こんばんは
ご覧頂きありがとうございます

\(^▽^)/





本日も
 

想像力と
人形たちの夜

 

というテーマで
 

アリス
(ヤン・シュヴァンクマイエル版)




という映画を


ご紹介させて頂ければと思います。






🎃出てくる人形はどんな感じ?


本日登場する人形は
 

不思議の国のアリスの登場人物!





けれど本作は
 

皆様が知っていらっしゃる
 

有名なアニメのアリスや

 

ティム・バートンのアリスの雰囲気とは


全く異なっているのです!


↑こんな感じとか

 


↑こんな感じではなく


↑こんな感じです!






👻アバウトなストーリー


ストーリーは原作と同じく
 

アリスが不思議の国に迷い込んで
 

奇妙な体験をするというお話。

 


↑本作のアリス






不思議の国のアリスの原作は
 

アリス・リデルという女の子を喜ばせるために

 

ルイス・キャロルが即興で話した幻想譚。





 

10歳のアリスのまわりにある
 

様々なものたちが
 

不思議の国では自由奔放に
 

動いたり語ったりするという原作は
 

イマジネーションの宝庫!

 

↑ジョン・テニエルの挿絵も

イマジネーションを刺激しまくりです!

 

 




けれど原作が書かれたのは

イギリスのイングランド地方の郊外。

 

 

 

 

ですので原作の不思議の国のイメージは
 

イギリスっぽい雰囲気なのです

 

ヽ(=´▽`=)ノ



↑お茶会も帽子屋もイギリスっぽいのです!






では、イギリス以外で暮らしている人は
 

不思議の国のアリスを読んだ時
 

どんな世界観を想像するのでしょうか?


↑見ている世界が違うと、どんなアリスになるの?

音譜引用元はコチラ音譜






本作の監督はチェコスロバキア出身の
 

ヤン・シュバンクマイエル氏。






彼の描く世界には常に
 

チェコスロバキアに昔からあるような
 

普段我々が目にする事のない
 

不思議なものが散りばめられています。


↑古い屋敷の倉庫にあったようなものが

シュバンクマイエル氏のイマジネーションの源!






彼が好んで使うモチーフは
 

操り人形、はく製、骨格標本、義眼、古新聞…







そんな古物に囲まれた
 

チェコの古い町で育ったアリスは
 

どんな不思議の世界を
 

夢見る事になるのでしょうか?






それは是非、皆さん自身の目で
 

ご覧になって頂ければと思います。

 

↑これを飲んでと言われた後は…

 

↑家の片隅にあった古人形みたいに!

 

↑チェコのアリスの不思議の国は

どんな世界なのでしょう?

 

 

 

 

 

ジンジャーブレッドマン作品を愉しんで頂くために

 

 

本作を予備知識なく観ると

 

ホラー映画のように感じるかもしれません!

 

 

 

 

登場するキャラは

 

全員が不気味な怪物たち!

 

↑ドヒャー!ナニコレ?気持ち悪い!!

 

 

 

 

 

時計を持って走るウサギは

 

動き出したはく製!

 

↑はく製の中のおがくずが落ちてしまうので…

 

↑常におがくずを食べています!

…怖い

 

 

 

 

義眼を入れたガイコツは

 

馬車に乗って走り回っています!

 

↑!!!!

 

 

 

 

 

こんなのアリスじゃない!

 

とお怒りの方もいらっしゃるかと思いますが

 

他者の脳内イマジネーションを

 

否定する事はできません!

 

 

 

 

本作は、シュバンクマイエル氏の

 

脳内で生み出された不思議の国であり

 

逆説的に言えば

 

ジョン・テニエル氏の絵に影響を受けていない

 

シュバンクマイエル氏の作品は

 

無からオリジナルの世界を想像して語った

 

ルイス・キャロル氏のマインドを

 

正しく引き継いだものだと言える気がします。

 

↑ジョン・テニエル氏の絵に影響されない

 

 

↑シュバンクマイエル氏のアリスとネズミ!

 

 

 

 

 

ですので本作は

 

自分がチェコで生まれて

 

古い家の骨とう品に囲まれて生きてきた

 

女の子だったとしたら…

 

という前提でご覧になって頂ければ

 

ホラー作品ではなく

 

家の中の色んなもので創造力を膨らませた

 

小さな女の子の見た夢

 

という映画として楽しんで頂けると思います

 

↑チェコのアリスも色々大変なのです!

 

 

 

 

 

そんなシュバンクマイエル氏のアリスを

 

ハロウィン・ナイトで仮装するなら

 

おススメは白ウサギ!

 

↑動くはく製の白ウサギ!!

 

 

 

 

義眼を入れているので

 

何を考えているのか全く分からないという

 

白ウサギの特性が

 

バッチリ再現されているだけでなく

 

ハートの女王の命令で

 

文房具のハサミでトランプの兵隊の首を斬る

 

意思疎通が不可能な雰囲気は

 

まさに、不思議の国の住人に相応しいのです!

 

↑切ります!切ります!

 

 

 

 

 

と言う訳で次回は

 

心眼で観る人形

 

というテーマで

 

ピノッキオ

 

という映画を解説してみたいと思いますので

 

どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 

ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆

 

↑シュバンクマイエル氏の得意技はストップモーション

 

↑アート界でも高く評価されている

誰も観たことのない(真)不思議の国のアリスを

どうぞご堪能下さい

ヽ(=´▽`=)ノ