こんばんは。ご覧頂きありがとうございます😊
本日は想像力とレイト・ナイト・テイルズというテーマで
隣の影
(原題:UNDIR TRENU)
という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。
本日の作品は、只ならぬ事が起きそうな音楽が流れ、観客の心を不安にさせてゆく映画!
↑本作の数ある不安な音の中のひとつ「Tree Of Life 」
今宵のレイト・ナイト・サウンドトラック (late night soundtrack)はこの曲です😄
本作に登場するのは、比較的に裕福そうに見える2組の家族。
ですが劇中に流れる得体のしれない音楽は、この2組の家族に起こるであろう、禍々しい何かを観客に予感させてゆくのです…
↑5人の人間と1匹の犬に待っている運命とは!?
「キネマ旬報社」さんのデータベースによれば本作の解説は以下の通り。
閑静な住宅地で暮らす老夫婦が隣家の中年夫婦から庭の木がポーチに影を落としているとクレームを受けたのをきっかけに、両家の対立は次第に激化していく。
監督・脚本は、2012年にバラエティ誌により最も期待される10人のヨーロッパの監督に選ばれたハーフシュテイン・グンナル・シーグルズソン。
SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2018国際コンペティション部門監督賞を受賞(映画祭タイトル「あの木が邪魔で」)。
この解説にある通り本作は閑静な住宅地で暮らす老夫婦と隣家の夫婦が、庭の木の影を巡って対立してゆくお話!
↑あら?うちの庭に影が…。困っちゃうわ。
↑お隣の木…育ちすぎよね!
バルドウィンは温厚で人当たり良いお爺さん。
彼はある日、隣家のコンラウズという男から、妻のエイビョルグが日光浴を楽しみたいから、バルドウィンの家の育ちすぎた木の剪定をして欲しいと頼まれます。
↑家の庭の影になってる枝を切って下さい!
コンラウズの要請を受けたバルドウィンは、業者に頼んで剪定をしてもらう手配をするのですが、その話を聴いたバルドウィンの妻のインガは、後から越して来たエイビョルグが、ウチの木に文句を言う事は許さないと怒り出したのです!!
インガがエイビョルグに好意を持っていない理由は、彼女が飼っている犬が、インガの家の庭に度々フンをして、そのまま放置をしていたから。
↑人の家の木に文句言う前に、犬のウンコなんとかしろ!
ギャー!何すんのよ!!
…確かにインガの怒りももっともですが、エイビョルグにフンをぶつけるのは、ちょっとやり過ぎではないでしょうか?
さて、こうして始まった隣家同士の諍いは、一体どんな結末を迎えるのでしょうか?
それは是非、皆さん自身の目でご覧になって頂ければと思います。
↑常軌を逸したインガの怒りの原因とは!?
本作はサスペンス映画ですので、これ以上詳細を書く事は差し控えさて頂きますが、インガは単なるクレーマーではありません!
劇中で次第に明らかになってゆくのは、インガには行方不明となっているウッギという息子がいるという事!
バルドウィンと、もう一人の息子のアトリは、ウッギは自殺したのだと察していますが、インガはその事実を認める事ができず、やがて帰って来るであろうウッギのために、家を前のままの状態にしておきたかったのです!
↑ウッギはきっと帰って来るから。お皿も置いておくわ!
ん。
その事が分かると、インガはクレーマーというより、可哀そうな女性に思えてきますね
ですが、このインガの忘れられない「過去の楽しい日々」こそが、隣家の家族を巻き込んだ悲劇を引き起こしていくのです…
↑本作では、もう一人の息子のアトリもインガ同様、
「過去の楽しい日々」に囚われ苦しむ事になります…
そう。
過ぎ去った楽しい日々とは、前に進まなくてはいけない時に、障害となる可能性もある危険な感情!
過去の楽しい日々を愛し、変化を憎むインガの心の中には闇が蠢いてたのです…
↑イッギはもうすぐ帰って来る…
だから、家は前の状態をキープする…
それを邪魔するヤツは許さない…
家の木だって、指一本触れさせない…
もし邪魔をするなら…
という訳で次回は
君はぼくのバディ!
というテーマで
チャイルド・プレイ(2019年版)
という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。
ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆