こんばんは。ご覧頂きありがとうございます😊
 

本日は想像力とレイト・ナイト・テイルズというテーマで

 

チャイルド・プレイ(2019年版)

(原題:CHILD'S PLAY)

 

という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

ポスターの謎を解け!

 

 

本日の作品は2019年に公開された、ホラー映画好きの人で知らない人はいない人気作「チャイルド・プレイ」の最新作!!

 

 

ですが、今までのチャイルド・プレイの続編を期待してご覧になって「あれ?」っと思われた方もいらっしゃったのではないでしょうか?

 

違和感①

チャールズ・レイの魂が入っているチャッキーじゃない!

 

↑前作まではブードゥー教の呪文で転生した殺人鬼でしたが…

 

↑本作のチャッキーはマイクロチップのハイテクおもちゃ!

 

 

違和感②

人形の名前が「グッド・ガイ」じゃなく「バディ」になっている!!

 

↑前作までは「グッド・ガイ人形」でしたが…

 

↑本作では「バディ人形」です!

 

 

違和感③

そもそも顔が今までのチャッキーとはちがう!!!

 

↑これまでのチャッキー!

 

↑今回のチャッキーはこんな顔!!!

 

 

…なんだか全然ちがいますよね!

 

 

ですが私が一番驚いたのは、公開前の謎めいたポスター群!!

 

あえて解説はしませんが、ポスターに描かれているのは某有名アニメ映画のおもちゃたち

 

 

 

 

 

…このポスターから内容を想像すると、今回のチャッキーのターゲットは人間ではなくおもちゃ!?

 

 

いいえ。

 

そうではありません!!

 

 

 

本作は、今までのチャイルド・プレイとは違うコンセプトで作られた作品であり、このポスターの謎の答えは、上記の違和感の中に隠されていたのです…

 

↑チャッキー!なんで「〇イ・ストーリー」のキャラを憎むの!?

 

 

 

アバウトなストーリー 

 

「キネマ旬報社」さんのデータベースによれば本作の解説は以下の通り。

愛らしい人形が殺戮を繰り返す1988年の大ヒットホラーを、現代的な設定でリメイク。

孤独な少年アンディは、誕生日に母親から超高性能AI人形をプレゼントされる。
その人形を“チャッキー”と名付けて可愛がるアンディの周囲で、やがて異変が続発し……。

チャッキーの声を演じるのは、「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」のマーク・ハミル。監督は「ポラロイド」のラース・クレヴバーグ。
…😟😟😟
 
 
 
う~ん。
 
大変残念ですが、解説にはかなり間違っているところがあるので、少しだけ訂正させて頂ければと思います😅
 
 
特に大きな間違いは、現代的な設定でリメイクした作品だという部分!
 
本作は、リメイク作品ではありませんしリブート作品でもありませんあせるあせる
 
 
 
実は今までの「チャイルド・プレイ」全7作は、全てドン・マンシーニという方が脚本を手掛けている異色の連作ホラー!
 
ドン・マンシーニさんは他の映画の脚本を書いていませんので「チャイルド・プレイ」は彼の頭の中で脚本が組み立てられ続けている映画であり、一作一作にキチンと作品コンセプトを定め、映画ファンに喜んでもらえるように工夫を施している稀有なホラー・シリーズ!
 
 
ザックリと説明すると、歴代のチャイルド・プレイのコンセプトとは…
 
①チャイルド・プレイ(1988)
完全オリジナルのストーリー
 
 
②チャイルド・プレイ2(1990)
「ターミネーター2」を意識した工場で決着をつける感動作!
 
 
③チャイルド・プレイ3(1991)
「今度は戦争だ!」という「うイリアン2」を意識した戦場バトル!
 
 
④チャイルド・プレイ/チャッキーの花嫁(1998)
「ナチュラル・ボーン・キラーズ」に似た邪悪な男女のロード・ムービー!
 
 
⑤チャイルド・プレイ/チャッキーの種(2004)
「シリアルママ」のジョン・ウォルターズ監督も出演するLGBTネタのホラーコメディ!
 
 
⑥チャイルド・プレイ/誕生の秘密(2013)
「死霊館」のジェームス・ワン監督作品を意識したソリッド・シチュエーション!
 
 
⑦チャイルド・プレイ ~チャッキーの狂気病棟~(2017)
「富江」や「リング」のように、恐怖が増殖するJホラーっぽい絶望感の作品!
 
 
ドン・マンシーニ氏は、チャッキー・シリーズを自分で監督するのではなく、作品コンセプトに相応しい監督に製作を委ねて、自分は脚本に専念するという珍しいタイプの脚本家😊
 
ですがなんと本作に関しては、ご自身で脚本を担当しておらず、別の方に委ねているのです!!
 
 
一体なぜ!?と思うかもしれませんが、この謎も本作の製作者が誰なのかが分かれば氷解します😄
 
本作の製作に携わったデヴィッド・カッツェンバーグ氏とセス・グレアム=スミス氏は、「IT」という映画で、子供たちの友情が描かれたホラーを生み出された方たち!
 
つまり本作のコンセプトは「IT」を意識した「友情ホラー」という事なのです!!
 
 
 
ですがチャッキーが邪悪なチャールズ・レイなら、絶対友情は成立しませんよねあせるあせる
 
ですので本作はリメイクでもリブートでもなく、あえて顔と人形名を変えたチャイルド・プレイのスピンオフ作品にする事で、アンディとチャッキーの友情物語を誕生させてのだと思います😘
 
↑純粋なチャイルド・プレイの続編ではないので脚本も別人!
 本作は、A.I.ロボットと孤独な少年の友情ホラーなのです!
 
 
人形の名称が「グッド・ガイ(いい奴)」ではなく「バディ(親友)」である理由も、作品のテーマに沿ったものだから!!
 
 
 
では、本作のチャッキーとアンディは、本物のバディになれたのでしょうか?
 
それは是非、皆さん自身の目でご覧になって頂ければと思います。
 
↑邪悪ではないチャッキーはアンディとバディになれるの?
 
 

 

人形の友情を裏切るのは人間

 

本作はNetflixなどても配信している人気作品ですので、これ以上ストーリーを説明する必要はないと思いますが、テーマが「バディ」である事はチェックポイント!!

 

 

アンディと初めて出会った時のチャッキーは「君は僕の友達?」と問いかけてきます。

 

まっさらなA.I.のチャッキーは何も知らない状態で起動しますが、唯一知っていたのが「バディ・ソング(The Buddi Song)」という歌!

 

 

ちょっと「ト〇・ストーリー」の「君は友達(You've Got A Friend In Me)」という心がほっこりする歌と似ているバディ・ソングですが、本作のチャッキーもトイ・〇トーリーのおもちゃたちも、持ち主の子供たちによって「ずっと友達」という約束を反故にされてしまいます

 

 

トイ・ストー〇リーのおもちゃたちは、そんな時を怖れながらも、心の準備を整えながら、残酷な別れを受け入れますが、起動したばかりのチャッキーは、そんな準備をする時間もありませんし、そもそも友人はアンディだけ!

 

 

それでもチャッキーは、アンディを自分の唯一の友達だと信じ、アンディにとって邪魔な存在を次々と排除するようになっていくのです!

 

 

 

そう…

 

 

トイ・ストーリ〇は「ずっと友達」という約束を放棄する事を承諾したおもちゃたちの物語!

 

けれど本作は「ずっと友達」という約束を忘れず、永遠に一番の友達であり続けようとするチャッキーの友情の物語!!

 

 

 

ちなみにトイ・ストーリーに登場する男の子の名前はアンディ!!

 

はい…これでもうポスターの意味はお分かり頂けたと思います😆

 

自分以外のアンディの友達を許さないチャッキーは

 他の友達を排除しようとするはずなのです!

 

 

 

 

 

おまけ

今宵のレイト・ナイト・サウンドトラック (late night soundtrack)

 

今宵のセレクトは、もちろん「バディ・ソング」!!

 

「死ぬまでずっとバディでいよう!」というバディ・ソングは、本作を楽しむ上で、とても重要になって来る曲!

 

アンディが自分以外のバディを作った時にチャッキーの心の中に芽生える、恐怖の「バディ・ソング」とも比較して聴いて頂ければと思います。

 

↑泣ける名曲「バディ・ソング」😊

 

↑とっても怖い「チャイルズ・プレイのテーマ」!ラストに邪悪なバディ・ソングが!

 

 

 

 

 

という訳で次回は

 

寂しきサタデーナイト

 

というテーマで

 

サタデー・ナイト・フィーバー

 

という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆