カーティスがジミーの曲としてヒットさせた「キャデラック・カー(Cadillac Car) 」と、曲がヒット直後に白人が丸パクリした「キャデラック・カー(Cadillac Car)」をセレクトしてみました!
↑こちらドリーメッツがバックで歌う「キャデラック・カー」!
↑こちらが、黒人がヒットさせて曲を丸パクリした「キャデラック・カー」!
ちなみにこの展開は、チャック・ベリーが「スウィート・リトル・シックスティーン」という曲をヒットさせた後に、ビーチ・ボーイズが「サーフィン・U.S.A.」というよく似た発表した事をモチーフにされているようです😖😖😖
↑こちらチャック・ベリーの「スウィート・リトル・シックスティーン」
↑こちら有名なビーチ・ボーイズの「サーフィン・U.S.A.」!…トホホ
という訳で次回は
黒人排撃の遠因は?
というテーマで
ビギナーズ
という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。
ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆